• 社会と法制度

3ページ目-基本的法制度に関する世論調査(令和元年11月調査)

2020年1月17日掲載

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2.死刑制度に対する意識

(1) 死刑制度の存廃

 死刑制度に関して、「死刑は廃止すべきである」、「死刑もやむを得ない」という意見があるが、どちらの意見に賛成か聞いたところ、「死刑は廃止すべきである」と答えた者の割合が9.0%、「死刑もやむを得ない」と答えた者の割合が80.8%となっている。なお、「わからない・一概に言えない」と答えた者の割合が10.2%となっている。
 都市規模別に見ると、「死刑もやむを得ない」と答えた者の割合は中都市で高くなっている。
 性別に見ると、「死刑もやむを得ない」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると、「死刑もやむを得ない」と答えた者の割合は30歳代で高くなっている。(図2表2(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表2-参考1(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表2-参考2(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表2-参考3(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます

 

 ア 死刑制度を廃止する理由

 死刑制度に関して、「死刑は廃止すべきである」と答えた者(142人)に、その理由を聞いたところ、「裁判に誤りがあったとき、死刑にしてしまうと取り返しがつかない」を挙げた者の割合が50.7%、「生かしておいて罪の償いをさせた方がよい」を挙げた者の割合が42.3%、「死刑を廃止しても、そのために凶悪な犯罪が増加するとは思わない」を挙げた者の割合が32.4%、「人を殺すことは刑罰であっても人道に反し、野蛮である」を挙げた者の割合が31.7%、「国家であっても人を殺すことは許されない」を挙げた者の割合が31.0%、「凶悪な犯罪を犯した者でも、更生の可能性がある」を挙げた者の割合が28.2%の順となっている。(複数回答)(図3表3(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます表3-参考1(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表3-参考2(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます

 

 イ 即時死刑廃止か、いずれ死刑廃止か

 死刑制度に関して、「死刑は廃止すべきである」と答えた者(142人)に、死刑を廃止する場合には、すぐに全面的に廃止するのがよいと思うか、それともだんだんに死刑を減らしていって、いずれ全面的に廃止する方がよいと思うか聞いたところ、「すぐに、全面的に廃止する」と答えた者の割合が36.6%、「だんだん死刑を減らしていき、いずれ全面的に廃止する」と答えた者の割合が57.0%となっている。(図4表4(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表4-参考1(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表4-参考2(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表4-参考3(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます

 

 ウ 死刑制度を存置する理由

 死刑制度に関して、「死刑もやむを得ない」と答えた者(1,270人)に、その理由を聞いたところ、「死刑を廃止すれば、被害を受けた人やその家族の気持ちがおさまらない」を挙げた者の割合が56.6%、「凶悪な犯罪は命をもって償うべきだ」を挙げた者の割合が53.6%などの順となっている。(複数回答、上位2項目)
 都市規模別に見ると、「死刑を廃止すれば、被害を受けた人やその家族の気持ちがおさまらない」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
 年齢別に見ると、「凶悪な犯罪は命をもって償うべきだ」を挙げた者の割合は70歳以上で高くなっている。(図5表5(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます表5-参考1(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表5-参考2(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます

 

 エ 将来も死刑存置か

 死刑制度に関して、「死刑もやむを得ない」と答えた者(1,270人)に、将来も死刑を廃止しない方がよいと思うか、それとも、状況が変われば、将来的には、死刑を廃止してもよいと思うか聞いたところ、「将来も死刑を廃止しない」と答えた者の割合が54.4%、「状況が変われば、将来的には、死刑を廃止してもよい」と答えた者の割合が39.9%となっている。
 性別に見ると、「将来も死刑を廃止しない」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると、「将来も死刑を廃止しない」と答えた者の割合は60歳代、70歳以上で、「状況が変われば、将来的には、死刑を廃止してもよい」と答えた者の割合は18~29歳で、それぞれ高くなっている。(図6表6(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表6-参考1(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表6-参考2(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表6-参考3(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます

(2) 死刑の犯罪抑止力

 死刑がなくなった場合、凶悪な犯罪が増えるという意見と増えないという意見があるが、どのように考えるか聞いたところ、「増える」と答えた者の割合が58.3%、「増えない」と答えた者の割合が13.7%となっている。なお、「わからない・一概には言えない」と答えた者の割合が27.9%となっている。
 都市規模別に見ると、大きな差異は見られない。
 性別に見ると、「増えない」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると、「増えない」と答えた者の割合は18~29歳で高くなっている。(図7表7(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表7-参考1(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表7-参考2(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます

(3) 終身刑を導入した場合の死刑制度の存廃

 仮釈放のない「終身刑」が新たに導入されるならば、死刑を廃止する方がよいと思うか、それとも、終身刑が導入されても、死刑を廃止しない方がよいと思うか聞いたところ、「死刑を廃止する方がよい」と答えた者の割合が35.1%、「死刑を廃止しない方がよい」と答えた者の割合が52.0%となっている。なお、「わからない・一概には言えない」と答えた者の割合が12.8%となっている。
 性別に見ると、「死刑を廃止しない方がよい」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると、「死刑を廃止する方がよい」と答えた者の割合は60歳代で高くなっている。(図8表8(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表8-参考(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます

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