調査結果
調査の概要
1.調査目的
認知症に関する国民の意識を把握し、今後の施策の参考とする。2.調査項目
- 認知症の人と接する機会の有無
- 認知症に対するイメージ
- 認知症になった場合の暮らし
- 認知症に対する不安
- 認知症基本法に関する認知
3.関係省庁
厚生労働省4.調査対象
- 母集団 全国18歳以上の日本国籍を有する者
- 標本数 3,000人
- 抽出方法 層化2段無作為抽出法
5.調査時期
令和7年8月21日~令和7年9月28日
6.調査方法
郵送法
7.調査実施機関
一般社団法人 中央調査社
8.回収結果
- 有効回収率 56.9%、調査不能率 43.1%
- 有効回収数 1,707人
- 調査不能数 1,293人
- うち宛先不明による返送 15人
- うち未返送 1,174人
- うち白票 2人
- うち代理回答・記入不備 77人
- うち期間外 15人
- うち災害 0人
- うちその他 10人
9.性・年齢別回収結果

調査結果の概要
目次
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1.認知症の人と接する機会の有無
(1) 認知症の人と接する機会の有無
今までに認知症の人と接したことがあるか聞いたところ、「ある」と答えた者の割合が59.8%、「ない」と答えた者の割合が38.8%となっている。都市規模別に見ると、大きな差異は見られない。
性別に見ると、「ある」と答えた者の割合は女性で、「ない」と答えた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「ある」と答えた者の割合は30歳代、60歳代で、「ない」と答えた者の割合は18~29歳、70歳以上で、それぞれ高くなっている。

ア 認知症の人と接する機会
今までに認知症の人と接したことが「ある」と答えた者(1,020人)に、経験したことがあるものを聞いたところ、「家族の中に認知症の人がいる又はいた」を挙げた者の割合が53.1%と最も高く、以下、「親戚の中に認知症の人がいる又はいた」(34.9%)、「近所付き合いの中で、認知症の人と接したことがある」(22.2%)、「医療・介護の現場で働いている又は働いていたため、認知症の人と接したことがある」(19.1%)などの順となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位4項目まで掲載)性別に見ると、「親戚の中に認知症の人がいる又はいた」を挙げた者の割合は男性で、「医療・介護の現場で働いている又は働いていたため、認知症の人と接したことがある」を挙げた者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。

2.認知症に対するイメージ
(1) 認知症に対するイメージ
認知症に対してどのようなイメージを持っているか聞いたところ、「認知症になっても、できないことを自ら工夫して補いながら、今まで暮らしてきた地域で、今までどおり自立的に生活できる」と答えた者の割合が3.2%、「認知症になっても、自分だけでは十分できないことは周りのサポートを受けながら、今まで暮らしてきた地域で、できるだけ自立した生活ができる」と答えた者の割合が14.5%、「認知症になっても、医療・介護などのサポートを利用しながら、今まで暮らしてきた地域で生活していける」と答えた者の割合が26.5%、「認知症になると、身の回りのことができなくなり、介護施設に入ってサポートを利用することが必要になる」と答えた者の割合が35.6%、「認知症になると、暴言、暴力など周りの人に迷惑をかけてしまうので、今まで暮らしてきた地域で生活することが難しくなる」と答えた者の割合が5.6%、「認知症になると、症状が進行してゆき、何もできなくなってしまう」と答えた者の割合が7.1%となっている。性別に見ると、「認知症になっても、医療・介護などのサポートを利用しながら、今まで暮らしてきた地域で生活していける」と答えた者の割合は女性で高くなっている。

