農地相続に関する世論調査
内閣府政府広報室
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調査の概要
| ・調査目的 | |||||||||
| この調査は新民法による均分相続制について農民の態度を調査し今後の相続に伴う農地の細分化と，それに関連した農家の次三男問題を解明せんとするものである。 | |||||||||
| ・調査項目 | |||||||||
| (1) 新しい均分相続制についての知識度 | |||||||||
| (2) 均分相続制についての意見 ア 子供に対する財産分割 イ 妻に対する財産分割について ウ 農地の分割について エ 跡取（家）の問題について | |||||||||
| (3) 次三男問題 ア 次三男の実態について イ 次三男問題の解決について | |||||||||
| ・調査対象 | |||||||||
| (1) 母集団 | 全国（除北海道）３９町村第一種専業農家世帯（但し雇傭人，同居人を含まず）の満２０才以上の男女 | ||||||||
| (2) 標本数 | 2,000 | ||||||||
| ・調査時期 | |||||||||
| 昭和２６年２月１６日〜昭和２６年３月３日 | |||||||||
| ・回収結果 | |||||||||
| (1) 有効回収数(率) | 1,908人（95.4％） | ||||||||
| (2) 調査不能数(率) | 92人（4.6％） | ||||||||
調査票
（Ｏ．Ｉ．）は相手の言った言葉をそのまま書きこむ （Ｍ．Ａ．）は○印を二つ以上つけてもよい ※は○印をつけない
| Q1 | 戦後はいろいろと法律が変りましたが，財産相続の（財産をうけつぐ）法律も，戦前とは変ったということを聞いたことがありますか。（Ｏ．Ｉ．） | ||||||
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| Q2 | 以前は跡取り（長男）が一人で家の財産を全部うけつぐのが普通でしたが，どんな風に変ったか御存知ですか。大体で結構ですが。（Ｏ．Ｉ．） | ||||||||||||||||||||||||
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| Q3 | （Ｑ２で知っているものに） 何でお知りになりましたか。（Ｍ．Ａ．） (N=2231) | ||||||||||||||||||
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| Q4 | （Ｑ１，Ｑ２で分前の割合を述べたものを除き） 今の法律では，死んだ人の妻と子供達にはどんな具合に財産を分けるようになっているか御存知ですか。（Ｏ．Ｉ．） | |||||||||||||||||||||
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| Q5 | 法律の上では全ての財産の１／３を妻が，残りの２／３を子供達が平等に分けることになっていますが，子供達が親の財産をうけつぐ場合，子供達には財産を平等に分けた方がよいと思いますか，それとも平等というわけにはいかないでしょうか。（Ｏ．Ｉ．） | ||||||||||||||||||
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| Q6 | （Ｑ５で均分はよくない，又は出来ないと答えたものに） 何故でしょうか。（Ｏ．Ｉ．）（Ｍ．Ａ．） | |||||||||||||||||||||
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| Q7 | 次に妻の分前についてお伺いしますが，夫に死なれたような場合，その妻にも分前が必要だと思いますか，必要はないと思いますか。 | |||||||||||||||
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| Q8 | （Ｑ７で「必要」「原則としても必要だし実際にも必要」「その時によって必要でもあり不必要な時もある」のものに） その場合，子供に生活が見て貰えるとしたらどうでしょうか。 (N=1478) | ||||||||||||
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〔当主，被相続人，長男又は農業継承者及びそれらの妻を含めて，二人以上（男女を問わず）子供のいるものに聞く〕
| Q9 | お宅の場合，他の財産は別として，田や畑などの農地は一人で全部うけついだ方がよいと思いますか，それとも分けてもよいと思いますか。 | ||||||||||||||||
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| Q10 | 若し跡取り以外の子供が土地を耕したいから分けてほしいと希望するような場合でも，分けない方がよいと思いますか，それとも分けることになりますか。 | ||||||||||||
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| Q11 | 何故ですか。（Ｏ．Ｉ．） | ||||||||||||||||
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| Q12 | その場合，どの位（何反或いは何分の一）迄は分けられますか。（Ｏ．Ｉ．） | ||||||||
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| Q13 | そういう時，土地を分けてもお宅の場合，お互いの生活はやり方によっては成り立つと思いますか，それとも成り立たないと思いますか。 | ||||||||||||
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| Q14 | その場合，どの位（何反或いは何分の一）迄は分けられますか。（Ｏ．Ｉ．） | ||||||
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| Q15 | 財産は親の生きているうちに分けておいた方がよいと思いますか，それとも残ったもので相談してきめた方がいいでしょうか。 | ||||||||||||
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| Q16 | （Ｑ１５で「親の生きているうち」のものに） そういう場合，親の意志だけできめた方が良いでしょうか，それとも皆で相談してきめた方がいいでしょうか。 | ||||||||||||
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| Q17 | 前にお話したように相続の法律が新しく変ったために，之から財産を相続するというような時は，前よりも問題は多くなると思いますか，それとも変りないと思いますか。 | ||||||||||||
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| Q18 | 財産相続の問題で当事者の間に話し合いがつかない時は，何処へ申し出ればよいと思いますか。 | |||||||||
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| Q19 | 若し跡取りが一人で財産を全部うけつぐような時は，相続放棄という手続をとらなければなりませんが，そういう事は御存知ですか。 | |||||||||
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| Q20 | これから田や畑などの農地の耕作反別は，益々小さくなって行くと思いますか，そういうことはないと思いますか。 | ||||||||||||
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| Q21 | （Ｑ２０で「小さくなる」のものに） どうしてですか。（Ｏ．Ｉ．） (N=991) | ||||||||||||||||||
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| Q22 | ところで……この頃の生活はどうですか。二，三年前と比べて少しは楽になりましたか，それとも変りありませんか。 | ||||||||||||
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| Q23 | 農家の生活と町の人の生活とでは，一般的に見てどちらが苦しいと思いますか。 | ||||||||||||
