• 環境・自然

公害に関する世論調査(昭和50年10月調査)

2003年11月6日掲載

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内閣府大臣官房政府広報室 世論調査担当
電話番号 03-5253-2111(代表)

「公害に関する世論調査」

内閣府政府広報室


調査の概要


・調査の目的
公害・自然破壊等の環境問題に対する一般国民の意識及び要望等を調査して,今後の施策の参考とする。

・調査項目
(1) 公害の被害状況と被害への対応
(2) 公害に対する不安感
(3) 公害問題に対する意識について
(4) 公害紛争について
(5) 自然の破壊と保護について
(6) 公害・自然保護対策への要望

・調査対象者
(1) 母集団 全国20歳以上の者
(2) 標本数 3,000人
(3) 抽出法 層化2段無作為抽出法

・調査時期 昭和50年10月21日〜昭和50年10月27日

・調査方法 調査員による面接聴取

・調査実施委託機関 社団法人 新情報センター

・回収結果
(1) 有効回収数(率) 2,467人(82.2%)
(2) 調査不能数(率) 533人(17.8%)
−不能内訳−
転居 68 長期不在 68 一時不在 253
住所不明 38 拒否 69 その他(病気など) 37

・性・年齢別回収結果
性・年齢別回収結果



調査票


Q1 あなたは,「公害対策基本法」という法律があることを知っていますか……。一般に「公害基本法」ともいわれていますが。
(49.8) 知っている
(50.2) 知らない



Q2 〔回答票1〕あなたは,この2,3年の間にこのような公害で被害を受けたことがありますか。……この中ではどうでしょうか。……2つ以上ある場合は,主なものを1つだけあげて下さい。
(6.2) (ア) 大気の汚染 →Q3へ
(4.1) (イ) 水質の汚濁(川や海) →Q3へ
(15.0) (ウ) 騒音 →Q3へ
(2.4) (エ) 振動 →Q3へ
(0.6) (オ) 地盤沈下 →Q3へ
(6.6) (カ) 悪臭 →Q3へ
(0.2) (キ) 土壌汚染 →Q3へ
(65.0) 被害を受けているものはこの中にはない・わからない →Q5へ



Q3 その発生源は何だと思いますか。……発生源が2つ以上あると思う場合は,主なものを1つだけあげて下さい。(N=863)
(24.2) 事業活動(事務所,工場,工事現場など)
(48.6) 交通機関(自動車,電車,航空機など)
(10.4) 下水,ゴミなど都市生活
(3.8) 近隣の私生活
(6.4) 原因が複合していて,特定できない
(4.3) その他
(2.3) わからない



Q4 〔回答票2〕そのような被害に対し,どのようなことをなさいましたか。電話や手紙によるものや代表者が行なったものも含めて下さい。(M.A.)(N=863)
(16.2) (ア) 自治会,町内会,対策協議会などで話し合った →SQ1へ
(6.4) (イ) 公害の発生源の責任者に対して抗議を申入れ,交渉などをした →SQ1へ
(4.2) (ウ) 知事,市町村長などの地域の責任者,世話役にあっせんをたのんだ →SQ1へ
(6.0) (エ) 都道府県庁,市区役所,町村役場,保健所に対策(取締り)を要望したり陳情した →SQ1へ
(1.0) (オ) 環境庁,厚生省,通産省などの国の機関やその出先機関に対策(取締り)を要望した →SQ1へ
(2.1) (カ) 警察に対策(取締り)を要望したり陳情した →SQ1へ
(72.0) なにもしなかった →SQ2へ
(M.T.=107.4)



SQ1 〔回答票3〕その結果はどうなりましたか。この中からあげて下さい。(N=242)
(8.3) (ア) 満足な解決が得られた
(14.5) (イ) 不満だが,一応解決した
(33.5) (ウ) 解決しないが,多少改善された
(24.8) (エ) 全然改善されなかった
(10.7) (オ) 交渉中で,まだ結果が出ていない
(8.3) わからない



SQ2 被害をうけてもなにもしないのはどうしてですか。(M.A.)(N=621)
(47.5) それほどの被害ではないからがまんできる,この程度ならやむを得ない
(7.7) 発生源がはっきりしない,対策がない
(9.0) どこに苦情を申し入れてよいかわからない
(12.7) 申し入れても本気で取りあげてくれない,時間がかかる
(1.4) 解決の見通しがついている
(17.7) 忙しい,面倒
(0.3) 被害を避けるため転居した
(6.4) その他
(5.3) わからない
(M.T.=108.2)



