調査結果の概要の目次
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1 アルコール依存症について
2 飲酒とアルコール依存症の関係について
3 アルコール依存症に対する相談について
アルコール依存症について
アルコール依存症等に対するイメージ
アルコール依存症またはアルコール依存症者について、どのようなイメージを持っているか聞いたところ、「誰でもなりうる病気である」を挙げた者の割合が54.2%、「酒に酔って暴言を吐き、暴力を振るう」を挙げた者の割合が51.7%と高く、以下、「昼間から仕事にも行かず、酒を飲んでいる」(46.7%)、「本人の意志が弱いだけであり、性格的な問題である」(34.7%)などの順となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位4項目まで掲載)
性別に見ると、「酒に酔って暴言を吐き、暴力を振るう」を挙げた者の割合は女性で、「本人の意志が弱いだけであり、性格的な問題である」を挙げた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「誰でもなりうる病気である」を挙げた者の割合は30歳代、50歳代で、「酒に酔って暴言を吐き、暴力を振るう」を挙げた者の割合は18~29歳、30歳代で、「本人の意志が弱いだけであり、性格的な問題である」を挙げた者の割合は70歳以上で、それぞれ高くなっている。
飲酒とアルコール依存症の関係について
アルコール依存症について知っているもの
飲酒とアルコール依存症との関係について、知っていることは何か聞いたところ、「アルコール依存症は飲酒をコントロールすることができない精神疾患である」を挙げた者の割合が76.5%と最も高く、以下、「一度アルコール依存症になると非常に治りにくい」(62.2%)、「飲酒をしていれば、誰もがアルコール依存症になる可能性がある」(44.9%)、「アルコール依存症はゆっくり進行していくため、飲酒をしていても、依存が作られている途中では自分では気付かない」(36.8%)、「お酒に強くなくてもアルコール依存症になることがある」(33.5%)、「断酒を続けることにより、アルコール依存症から回復する」(29.8%)などの順となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位6項目まで掲載)
都市規模別に見ると、「断酒を続けることにより、アルコール依存症から回復する」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると、「一度アルコール依存症になると非常に治りにくい」を挙げた者の割合は女性で、「飲酒をしていれば、誰もがアルコール依存症になる可能性がある」を挙げた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「一度アルコール依存症になると非常に治りにくい」を挙げた者の割合は18~29歳、40歳代で、「飲酒をしていれば、誰もがアルコール依存症になる可能性がある」を挙げた者の割合は18~29歳から40歳代で、「お酒に強くなくてもアルコール依存症になることがある」を挙げた者の割合は30歳代で、それぞれ高くなっている。
アルコール依存症に対する相談について
相談できる場所として知っているもの
本人や家族にアルコール依存症が疑われる場合に、相談できる場所として知っているのはどのような所か聞いたところ、「病院や診療所などの医療機関」を挙げた者の割合が77.1%と最も高く、以下、「精神保健福祉センターや保健所などの公的機関」(29.3%)、「断酒会などの依存症の当事者やその家族の組織などの自助グループ」(20.7%)などの順となっている。なお、「特にない」と答えた者の割合が15.5%となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位3項目まで掲載)
都市規模別に見ると、大きな差異は見られない。
性別に見ると、「精神保健福祉センターや保健所などの公的機関」、「断酒会などの依存症の当事者やその家族の組織などの自助グループ」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「病院や診療所などの医療機関」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で高くなっている。
具体的に知っている相談場所
本人や家族にアルコール依存症が疑われる場合に、相談できる場所を知っていると答えた者(1,273人)に、お住まいの地域で、相談できる場所として具体的に知っている場所にはどのような所があるか聞いたところ、「病院や診療所などの医療機関」を挙げた者の割合が64.6%と最も高く、以下、「精神保健福祉センターや保健所などの公的機関」(24.0%)などの順となっている。なお、「知っている場所はない」と答えた者の割合が27.7%となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位2項目まで掲載)
都市規模別に見ると、「病院や診療所などの医療機関」を挙げた者の割合は小都市で高くなっている。
性別に見ると、「病院や診療所などの医療機関」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
アルコール依存症が疑われた場合相談するか
本人や家族にアルコール依存症が疑われる場合、相談窓口を知っていれば、相談するか聞いたところ、「する」と答えた者の割合が87.3%、「しない」と答えた者の割合が11.7%となっている。
都市規模別に見ると、大きな差異は見られない。
性別に見ると、「する」と答えた者の割合は女性で、「しない」と答えた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「する」と答えた者の割合は40歳代で高くなっている。
相談しない理由
本人や家族にアルコール依存症が疑われる場合、相談窓口を知っていても相談「しない」と答えた者(179人)に、相談しない理由は何か聞いたところ、「相談する必要を感じないから」を挙げた者の割合が30.2%、「どのような対応をしてもらえるか不安だから」を挙げた者の割合が29.6%などの順となっている。なお、「その他」と答えた者の割合が21.8%、「特にない」と答えた者の割合が11.2%となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位2項目まで掲載)