2.社会の現状に対する認識について
(1) 現在の世相(明るいイメージ)
現在の世相をひとことで言えば、明るいイメージとしては、どのような表現があてはまると思うか聞いたところ、「平和である」を挙げた者の割合が58.4%と最も高く、以下、「安定している」(28.0%)、「おもいやりがある」(17.7%)などの順となっている。なお、「特にない」と答えた者の割合が12.4%となっている。(複数回答、上位3項目)
前回の調査結果と比較してみると、大きな変化は見られない。
都市規模別に見ると、「安定している」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると、「安定している」を挙げた者の割合は男性で、「おもいやりがある」を挙げた者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「平和である」を挙げた者の割合は50歳代、60歳代で、「安定している」を挙げた者の割合は60歳代で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「平和である」を挙げた者の割合は男性の50歳代、女性の50歳代で、「安定している」を挙げた者の割合は男性の50歳代から70歳以上で、「おもいやりがある」を挙げた者の割合は女性の18~29歳、50歳代、70歳以上で、それぞれ高くなっている。(図9-1、図9-2、表9-1(CSV形式:4KB)、表9-2(CSV形式:4KB))
(2) 現在の世相(暗いイメージ)
現在の世相をひとことで言えば、暗いイメージとしては、どのような表現があてはまると思うか聞いたところ、「無責任の風潮がつよい」を挙げた者の割合が44.8%と最も高く、以下、「自分本位である」(39.1%)、「ゆとりがない」(31.2%)、「連帯感が乏しい」(26.9%)などの順となっている。(複数回答、上位4項目)
前回の調査結果と比較してみると、「無責任の風潮がつよい」(39.8%→44.8%)、「自分本位である」(36.8%→39.1%)を挙げた者の割合が上昇している。
性別に見ると、「無責任の風潮がつよい」、「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は男性で、「ゆとりがない」を挙げた者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「無責任の風潮がつよい」、「自分本位である」を挙げた者の割合は50歳代、60歳代で、「ゆとりがない」を挙げた者の割合は40歳代、50歳代で、「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は60歳代で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「無責任の風潮がつよい」を挙げた者の割合は男性の50歳代、60歳代、女性の50歳代で、「自分本位である」を挙げた者の割合は男性の60歳代、女性の50歳代、60歳代で、「ゆとりがない」を挙げた者の割合は女性の40歳代、50歳代で、「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は男性の60歳代で、それぞれ高くなっている。
職業別に見ると、「無責任の風潮がつよい」、「自分本位である」、「ゆとりがない」、「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で高くなっている。(図10-1、図10-2、表10-1(CSV形式:4KB)、表10-2(CSV形式:3KB)、表10-参考(CSV形式:2KB))
(3) 日本の誇り
日本の国や国民について、誇りに思うことはどんなことか聞いたところ、「美しい自然」を挙げた者の割合が55.8%、「治安のよさ」を挙げた者の割合が54.5%と高く、以下、「すぐれた文化や芸術」(49.6%)、「長い歴史と伝統」(46.2%)などの順となっている。(複数回答、上位4項目)
前回の調査結果と比較してみると、「治安のよさ」(57.7%→54.5%)を挙げた者の割合が低下し、「すぐれた文化や芸術」(47.1%→49.6%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると、「治安のよさ」、「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると、「美しい自然」、「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は女性で、「治安のよさ」を挙げた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「美しい自然」、「治安のよさ」を挙げた者の割合は50歳代、60歳代で、「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は30歳代、50歳代で、「長い歴史と伝統」を挙げた者の割合は50歳代で、それぞれ高くなっている。
職業別に見ると、「治安のよさ」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職、販売・サービス・保安職で、「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で、それぞれ高くなっている。(図11-1、図11-2、表11-1(CSV形式:5KB)、表11-2(CSV形式:3KB)、表11-参考(CSV形式:2KB))
(4) 社会の満足度(満足している点)