Q5 〔回答票4〕あなたは,公害が自分や家族に及ぼす影響や不安について,どのように感じていますか。この中ではどうでしょうか。
(1.5) (ア) すでに,自分や家族の健康がおかされていることがはっきりしている
(6.8) (イ) すでに,自分や家族の健康がおかされているのではないかと不安を感じている
(16.0) (ウ) このような状態では,自分や家族の健康がおかされるかもしれないと不安を感じる
(12.9) (エ) 自分や家族は不安を感じていないが,将来,生まれる子供に悪い影響があらわれるかもしれないと不安を感じる
(57.1) (オ) 特に不安は感じていない
(5.7) わからない



Q6 事業活動にともなう,公害の発生について,あなたはどのようにお考えになりますか。産業の発展のためには,適当な補償さえあればある程度やむを得ないことだと思いますか,それとも産業の発展のためといっても,公害の発生はゆるせないことだと思いますか。
(16.3) やむを得ない
(51.0) ゆるせない
(25.5) 一概にいえない
(7.2) わからない



Q7 あなたは,これからさき,公害がどうなっていくと思いますか。ますますひどくなると思いますか,だんだん減っていくと思いますか,それとも今の状態が続くと思いますか。
(39.0) ますますひどくなる
(38.8) 今の状態が続く
(12.2) だんだん減っていく
(10.0) わからない



Q8 次に公害紛争のことについてお伺いします。公害紛争が起った場合,その紛争の解決を公平に行う機関として,国の公害等調整委員会とか,県の公害審査会があることをご存知ですか。
(43.1) 知っている
(56.9) 知らない



Q9 あなたは,都道府県庁や市町村役場に公害苦情相談の窓口(公害苦情相談員)のあることをご存知ですか。
(58.2) 知っている
(41.8) 知らない



Q10 あなたは,警察でも,公害に関する苦情の相談に応じていることをご存知ですか。
(28.5) 知っている
(71.5) 知らない



Q11 〔回答票5〕公害の被害をこうむった人達が,公害の発生責任者に対して,補償金や公害防止施設の改善などを要求していますが,当事者同士でうまく解決できない場合は,どのような解決方法が最もよいと思いますか。この中ではどうでしょうか。
(27.0) (ア) 市町村や都道府県等の仲介で解決をはかる
(32.8) (イ) 都道府県の公害審査会や国の公害等調整委員会のような公害紛争処理機関で解決をはかる
(13.0) (ウ) 裁判所に訴える
(4.8) (エ) 議員や有力者の仲入で解決をはかる
(5.9) (オ) あくまでも当事者同士で解決をはかる
(0.2) その他
(16.3) わからない



Q12 〔回答票6〕新幹線や空港や高速自動車道路やゴミ処理施設などの公共施設の建設の際に,公害問題のことで紛争がおきている地域がありますが,仮りに,お宅の近くにこのような公共施設が建設されることになった場合には,どのようにお考えになりますか。この中で,あなたのお気持に最も近いものを1つえらんでください。
(3.1) (ア) 公害問題はあるが,それ以上に社会的利益が大きいので喜んで協力する
(23.9) (イ) 公害問題はあるが,社会的利益もあるのでどちらかといえば協力する。
(34.4) (ウ) 公害問題があるし,社会的利益といっても自分たちだけが犠牲になることはないから,どちらかといえば反対する
(22.8) (エ) 公害問題が社会的利益以上に住民に被害を与えるので,絶対反対する
(15.8) わからない



(自然環境)
Q13 次に,自然環境についてお伺いします。あなたは,現在住んでいらっしゃるところのまわりには,自然が十分残されていますか,ほとんど残されていませんか。
(36.0) ほとんどそのまま残されている
(37.0) 少しは残されている
(18.5) ほとんど残されていない
(6.3) 全然残されていない
(2.1) わからない



Q14 〔回答票7〕自然が破壊されたり,そこなわれる原因は,一般的に考えて,この中のどれだと思いますか。(M.A.)
(36.2) (ア) 宅地,別荘地の造成
(26.5) (イ) 観光道路,宿泊施設,レジャー施設などの設置
(47.5) (ウ) 工場の建設,工場の廃棄物の処理施設の不備
(23.2) (エ) 家庭から排出されるゴミや汚水の処理施設の不備
(16.9) (オ) 自然や風景を楽しむ人々のモラルの低さ
(1.5) その他
(1.2) ない
(8.1) わからない
(M.T.=161.0)



