世論調査報告書
内閣府政府広報室
調査の概要
| ・調査目的 | |||||||||
| 本調査所は災害対策の参考に資する目的で，災害の特に甚しかった鹿児島県を対象地に選んで，罹災者の事情を調査した。 | |||||||||
| ・調査項目 | |||||||||
| (1) 災害地の特殊的事情（自然的な事情，どんな人々が住んでいたか） | |||||||||
| (2) 予報，警報の浸透した程度 | |||||||||
| (3) 災害当時，各家庭では個人的にどんな準備をしたか | |||||||||
| (4) 応急救助対策に対する罹災者の評価 | |||||||||
| (5) 罹災者の今後の生活見通し | |||||||||
| (6) 今後の復興対策について罹災者はいかなる態度を示しているか | |||||||||
| ・調査対象 | |||||||||
| (1) 母集団 | 鹿児島県下の災害程度の特に甚しかった枕崎市と鹿児島市の災害地域の被害程度床上浸水か半壊大被程度以上の罹災世帯の世帯主 | ||||||||
| (2) 標本数 | 600 | ||||||||
| (3) 抽出方法 | 無作為抽出 | ||||||||
| ・調査時期 | |||||||||
| 昭和２６年１１月１６日〜昭和２６年１１月２５日 | |||||||||
| ・調査方法 | |||||||||
| 面接調査 | |||||||||
| ・回収結果 | |||||||||
| (1) 有効回収数(率) | 564人（94.0％） | ||||||||
| (2) 調査不能数(率) | 36人（6.0％） | ||||||||
調査票
〔被害程度〕
| Q1 | お宅では，亡くなった方とか，けが人はありませんでしたか。 | |||||||||
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| Q2 | 家屋はどうでしたか。 | ||||||||||||
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| Q3 | 屋根は瓦ぶきでしたか，しっくい止めはしてありませんでしたか。 | |||||||||||||||
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| Q4 | 家がやられたのは高潮のためですか，それとも他の原因ですか。 | ||||||||||||
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〔家族の状況〕……〔７以下の回答は家族欄に記入すること〕
| Q5 | 家族は何人ですか。（ ）人 | ||||||
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| Q6 | 皆さんのお年はいくつですか。〔続柄と年令を質問する〕 | ||||||||||||||||||
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| Q7 | 当時皆さんは家においでになったのですか，船に乗っていたとか，他所へ出ていて当日はいなかった人はありませんか。 | |||||||||||||||||||||
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| Q8 | 皆さんの職業は何ですか。〔職業は具体的に記入する事，例えば，小釣り，鰹船乗組，道路工夫，等々の如く〕 | ||||||||||||||||||||||||
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| Q9 | 収入のある方はどなたとどなたですか，収入の多い順に言って頂くと？〔収入順位のみを記入，金額は不要〕 | ||||||
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| Q10 | 商売とか職業上の被害損失のために，現在困っている点はありませんか，どんな事ですか。〔職業に就いている者全員に訊く，質問のし方は，職業別に具体的に尋ねる。例えば，漁業従業者ならは，所有している舟，漁具等の損失のために今後の生活に不安を感じているが，取り組んでいた船舶の被害のために今後の乗船見通しが困難であるか等々。 農家ならば，田畑，農作物，農機具等の被害損失のために今後の農家経営に多大の不安を感じているか。 商工業ならば，営業上の品物等の被害損失のために，今後の経営に多大の困難を感じているか等々を尋ねる。〕 〔被害損失があっても困難を感じていないものは，なしと記入〕 | |||||||||||||||
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〔被害原因に対する感じ〕
| Q11 | 今度の台風で一般に被害が大きかったのはどうしてだと思いますか。（Ｍ．Ａ．） （回答通り記入） | |||||||||||||||||||||
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| Q12 | お宅でもう少しこういうことをやっておけばとか，こういうことをもっと気を付けておけば被害を少くできたと思うことはありませんか。どんなことですか。（Ｍ．Ａ．） （回答通り記入） | ||||||||||||||||||||||||
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| Q13 | 鹿児島（枕崎）市に貴方がお住みになってから何年位になりますか。 （ ）年位 | ||||||||||||||||||
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〔高汐の罹災者に〕
| Q14(ア) | 高汐は初めてですか。今迄経験したことはありませんか。見たり聞いたりしたことはありませんか。 | |||||||||||||||
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| Q14(イ) | この辺にいれば高汐が来ても大丈夫だと思っていましたか。 | |||||||||
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〔高汐以外の罹災者に〕
| Q15(ア) | 今迄台風の被害をうけたことがありますか。 | ||||||||||||
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| Q15(イ) | 此の辺にいれば台風が来ても大丈夫だと思っていましたか。 | |||||||||
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〔予報と準備〕
| Q16 | 今度のルース台風の予報（しらせ）のことになりますが，「台風は鹿児島（枕崎）からそれて東にぬける」というような予報（しらせ）は聞きましたか。 | |||||||||||
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《聞いたもののみに》
| Q16(ア) | ラジオですか，人の話ですか，それとも何か他のものですか。 | |||||||||||||||
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| Q17 | それでは「台風が鹿児島（枕崎）の方に近づいてきて暴風雨になるから警戒せよ」ということを１４日の昼すぎ頃に聞きましたか。（Ｍ．Ａ．） | |||||||||||
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《聞いたもののみに》
| Q17(ア) | それはラジオですか，人の話ですか，それとも何か外のものですか。 | |||||||||||||||
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| Q17(イ) | 聞いたのは何時頃ですか。（ ）時頃 | |||||||||||||||
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| Q18 | 高汐が来るという予報は聞いていましたか。 | |||||||||
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| Q19 | 風が強くなってきたが様子がよくわからないので心配で他所に問い合わせるとか近所に聞きに行くというようなことはしませんでしたか。 | |||||||||
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| Q20 | 家が破壊された（汐が来た）時に家族の方はみんな最後迄家に居りましたか。 | ||||||||||||
