3.地域の文化的環境
(1) 地域の文化芸術資源に対する意識
「伝統的な祭りや歴史的な建物などの存在が,その地域の人々にとって地域への愛着や誇りとなる」との考え方について,どのように思うか聞いたところ,「そう思う」とする者の割合が90.1%(「そう思う」65.3%+「どちらかといえばそう思う」24.7%),「そう思わない」とする者の割合が7.8%(「どちらかといえばそう思わない」4.2%+「そう思わない」3.7%)となっている。
年齢別に見ると,「そう思う」とする者の割合は40歳代で高くなっている。(図8,表8(CSV形式:2KB))
(2) 住んでいる地域の文化的環境の満足度
文化芸術を鑑賞したり習い事をしたりする機会や文化財・伝統的まちなみの保存・整備など,お住まいの地域での文化的な環境に満足しているか聞いたところ,「満足している」とする者の割合が53.6%(「満足している」13.8%+「どちらかといえば満足している」39.8%),「満足していない」とする者の割合が37.7%(「どちらかといえば満足していない」26.0%+「満足していない」11.7%)となっている。
性別に見ると,「満足していない」とする者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「満足している」とする者の割合は18~29歳で,「満足していない」とする者の割合は50歳代,60歳代で,それぞれ高くなっている。(図9,表9(CSV形式:2KB),表9参考(CSV形式:1KB))
(3) 地域の文化的環境の充実策
お住まいの地域の文化的な環境を充実させるために,何が必要だと思うか聞いたところ,「子どもが文化芸術に親しむ機会の充実」を挙げた者の割合が40.5%,「地域の芸能や祭りなどの継承・保存」を挙げた者の割合が36.8%と高く,以下,「ホール・劇場,美術館・博物館などの文化施設の充実」(28.1%),「歴史的な建物や遺跡などを活かしたまちづくりの推進」(24.9%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
都市規模別に見ると,「ホール・劇場,美術館・博物館などの文化施設の充実」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「歴史的な建物や遺跡などを活かしたまちづくりの推進」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「子どもが文化芸術に親しむ機会の充実」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「歴史的な建物や遺跡などを活かしたまちづくりの推進」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(図10,表10(CSV形式:3KB),表10参考(CSV形式:1KB))