• 健康・医療

受胎調節に関する世論調査(昭和26年12月調査)

2007年4月27日掲載

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内閣府大臣官房政府広報室 世論調査担当
電話番号 03-5253-2111(代表)

世論調査報告書

内閣府政府広報室


調査の概要

・調査目的
厚生省の依頼により,わが国の当面する基本問題の一つである受胎調節の普及に関する国民の知識,経験,それに対する態度を調査し,今後の施策の参考に資する。
 
・調査項目
 
(1) 受胎調節の知識の有無
(2) その知識を得た経路
(3) 受胎調節に対する態度
(4) 実施状況及び方法
(5) 妊娠中絶の経験及び意見
(6) 受胎調節に関する政府への意見又は希望
 
・調査対象
 
(1) 母集団満20才より満49才までの日本人男女(明治34年10月31日以降昭和6年10月31日迄に出生の者)
(2) 標本数3,000
(3) 抽出方法層化副次無作為抽出法
 
・調査時期
 
昭和26年12月5日〜昭和26年12月25日
 
・調査方法
 
調査員による自由回答質問法による面接聴取
 
・回収結果
 
(1) 有効回収数(率)2,664人(89%)
(2) 調査不能数(率)336人(11%)


調査票

<フェース・シート>
F1〔性別〕
(47.9)
(52.1)



F2〔結婚〕
(18.3)未婚
(…)既婚(有配偶者)
(…)既婚(無配偶者)



F3〔本人の年令〕(   才)



F4〔配偶者の年令〕(   才)



F5(1)あなたのお子さんは何人ですか。(   人)



F5(2)他所へ行かれた方はありませんか。(   人)



F5(3)亡くなった方はありませんか。(   人)



F5(4)するとあなたの産んだお子さんは全部で(   人)ですね。



F6(1)亡くなった方は除いて,男のお子さんは何人ですか。(   人)



F6(2)女のお子さんは(   人)



F7(1)一番上のお子さんは満で,いくつですか。(   才)



F7(2)一番小さいお子さんは(   才)



F8(ア)一番上のお子さんは学校はどこまで行きましたか。それより上の学校へ行った方はありませんか。
 卒業
(…)小卒
(…)高小卒
(…)新制中卒
(…)中卒
(…)新制高卒
(…)専大卒



F8(イ)在学
(…)小学
(…)新制中学
(…)新制高校
(…)大学



F9あなたの御兄弟はあなたも入れて,何人ですか。亡くなった方はありませんか。(   人)



Q1あなたは,子供の数は何人位がよいと思いますか。
(9)2人以下
(51)3人
(24)4人
(15)5人以上
(1)不明



SQ1(   人位がいい)と思うのは,どういうわけですか。
(67)少い方がよい,又は多いと困る理由
(13)多い方がよい,又は少いと困る理由
(15)両者
(4)不明



SQ2〔少い方がよい(多いと困る)理由を言わない者に〕
あまり子供が多いと困ると思いますか。そういうことはないと思いますか。
(9)困る
(5)困らない
(4)不明



Q2子供はこれ以上ほしくないと思っても,自然に殖えて行くのは仕方がないと言う人がいますが,あなたはそう思いますか。それとも,そうは思いませんか。



SQ〔そう思う者に〕
殖えれば殖えたで構わないと思いますか。



Q3(これから学校へやる子供があったとしたら)
あなたは,男の子ならば,学校は,少くともどれ位までは,やらせようと思いますか。
(22)新制大学以上
(53)新制高校まで
(21)新制中学以下(義務教育)
(4)不明



SQ〔中学と言った者に〕
新制中学ですか,昔の中学ですか。



Q4あなたはお腹の子をおろすことは,人間として,悪いことだと思いますか。それとも,親が産みたくなければ,おろしても構わないと思いますか。
(19)構わない
(…)悪い
(2)不明



SQ1〔悪いと言う者に〕
子供が出来れば暮しに困るような時でも,おろすことはいけない事だと思いますか。
(47)人間として(道義上罪悪)
(9)人情として(可哀想)
(1)不自然だから
(4)母体に有害
(18)理由不明



SQ2どういうわけで,そうお考えになりますか。
(41)暮しに困るような時は仕方がない
(32)暮しに困るような時でもいけない
(6)暮しに困るような時ならわからない



Q5おろすこととは別に,妊娠するのを調節する方法を御存知ですか。
(64)知っている
(…)知らない,わからない



SQ〔知らない及びわからない者に〕
妊娠調節というのは,一時的に避妊することですが,そういう方法があることは聞いておられますか。それとも,そういう方法のあることも全然聞いたことがありませんか。
(…)あることは聞いているもの
(…)全然知らないもの



〔妊娠調節を全然知らない者は,以下Q12まで除く〕
Q6あなたは,妊娠調節をすることは余りいいことではないと思いますか。そうは思いませんか。
(48)悪いこととは思わない
(9)堕胎するよりはよい
(8)一概に言えない
(15)いいことではない
(6)不明
(14)非該当(全然知らないもの)