3.認知症になった場合の暮らし
(1) 認知症になった場合の暮らし
もし、認知症になったとしたら、どのように暮らしたいと思うか聞いたところ、「認知症になっても、できないことを自ら工夫して補いながら、今まで暮らしてきた地域で、今までどおり自立的に生活していきたい」と答えた者の割合が7.4%、「自分だけでは十分できないことは周りのサポートを受けながら、今まで暮らしてきた地域で、できるだけ自立した生活をしていきたい」と答えた者の割合が15.1%、「認知症になっても、医療・介護などのサポートを利用しながら、今まで暮らしてきた地域で生活していきたい」と答えた者の割合が27.1%、「認知症になると、身の回りのことができなくなってしまうので、介護施設で必要なサポートを利用しながら暮らしたい」と答えた者の割合が14.9%、「認知症になると、周りの人に迷惑をかけてしまうので、介護施設で必要なサポートを利用しながら暮らしたい」と答えた者の割合が27.5%、「認知症になったら、誰にも迷惑をかけないよう、ひとりで暮らしていきたい」と答えた者の割合が3.9%となっている。性別に見ると、「認知症になると、周りの人に迷惑をかけてしまうので、介護施設で必要なサポートを利用しながら暮らしたい」と答えた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「認知症になっても、医療・介護などのサポートを利用しながら、今まで暮らしてきた地域で生活していきたい」と答えた者の割合は70歳以上で、「認知症になると、身の回りのことができなくなってしまうので、介護施設で必要なサポートを利用しながら暮らしたい」と答えた者の割合は60歳代で、「認知症になると、周りの人に迷惑をかけてしまうので、介護施設で必要なサポートを利用しながら暮らしたい」と答えた者の割合は30歳代で、それぞれ高くなっている。

4.認知症に対する不安
(1) 認知症に対する不安(本人自身)
もし、自身が認知症になったとしたら、どのようなことに不安を感じると思うか聞いたところ、「家族に身体的・精神的負担をかけるのではないか」を挙げた者の割合が74.6%と最も高く、以下、「買い物や料理、車の運転など、これまでできていたことができなくなってしまうのではないか」(66.0%)、「家族や大切な思い出を忘れてしまうのではないか」(51.8%)、「家族以外の周りの人に迷惑をかけてしまうのではないか」(49.8%)などの順となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位4項目まで掲載)都市規模別に見ると、「買い物や料理、車の運転など、これまでできていたことができなくなってしまうのではないか」を挙げた者の割合は小都市で、「家族や大切な思い出を忘れてしまうのではないか」を挙げた者の割合は大都市で、それぞれ高くなっている。
性別に見ると、「家族に身体的・精神的負担をかけるのではないか」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「家族に身体的・精神的負担をかけるのではないか」を挙げた者の割合は30歳代、40歳代で、「買い物や料理、車の運転など、これまでできていたことができなくなってしまうのではないか」を挙げた者の割合は60歳代で、「家族や大切な思い出を忘れてしまうのではないか」を挙げた者の割合は18~29歳から40歳代で、それぞれ高くなっている。

(2) 認知症に対する不安(家族)
もし、家族が認知症になったとしたら、どのようなことに不安を感じると思うか聞いたところ、「家族以外の周りの人に迷惑をかけてしまうのではないか」を挙げた者の割合が47.3%、「家族に身体的・精神的負担をかけるのではないか」を挙げた者の割合が45.3%、「家族や大切な思い出を忘れてしまうのではないか」を挙げた者の割合が44.8%、「買い物や料理、車の運転など、これまでできていたことができなくなってしまうのではないか」を挙げた者の割合が43.6%、「経済的に苦しくなるのではないか」を挙げた者の割合が42.4%などの順となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位5項目まで掲載)都市規模別に見ると、「家族や大切な思い出を忘れてしまうのではないか」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると、「家族や大切な思い出を忘れてしまうのではないか」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると、「家族以外の周りの人に迷惑をかけてしまうのではないか」を挙げた者の割合は50歳代で、「家族や大切な思い出を忘れてしまうのではないか」を挙げた者の割合は18~29歳、30歳代で、「経済的に苦しくなるのではないか」を挙げた者の割合は40歳代、50歳代で、それぞれ高くなっている。

5.認知症基本法に関する認知
(1) 認知症基本法に関する認知
共生社会の実現を推進するための認知症基本法、いわゆる認知症基本法が令和5年6月成立、令和6年1月に施行された。認知症基本法が成立したことや、その内容について、知っているか聞いたところ、「認知症基本法が成立したことを知っており、内容も詳しく知っている」と答えた者の割合が1.1%、「認知症基本法が成立したことを知っており、内容もある程度知っている」と答えた者の割合が4.6%、「認知症基本法が成立したことは知っているが、内容は知らない」と答えた者の割合が16.8%、「認知症基本法が成立したことを知らない」と答えた者の割合が75.3%となっている。年齢別に見ると、「認知症基本法が成立したことは知っているが、内容は知らない」と答えた者の割合は70歳以上で、「認知症基本法が成立したことを知らない」と答えた者の割合は30歳代から50歳代で、それぞれ高くなっている。

集計表
集計表中*印のある質問文および回答肢は、一部省略のあることを示す。