世論調査報告書
内閣府政府広報室
調査の概要
・調査目的 | |||||||||
戦後社会の変相につれてわが国における「家」についての考えが問題とされこれに関連して婦人問題が再検討されてきた。また戦後における社会の変相と相関して青少年についての問題も大きな社会の関心事となった。講和発効もちかい現時,戦後社会における大きな問題として批判検討された。これらの問題がどのような考えにきまろうとしているか—ここに国民の現時における“家”と“婦人”と“青少年”についての問題を相関させて調査しその世論動向をこの調査はとらえようとした。 | |||||||||
・調査項目 | |||||||||
(1) 家について ア 婦人問題について イ 結婚した婦人が勤めにでることについて ウ 家事を男の人が手伝うことについて エ 結婚の相手のきめ方について オ 親との同居について カ 親の扶養について | |||||||||
(2) 青少年について ア 戦前と戦後の青少年について イ 戦後の青少年の不良化について ウ 青少年のしつけについて エ 戦後の青少年の風紀について オ 青少年にたいする性教育について カ 新制高校の男女共学について | |||||||||
(3) 関心をもっている問題 | |||||||||
・調査対象 | |||||||||
(1) 母集団 | 1947年ならびに1950年の国勢調査統計を資料とし全国において1952年3月1日現在満20年から満59年までの男女 | ||||||||
(2) 標本数 | 2,500 | ||||||||
(3) 抽出方法 | 層化確立比例抽出法 | ||||||||
・調査時期 | |||||||||
昭和27年3月8日〜昭和27年3月14日 | |||||||||
・調査方法 | |||||||||
戸別面接調査 | |||||||||
・調査機関 | |||||||||
時事通信社 | |||||||||
・回収結果 | |||||||||
(1) 有効回収数(率) | 2,336人(93.4%) | ||||||||
(2) 調査不能数(率) | 164人(6.6%) |
調査票
Q1 | 婦人の問題についておうかがいしたいのですが…なにか婦人にとってこれは解決しなければならないといったことがありますか,どんなことでもけっこうです。(M.A.) | ||||||
|
Q2 | 結婚した婦人が外に出て働くことについて,あなたはどうお考えになりますか,賛成ですか,反対ですか。 | ||||||||||||||||
|
Q3(1) | (「賛成」のものに) どういうことからでしょうか。 | ||||||||||||||||
|
Q3(2) | (「反対」のものに) どういうことからでしょうか。 | ||||||||||||
|
Q4 | では現在の日本をお考えになって,結婚した婦人が外に勤めにでることはどうでしょうか,できるとお考えになりますか。 | ||||||||||||||||
|
Q5 | (Q4で「無理と思う」ものに) 無理とお考えになる一ばん大きな原因はなんでしょうか。 | |||||||||||||||
|
Q6 | (「女・有配偶・死離別」のものに) あなたは家事以外になにか御自分で仕事—内職—をおもちになっていますか。 | ||||||||
|
Q7 | (Q6で「なにもしていない」ものに) なにか仕事をおもちになりたいといった御希望がありますか。 | ||||||
|
Q8 | 台所仕事のことを男の人が手伝うことについてはどうですか,賛成ですか,反対ですか。 | ||||||||||||
|
Q9 | あなたのお宅では御主人(あなたのお父さん)は自分で床をあげるか敷くかしますか。 | ||||||
|
Q10 | 掃除はどうですか。 | ||||||
|
Q11 | 洗濯はどうですか | ||||||
|
Q12 | 炊事はどうですか。 | ||||||
|
Q13 | 子供の結婚相手は子供自身がきめたほうがいいと思いますか,親がきめたほうがいいと思いますか。 | ||||||||||||
|
Q14 | 子供が結婚したいと思う人を親が反対した場合,親のとおりにしたほうがいいでしょうか,子供の考えに従ったほうがいいでしょうか。 | |||||||||
|
Q15 | あなたは長男夫婦は,親と一緒に暮したほうがいいと思いますか,別に暮したほうがいいと思いますか。 | ||||||||||||
|
Q16 | 親を養う場合,長男1人がめんどうをみるやり方と子供全部がめんどうをみるやり方とどちらがいいとお考えになりますか。 | ||||||||||||
|
Q17 | あなたが親としてお考えになった場合はどうしてもらうことがいいですか。 | ||||||||||||
|
Q18 | 子供が親を養う義務を法律できめていると思いますか,そのようなことは法律できめてないと思いますか。 | |||||||||
|
Q19 | つぎに青少年についておうかがいしたいと思います—あなたは戦時中から戦後にかけて大きくなった青少年は戦前とくらべてちがうとお感じになりますか。 | |||||||||
|
Q20 | 男の子については概してどちらが青少年らしくていいと思いますか。 | ||||||||||||
|
Q21 | 女の子についてはどうですか。 | ||||||||||||
|
Q22 | 戦後青少年の犯罪が多くなったのですが—戦後の青少年の不良化ということには「社会の混乱やたい廃」ということと「家庭の環境やしつけが悪い」という二つの大きな原因からといわれていますが,あなたはどちらのほうが大きな原因だとお考えになりますか。 | ||||||||||||||||
|
Q23 | (Q22で「社会的原因」と「両方」のものに) では社会が安定してくれば自然におさまるとお考えですか。 | |||||||||
|
Q24 | 戦後学校でのしつけのやり方がすっかり変ったわけですが—戦前にくらべてあなたはどちらのほうがいいと思いますか。 | ||||||||||||
|
Q25 | 子供は家のなかでは自由にしておいたほうがよいでしょうか,それとも干渉したほうがいいでしょうか。 | ||||||||||||
|
Q26 | (小・中・高校に就学している子供の有るものに) あなたのところの子供さんは学校の先生と親御さんとでは,どちらのいうことをよくききますか。 | |||||||||||||||
|
Q27 | 以前には「修身」という課目があったわけですが—女の子には「作法」というのもあったわけですが—そういう課目はいまの学校ではどうなっていると思いますか。 | |||||||||
|
Q28 | 以前の「修身」のような課目はあったほうがいいと思いますか,ないほうがいいと思いますか。 | ||||||||||||
|
Q29 | いまの青少年は戦前の青少年とくらべて風紀が悪くなったといわれているのですが,あなたはどう思いますか。 | |||||||||
|
Q30 | 青少年の風紀が悪いといわれているのですが—いろいろ原因があると思うのですが,あなたはどんなことが大きく原因していると思いますか。 | ||||||
|
Q31 | 性教育についておうかがいしますが,青少年にたいしての性教育はなかなかむつかしいことなのですが—あなたは学校と家庭ではどちらで教えたほうがいいと思いますか。 | |||||||||||||||
|
Q32 | 男の子についてはどうでしょうか。 | |||||||||||||||
|
Q33 | 女の子についてはどうでしょうか。 | |||||||||||||||
|
Q34 | (子供の有るものに) あなたのところではお家庭で教えようとお考えですか,学校で教えてもらいたいとお考えになりますか。 | ||||||||||||
|
Q35 | 満16才から満18才くらいまでの生徒のいる新制高等学校の男女共学をどう思いますか。いいと思いますか,悪いと思いますか。 | ||||||||||||
|
Q36 | (Q35で「悪い」ものに) どんなことが悪いでしょうか。 | |||||||||||||||
|
Q37 | いまの日本であなたが一ばん関心をもっておられることはどんなことですか。 | ||||||
|