SQどうしてそうお考えになりますか。



Q7あなたは,妊娠を調節することは,今の日本にとって必要な事だと思いますか。そうは思いませんか。
(6)是非必要
(66)必要
(7)一概にいえない
(4)不必要
(3)不明
(14)非該当



SQどうしてそうお考えになりますか。(M.A.)
(15)賛成の理由 人口過剰,国の経済
(39)賛成の理由 生活困難
(6)賛成の理由 生活向上
(15)賛成の理由 計画産児
(15)賛成の理由 教育
(12)賛成の理由 母性保護
(2)賛成の理由 その他
(19)賛成の理由 理由不明



Q8妊娠調節をするということは各家庭で,やりたければ,やればよいし,やりたくなければやらないでよい事だと言う人がいますが,あなたはそうお考えになりますか。それともそうはお考えになりませんか。
(25)肯定 積極的(本質的に個人の自由意志によるべき問題であるとするもの)
(22)肯定 消極的(国家で強制するのは考えものだというような回答及び漠然とそう思いますというもの)
(7)否定 積極的(強制的にやらせる必要があるというもの)
(25)否定 消極的(なるべく皆がやるべきだというもの及び漠然と否定しているもの)
(1)一概に言えない
(6)不明
(14)非該当



Q9若しあなただったら,或る程度,子供が出来た後は,生活が苦しくなくとも,妊娠を調節しようと思いますか。そうは思いませんか。
(37)賛成(やりたい)
(7)反対(やりたくない)
(4)不明



SQどうしてですか。
賛成
(21)計画産児という理由のもの
(16)その他の理由のもの



Q10あなたは,妊娠調節の指導をする所が,保健所の中に出来ていることを御存知ですか。
(31)知っている
(…)知らない
(55)不明



SQ名前は何と言いますか。
(4)名前も知っているもの
(27)名前は知らないもの



Q11あなたは,妊娠調節の相談や指導をする所を沢山作った方がよいと思いますか。そうは思いませんか。
(58)沢山作った方がよい
(5)一概に言えない
(16)そうは思わない
(7)不明
(14)非該当



Q12その他にも(その他の事で)妊娠調節について,こういう事をしてほしいとか,或いは,こういう事をしたらよいと思うことはありませんか。(M.A.)
(1.7)宣伝対象 婦人に対して
(0.5)宣伝対象 青年に対して
(1.8)宣伝対象 農村に対して
(1.1)宣伝対象 下層階級その他
(1.1)宣伝方法 各戸指導(巡廻,回覧板)
(3.1)宣伝方法 会合(講演会,映画会等)
(3.4)指導機関 相談所(を通して,或いは増設)
(5.1)指導機関 助産婦,医者等
(4.1)指導機関 精神的(気楽に,恥かしくなく等)
(7)漠然と宣伝普及
(4)安価な方法
(4)確実な方法
(1)その他
(1)堕胎に関するもの(安く,手軽に,法規緩和)
(57)不明(なし)
(14)非該当



<フェース・シート>
F1〔本人職業〕
(…)農林漁業
(…)商工経営
(…)俸給生活者
(…)労務者
(…)その他(   )
(…)無職



F2〔世帯主職業〕
(…)本人職業
(…)農林漁業
(…)商工経営
(…)俸給生活者
(…)労務者
(…)その他(   )
(…)無職



F3〔続柄〕



F4〔家族数〕(   人)



F5〔学歴〕
(…)未就学
(…)旧 小
(…)旧 高小
(…)旧 中
(…)旧 高専
(…)新 小
(…)新 中
(…)新 高校
(…)新 新大
(…)旧大



F6〔衣食状態〕
(…)極上
(…)
(…)
(…)
(…)極貧
(…)不明



F7〔住居状態〕
(…)極上
(…)
(…)
(…)
(…)極貧
(…)不明



F8〔文化程度〕
(…)極上
(…)
(…)
(…)
(…)極貧
(…)不明



F9〔総合判断〕
(…)極上
(…)
(…)
(…)
(…)極貧
(…)不明



F10〔部屋数〕(   間)



F11〔畳数〕(   畳)



F12〔対象者不在の時間〕
(…)×非該当
(…)1回目   時   分頃
(…)2回目   時   分頃
(…)3回目   時   分頃



F13〔対象家庭の発見〕
(…)簡単に見つかった
(…)そんなに困難ではなかった
(…)まあ何とか見つけることができた
(…)大変困難だった



F14a〔感想及び面接態度〕
(…)心よく応じてくれた
(…)仕方なしに引受けてくれた
(…)何とか言いながらも説明したら引受けてくれた
(…)容易に応じてくれなかったがやっと引受けてくれた