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（Ｑ２３で「農家の方が苦しい」「同じこと，どちらとも言えない」のもので，農業をやっているものに）
| Q24 | 若し農業以外の職業で何かよい仕事があったら，むしろ農業をやめてその職業に変り，生活を豊かにすべきだと思いますか。 (N=1217) | ||||||||||||
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| Q25 | そういう場合も誰か一人は家に残って，農業をつがなければならないと思いますか。 | ||||||||||||
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| Q26 | （Ｑ２４で「やっぱり農業をする」のものに） そういう場合でもやはり農業をしなければならないというのはどうしてですか。（Ｏ．Ｉ．） （Ｑ２５で「農業をつぐ」のものに） どうしてですか。（Ｏ．Ｉ．） | |||||||||||||||||||||||||||
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| Q27 | （未婚の男女，子供のない夫婦のみにきく） 若し跡取りがないような時は，養子を迎えなければならないと思いますか，そうは思いませんか。 (N=366) | |||||||||
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| Q28 | 今迄は家の跡を取るのは長男が普通だったわけですが，跡取りはやはり長男ということになるでしょうか。 | |||||||||
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| Q29 | 若しみんなの子供に土地を平等に分けたら，長男は今迄通りの家に対する務めを果さなくてもよいと思いますか，どうでしょうか。 | |||||||||
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| Q30 | お宅には，これから世帯をもつような次男三男という方が居られますか。（満１５才以上のもの，但し夜学以外の学生は除く）（Ｍ．Ａ．） | ||||||||||||
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| Q31 | 今お宅に居られるわけですか。（Ｍ．Ａ．）（該当者が何人いても全部についてきく） | ||||||||
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| Q31A | 今おいくつですか。 |
| Q31B | 学校はどこを出られましたか。 |
| Q31C | 何をなさっていますか。 | ||||
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| Q31D | どこに居られるのですか。 |
| Q31E | 何をなさっていますか。 |
| Q31F | 今おいくつですか。 |
| Q31G | 学校はどこを出られましたか。 |
| Q31H | いくつの時に家を出られましたか。 |
| Q31I | 家を出られる時は，どんな伝手でそこへ行かれましたか。 | ||||
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（Ｑ３０で「本人」のものに）
| Q31J | 今おいくつですか。 |
| Q31K | 学校はどこを出られましたか。 |
| Q32 | 今何をなさっていますか。 | ||||||||||||
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| Q33 | 将来も農業をおやりになるわけですか。 | ||||||||||||
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| Q34 | 今の仕事をずっと続けられるつもりですか。 | ||||||||||||
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| Q35 | 若し他によい仕事がないような時でも農業は，おやりにならないわけですか。（若し他によい仕事がないような時は，どうですか。） | ||||||||||||
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| Q36 | では（これから）どうなさるつもりですか。（Ｏ．Ｉ．） | ||||||||||||
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| Q37 | もし今の（その）仕事がうまく行かないような時には農業をおやりになるわけですか。 | ||||||||||||
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| Q38 | （Ｑ３３で「農業」のものに）世帯をもつ時には （Ｑ３５で「農業」のものに）そういう場合は （Ｑ３６で「農業」のものに）その時には （Ｑ３７で「農業」のものに）そういう場合は 家の土地を分けて貰うことになるわけですか。 | |||||||||
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| Q39 | 最後にお伺いしますが，今農村の次男三男問題というような事がよく言われていますが，そういう言葉を聞いたことがありますか。 | ||||||||
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| Q40 | （Ｑ３９で「聞いたことがある」のものに） この次三男問題を解決するには，どうしたらよいと思いますか。（Ｏ．Ｉ．） | ||||||||||||||||||
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＜フェース・シート＞
| F1 | 〔耕地率〕 |
| F2 | 〔性別〕 | ||||||
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| F3 | 〔年令〕 | ||||||||||||
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| F4 | 〔学歴〕 | ||||||||||||
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| F5(1) | 〔職業 本人〕 | |||||||||
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| F5b(2) | 〔職業 世帯主〕 | |||||||||
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| F6 | 〔被相続人との続柄〕 | ||||||||||||||||||
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| F7 | 〔家族人員〕 | ||||||||||||
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| F8 | 〔経営規模〕田（ 反 畑）（桑園を含む） 果樹園その他（ 反） 山林（ 反） | |||||||||||||||
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| F9 | 〔所有面積〕（山林を除く）田（ 反 畑）（桑園を含む）果樹園その他（ 反） | |||||||||||||||
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| F10 | 〔山林所有の有無〕 | ||||||
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| F11 | 〔自小作別〕 | ||||||||||||
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| FA | 〔所得税〕 | |||
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| FB | 〔村民税〕 | |||
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| FC | 〔生活程度〕（ＡＢＣを含めて調査員が判断） | |||||||||||||||
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