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《一部避難していたもののみに》
| Q20(ア) | 避難していたのは誰と誰ですか。（家族欄の番号を記入） | ||||||
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《一部避難していた，又全員非難していたものに》
| Q20(イ) | 避難した人は家がやられるより大分前から避難していたのですか，それともやられる直前にしたのですか。 | |||||||||||||||
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《（イ）で大分前にしたものもいる者に》
| Q20(ウ) | 大分前にしたのは誰と誰ですか。（家族欄の番号を記入） | ||||||||||||||||||
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| Q21 | 家がやられる前に道具とか荷物をどこか他所に預けるというようなことはしませんでしたか。 | |||||||||||
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《したもののみに》
| Q21(ア) | それは家がやられるより大分前にしたのですか，それともやられる直前ですか。 | |||||||||
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| Q22 | 戸や窓を釘づけにすることか家の支えをするとかいうようなことはやりましたか。 | |||||||||
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| Q23 | 毎年夏から秋にかけて台風がよく来る時季になると，台風を防ぐために何か家を丈夫にするとか，屋根に手を入れるというようなことはやりましたか，別にやりませんか，今年はどうでしたか。 | ||||||||||||
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| Q24 | それでは今年，台風の時季に備えて，道具や荷物などを予め他処に預けるというようなことはやりませんでしたか。 | |||||||||
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| Q25(ア) | 台風でやられた家のことについてお伺いしますが いつ頃建てた家ですか。 | |||||||||
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| Q25(イ) | あなたの代に建てたのですか，親の代からのものですか，それとも借家ですか。 | |||||||||||||||||||||||
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| Q25(ウ) | 〔借家の場合のみ〕 市営住宅ですか，社宅ですか，それとも？ | ||||||||||||
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| Q25(エ) | 台風の災害を防ぐために家のつくりや建て方など注意したり工夫したりしたことはありませんか。 | |||||||||||
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《ありと答えたもののみに》
| Q25(オ) | どんなことですか。……その他にはありませんか。〔具体的に回答通り記入〕 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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《ないと答えたものに》
| Q25(カ) | しなくても大丈夫だと思ったからですか，それともいろいろな都合で仕方なかったからですか。 | |||||||||||||||||||||
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| Q26 | お宅では１４日の夕飯はどうなさいましたか，普段より早目にしましたか，それとも食べているひまがなくて遅くなってから食べましたか。 | |||||||||||||||
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〔応急対策〕
| Q27 | 最初に罹災者用の食べものの配給があったのはいつですか。 （ ）日の（ ）時頃 | |||||||||||||||||||||||||||
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《配給のあったもののみに》
| Q27(ア) | それまではどうしていましたか。 | ||||||||||||||||||
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| Q27(イ) | 罹災後１０日位の間に食糧の配給に困ったことはありませんか。どんなことですか。 | |||||||||||||||
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| Q27(ウ) | 現在食糧の配給で困っていることはありませんか。どんなことですか。 | ||||||||||||
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| Q28 | 食べもの以外どんなものが罹災者用として配給されましたか。（Ｍ．Ａ．） | |||||||||||||||||||||||
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《配給のあったものに》
| Q28(ア) | 配給されて特に役に立ったものはどんなものですか。 | |||||||||
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| Q28(イ) | それでは配給されてあまり役立たなかったものは何ですか。 | |||||||||
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（全員又は流失者に）
| Q29 | 鹿児島（枕崎）市では罹災者に仮設住宅を立てることになっていますが，場所はどこで，どんな家を建てるか御存知ですか。 | |||||||||||
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| Q29(ア) | 《知っているものに》 申し込みましたか。 | |||||||||||
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《（ア）で申込まないものに》
| Q29(イ) | 申し込まないのは必要がなかったからですか，それとも何か事情があったからですか。……どんなことですか。 | ||||||||||||
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（全壊又は流失者に）
| Q30(ア) | 家はどうしているのですか。 | |||||||||||||||||||||||
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《（ア）で新築した修繕した，（オ）で大体すんだ，多少やったのものに》
| Q30(イ) | 費用や材料はどうしましたか，人をやとったのですか。 | |||||||||||||||||||
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《（イ）で材料を買って自分でやった，他人をやとったのものに》
| Q30(ウ) | 費用はどの位かかりましたか。（かかりそうですか。）（ ）円 | |||||||||||||||||||||
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| Q30(エ) | 自分の資金ですか，それとも外からお借りになったのですか。 | |||||||||||||||
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《全壊，流失者以外のものに》
| Q30(オ) | 家の修理は大体すみましたか。 |
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