F14b〔受胎調節という問題に対して〕
(…)非常に恥かしそうだった(或いは,隠している様子が見えた)
(…)多少そういう傾向があった
(…)全然そんなことはなかった



F14c〔第三者が対象者の回答に直接与えた影響〕
(…)非常に影響があった
(…)多少影響があった
(…)全然影響がなかった



F14d〔その他〕



F15
(…)秘密調査票を対象者に渡して全く対象者に記入させた
(…)調査員が記入してやった。又は目の前で記入させた



秘密調査票(A)
Q(ア)(1)方法 名前を聞いたことがある。(○印を書いて下さい)
(74)コンドーム(サック)
(54)ひにん薬 ゼリー
(48)ひにん薬 錠剤
(49)ペッサリー
(46)洗じょう法(後で洗う)
(42)性交中断(途中で止める)
(46)荻野式周期的禁欲法(にんしんし易い日をさける)
(18)スポンジ
(2)その他(   )



Q(ア)(2)使い方,又はやり方を大体知っている。(使ったことがなくても○印を書いて下さい)
(59)コンドーム(サック)
(34)ひにん薬 ゼリー
(31)ひにん薬 錠剤
(28)ペッサリー
(31)洗じょう法(後で洗う)
(33)性交中断(途中で止める)
(34)荻野式周期的禁欲法(にんしんし易い日をさける)
(10)スポンジ
(2)その他(   )



Q(イ)そういう方法を何で知ったのですか。
ばん号を○印でかこんで下さい。二つ以上になってもけっこうです。(M.A.)
(1)優生結婚相談所
(4)保健所
(13)医者
(5)保健婦・助産婦
(9)薬屋
(8)配偶者
(24)親戚知人
(34)新聞
(57)雑誌
(7)その他(くわしく書いて下さい)(   )



秘密調査票(B)〔既婚者のみ〕
Q1あなたは(あなた方の間で),にんしん調節(ちょうせつ)(一時的ひにん)をやったことがありますか。次の1から4までのどれかに○印をつけて下さい。
(51)全然やったことがない
(3)たまにはやったことがある
(12)つづけてやったことがあるが,今はやっていない
(19)現在やっている



これからあとは,一寸でもにんしん調節をやったことのある方は,上のらんの質問だけ,おしまいまで書いて下さい。全然やったことのない方は,下のらんの質問だけ,おしまいまで書いて下さい。
一寸でもやったことのある人への質問

Q2(ア)次の中で,あなた方の間で使ったことのあるものに,全部○印をつけて下さい。
(18)コンドーム(サック)
(6)ゼリー ひにん薬
(5)錠剤(じょうざい) ひにん薬
(2)ペッサリー
(3)洗じょう法(後で洗う)
(7)性交中断(途中で止める)
(12)荻野(おぎの)式周期的禁欲法(にんしんし易い日をさける)
(…)スポンジ
(…)その他(くわしく書いて下さい)(   )



Q2(イ)右のいくつかを併用した(一しょに使った)ことがありますか。
(8)ある
(26)ない



SQあればどれとどれを一しょに使ったか書いて下さい。ばん号だけで,けっこうです)
(68)コンドームを含むもの
(57)避妊薬の何れかを含むもの
(53)荻野式を含むもの



Q2(ウ)あなたは,どの方法が一番よいと思いますか。
つかったことのないものでもけっこうです。併用がよければ,「……と……」と書いて下さい。
(49)コンドーム
(58)荻野式
(50)ゼリー
(41)錠剤
(78)ペッサリー
(23)性交中断
(49)洗滌法
(83)スポンジ
(38)その他



Q3(ア)あなたは,これから先,にんしん調節をやりたいと思いますか。
(…)もう必要がない
(…)今やっている
(…)今はやっていないが,これから先またやりたい
(…)やりたくない



Q3(イ)もし,あなたがにんしん調節の指導をうける場合,どういう所がよいと思いますか。(やりたくない方はいりません)
(…)優生結婚相談所
(…)保健所
(…)医者
(…)助産婦
(…)その他(   )
(…)どこへも相談に行かない



Q4あなた(奥さん)は,今にんしんしていらっしゃいますか。
(…)にんしんしている
(…)にんしんしていない



Q5(ア)あなた(奥さん)は,にんしん中絶(子供を下ろすこと)をやったことがありますか。
(12)ある
(64)ない



SQあれば何回位ですか。(   回)



Q5(イ)中絶をやって,体の具合の悪くなったことがありますか。
(18)ある
(76)ない



SQあればどんなことですか。



やったことのない人への質問
Q2あなたが(あなた方の間で),にんしん調節をやったことがないのは,どういうわけですか。(M.A.)
二つ以上の理由に○印がついてもけっこうです。
(13)やりたいけれども知らなかったから
(9)買いに行くのがいやだったから
(5)感じがよくないと思ったから
(19)体によくないと思ったから
(8)反対だから,悪いことだから
(…)生活に困らないから
(48)子供がほしかったから
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