現在の社会において満足している点は何か聞いたところ、「良質な生活環境が整っている」を挙げた者の割合が43.4%と最も高く、以下、「心と身体の健康が保たれる」(27.5%)、「働きやすい環境が整っている」(18.2%)、「高齢者が社会と関わりやすい」(16.0%)、「向上心・向学心を伸ばしやすい」(15.8%)、「人と人とが認め合い交流しやすい」(15.5%)などの順となっている。なお、「特にない」と答えた者の割合が17.7%となっている。(複数回答、上位6項目)
前回の調査結果と比較してみると、「良質な生活環境が整っている」(41.2%→43.4%)、「高齢者が社会と関わりやすい」(12.8%→16.0%)を挙げた者の割合が上昇し、「向上心・向学心を伸ばしやすい」(17.5%→15.8%)を挙げた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると、「良質な生活環境が整っている」、「心と身体の健康が保たれる」、「向上心・向学心を伸ばしやすい」を挙げた者の割合は大都市で、「高齢者が社会と関わりやすい」、「人と人とが認め合い交流しやすい」を挙げた者の割合は町村で、それぞれ高くなっている。
性別に見ると、「働きやすい環境が整っている」を挙げた者の割合は男性で、「高齢者が社会と関わりやすい」、「人と人とが認め合い交流しやすい」を挙げた者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「良質な生活環境が整っている」を挙げた者の割合は男性の18~29歳から40歳代、女性の18~29歳から40歳代で、「心と身体の健康が保たれる」を挙げた者の割合は男性の30歳代、女性の18~29歳で、「働きやすい環境が整っている」を挙げた者の割合は男性の18~29歳、30歳代、50歳代、60歳代で、「高齢者が社会と関わりやすい」を挙げた者の割合は男性の70歳以上、女性の70歳以上で、「向上心・向学心を伸ばしやすい」を挙げた者の割合は男性の60歳代で、「人と人とが認め合い交流しやすい」を挙げた者の割合は男性の70歳以上、女性の18~29歳、70歳以上で、それぞれ高くなっている。
職業別に見ると、「良質な生活環境が整っている」、「心と身体の健康が保たれる」、「向上心・向学心を伸ばしやすい」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で、「働きやすい環境が整っている」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職、販売・サービス・保安職、生産・輸送・建設・労務職で、それぞれ高くなっている。(図12-1、図12-2、表12-1(CSV形式:5KB)、表12-2(CSV形式:2KB))
(5) 社会の満足度(満足していない点)
現在の社会において満足していない点は何か聞いたところ、「経済的なゆとりと見通しが持てない」を挙げた者の割合が42.1%と最も高く、以下、「若者が社会での自立を目指しにくい」(33.3%)、「家庭が子育てしにくい」(27.0%)、「高齢者が社会と関わりにくい」(24.8%)、「女性が社会での活躍を志向しにくい」(23.9%)、「働きやすい環境が整っていない」(23.7%)などの順となっている。なお、「特にない」と答えた者の割合が10.5%となっている。(複数回答、上位6項目)
前回の調査結果と比較してみると、「若者が社会での自立を目指しにくい」(31.5%→33.3%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると、「家庭が子育てしにくい」、「高齢者が社会と関わりにくい」、「女性が社会での活躍を志向しにくい」を挙げた者の割合は大都市で、「働きやすい環境が整っていない」を挙げた者の割合は中都市で、それぞれ高くなっている。
性別に見ると、「女性が社会での活躍を志向しにくい」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「経済的なゆとりと見通しが持てない」を挙げた者の割合は30歳代、50歳代で、「若者が社会での自立を目指しにくい」、「高齢者が社会と関わりにくい」を挙げた者の割合は50歳代、60歳代で、「家庭が子育てしにくい」を挙げた者の割合は18~29歳から40歳代で、「女性が社会での活躍を志向しにくい」、「働きやすい環境が整っていない」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で、それぞれ高くなっている。
職業別に見ると、「経済的なゆとりと見通しが持てない」、「働きやすい環境が整っていない」を挙げた者の割合は販売・サービス・保安職、生産・輸送・建設・労務職で、「若者が社会での自立を目指しにくい」、「家庭が子育てしにくい」、「女性が社会での活躍を志向しにくい」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で、それぞれ高くなっている。(図13-1、図13-2、表13-1(CSV形式:5KB)、表13-2(CSV形式:3KB))
(6) 社会全体の満足度
現在の社会に全体として満足しているか聞いたところ、「満足している」とする者の割合が64.7%(「満足している」7.4%+「やや満足している」57.3%)、「満足していない」とする者の割合が34.6%(「あまり満足していない」28.6%+「満足していない」6.0%)となっている。
前回の調査結果と比較してみると、大きな変化は見られない。
都市規模別に見ると、大きな差異は見られない。
年齢別に見ると、「満足している」とする者の割合は18~29歳、70歳以上で、「満足していない」とする者の割合は30歳代から50歳代で、それぞれ高くなっている。(図14-1、図14-2、表14-1(CSV形式:3KB)、表14-2(CSV形式:1KB))