Q15 あなたは,自然保護のために,自然公園法という法律が定められていることをご存知ですか。
(32.9) 知っている
(67.1) 知らない



Q16 〔回答票8〕自然保護と個人の土地利用との関係についてこのような意見がありますが,あなたのお考えはこの中のどれに近いでしょうか。
(5.6) (ア) 自然保護のためには,個人所有の土地を自由に利用することを制限するのは当然で,何らの補償もいらない
(41.3) (イ) 自然保護のためでも個人所有の土地を自由に利用することを制限するなら,何らかの補償をすべきだ。
(31.2) (ウ) 自然保護のためといえども,個人の土地の利用を制限することは,個人の権利の侵害であるから,国や地方自治体が土地を買いとるべきだ
(21.9) わからない



Q17 公害や自然破壊などを防ぐ環境保護対策を早急に進めるためには,多額の費用が必要ですが,あなたは,そのために国民の経済負担(例えば,製品の公害原因をなくしたり,少なくしたりするのに要する費用のため,その製品の価格が上昇するなど)がふえてもやむを得ないと思いますか,それとも国民の負担がふえるのならば,環境保護対策がおくれてもやむをえないと思いますか。
(34.5) 国民の経済負担がふえてもやむを得ない
(13.1) 国民の負担がふえるなら,環境保護対策がおくれてもやむを得ない
(35.3) 一概にいえない
(17.2) わからない



Q18 〔回答票9〕公害や自然保護対策として,政府に力を入れてほしいと思うのは,どのようなことですか。この中で最も力を入れてほしいものはどれですか。2番目はどれですか。
(1番目) (2番目) (1番目+2番目)
(34.1) (11.4) (45.5) (ア) 法律などで環境基準などをさらにきびしくする
(21.8) (21.8) (43.6) (イ) 国や地方自治体の権限を大きくするなど公害・自然保護に対する行政を強化する
(15.0) (21.5) (36.4) (ウ) 公害防止技術や自然保護の研究開発
(8.9) (13.5) (22.4) (エ) 自然の残っている土地を国などの公有地にして保存する
(7.4) (12.7) (20.1) (オ) 環境問題を学校教育や社会教育に取り入れる
(0.2) (0.2) (0.4) その他
(12.5) (18.9) (31.5) わからない



Q19 〔回答票10〕政府の公害や自然保護対策への取り組み方は,数年まえとくらべて,積極的だと思いますか。それとも消極的だと思いますか。
(10.5) (ア) 積極的
(37.9) (イ) どちらかといえば積極的
(27.4) (ウ) どちらかといえば消極的
(8.6) (エ) 消極的
(15.7) (オ) わからない



<フェース・シート>

F1 〔性別〕
(44.2)
(55.8)



F2 〔年齢〕あなたのお年は満でおいくつですか。
(19.5) 20〜29歳
(24.6) 30〜39歳
(20.7) 40〜49歳
(16.1) 50〜59歳
(19.1) 60歳以上



F3 〔学歴〕あなたが最後に卒業された学校はどちらですか。(中退・在学中は卒業とみなす)
(42.5) 小卒(未就学)・旧高小・新中卒
(46.1) 旧中・新高卒
(10.1) 旧高専大・新大卒
(1.3) 不明



F4 〔職業〕あなたの職業は何ですか。〔仕事の内容がわかるように記入した上で,該当する項目に○をつける〕
<自営者>
(7.7) 農林漁業
(11.2) 商工サービス業
(0.8) 自由業
<被傭者>
(0.9) 管理職
(0.7) 専門技術職
(13.3) 事務職
(17.2) 労務職
<家族従業者>
(6.7) 農林漁業
(4.4) 商工サービス業・自由業
<無職>
(27.7) 無職の主婦
(1.7) 学生
(7.7) その他の無職




F5 〔自動車の保有の有無〕お宅では,自動車をお持ちですか。自動二輪車及び原動機付自転車も含めてお答え下さい。
(61.2) 持っている
(38.8) 持っていない




F6 〔回答票11〕〔自動車の運転の程度〕あなたは,日頃自家用車や会社などの自動車をどの程度運転していますか。この中ではどうでしょうか。
(22.1) (ア) 毎日
(4.9) (イ) 週に3〜4日
(4.5) (ウ) 週に1〜2日ぐらい
(1.5) (エ) 月に1〜2日ぐらい
(6.5) (オ) (ほとんど)運転しない
(60.4) 免許を持っていない



F7 〔居住地〕〔調査員判断〕
(52.3) 住宅の多い地区
(4.5) 工場の多い地区
(13.5) 商店その他の事業所の多い地区
(29.3) 農山漁村地区
(0.4) その他


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