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調査票-民法の成年年齢に関する世論調査(平成25年10月調査)

2013年12月16日掲載

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電話番号 03-5253-2111(代表)

民法の成年年齢に関する世論調査

平成25年10月

(N=3,119)


1.18歳,19歳の日本人に関する意識

Q1〔回答票1〕 あなたは,子どもが大人になるためには,どのような条件が必要であると思いますか。この中からいくつでもあげてください。(M.A.)

(26.1)(ア)肉体的に成熟をすること
(69.4)(イ)精神的に成熟をすること
(52.3)(ウ)経済的に自立をすること
(63.9)(エ)社会人として最低限の学力・知識を身に付けること
(70.9)(オ)自分自身で判断する能力を身に付けること
(72.8)(カ)自分がしたことについて自分で責任をとれること
(8.9)(キ)一人暮らしをすること
(39.3)(ク)社会に出て働くこと
(13.8)(ケ)結婚をすること
(11.7)(コ)子どもを持つこと
(0.3)その他
(0.8)(サ)特にない
(0.4)わからない
(M.T.=430.7)


Q2〔回答票2〕 あなたが,現在の18歳,19歳の日本人にあてはまると思われることは何ですか。この中からいくつでもあげてください。(M.A.)

(48.2)(ア)肉体的に成熟をしている
(12.8)(イ)精神的に成熟をしている
(6.2)(ウ)経済的に自立をしている
(25.2)(エ)社会人として最低限の学力・知識を身に付けている
(21.7)(オ)自分自身で判断する能力が十分ある
(19.0)(カ)自分がしたことについて自分で責任をとることができる
(1.0)その他
(23.7)(キ)特にない
(1.8)わからない
(M.T.=159.6)


2.民法の成年年齢の引下げに関する関心

(【資料1】を提示して,対象者によく読んでもらってから,以下の質問を行う。)

 【資料1】
 民法では,現在,成年の年齢を20歳と定めており,20歳に達した人は,親などの同意なく契約を一人ですることができ,また,養子をとることができます。
 また,20歳に達しない者は,父母の親権に服するとされており,具体的に父母は,未成年の子どもを育て,子どもに教育を受けさせるとともに,子どもの住む場所を決めたり,子どもの財産を管理することとされています。
 平成19年に「日本国憲法の改正手続に関する法律」が成立し,国民投票の投票権者の範囲が18歳以上と定められたことをきっかけとして,民法で決めている成年の年齢を18歳に引き下げるべきかどうかが,政府の審議会などで議論されてきました。

Q3〔回答票3〕 あなたは,この「成年年齢の引下げの議論」について,どの程度知っていますか。この中から1つだけお答えください。

(22.5)(ア)議論されていることを聞いたことがあり,議論の内容も知っている
(55.4)(イ)議論されていることを聞いたことがあるが,議論の内容までは知らない
(22.1)(ウ)議論されていることを聞いたことがない


Q4〔回答票4〕 あなたは,「成年年齢の引下げの議論」に関心がありますか。この中から1つだけお答えください。

(25.2)(ア)関心がある
(44.7)(イ)ある程度関心がある
(20.4)(ウ)あまり関心がない
(9.2)(エ)関心がない
(0.6)わからない


(【資料2】を提示して,対象者によく読んでもらってから,以下の質問を行う。)

 【資料2】
 民法の成年年齢の引下げが議論されてきましたが,
 ・民法の成年年齢を引き下げても,お酒を飲んだり,タバコを吸ったりすることができる年齢(飲酒・喫煙年齢)は,当然には引き下がるわけではありません。
 ・民法の成年年齢を引き下げることなく,選挙で投票することができる年齢(選挙権年齢)を引き下げることも理論的にはできるとも考えられています。ただし,民法の成年年齢を引き下げることなく選挙権年齢を引き下げることは適当でないとの意見や,それが適当であるとの意見など,様々な意見があります。

Q5〔回答票5〕 あなたは,この民法の成年年齢と,飲酒・喫煙年齢,選挙権年齢との関係について知っていましたか。この中から1つだけお答えください。

(38.7)(ア)飲酒・喫煙年齢,選挙権年齢との関係についていずれも知っていた
(10.0)(イ)飲酒・喫煙年齢との関係についてのみ知っていた
(20.5)(ウ)選挙権年齢との関係についてのみ知っていた
(30.8)(エ)飲酒・喫煙年齢,選挙権年齢との関係についていずれも知らなかった


3.契約を一人ですることができる年齢に関する意識

(【資料3】を提示して,対象者によく読んでもらってから,以下の質問を行う。)

 【資料3】
 民法では,20歳以上の者(成年者)は,一人で高額な商品を購入するなどの契約(パソコンの購入やクレジットカードの申込みなど)をすることができます。
 一方で,20歳未満の者(未成年者)が契約をするためには,親などの同意が必要で,親などの同意を得ないでした契約は取り消すことができます。

Q6〔回答票6〕 あなたは,18歳,19歳の者が,親などの同意がなくても一人で高額な商品を購入するなどの契約をできるようにすることに賛成ですか。それとも,反対ですか。この中から1つだけお答えください。

(7.4)(ア)賛成である→Q6SQaへ
(11.2)(イ)どちらかといえば賛成である→Q6SQaへ
(32.2)(ウ)どちらかといえば反対である→Q6SQb1へ
(47.2)(エ)反対である→Q6SQb1へ
(2.1)わからない        →Q7へ


(Q6で「(ア)賛成である」,「(イ)どちらかといえば賛成である」と答えた方に)

Q6SQa〔回答票7〕 契約を一人ですることができる年齢を18歳に引き下げることに賛成の理由は何ですか。この中からいくつでもあげてください。(M.A.)
(N=580)

(16.9)(ア)経済的に自立をしているから
(21.7)(イ)社会人として最低限の学力・知識を身に付けているから
(39.1)(ウ)自分自身で判断する能力が十分あるから
(35.2)(エ)自分がしたことについて自分で責任をとることができるから
(18.6)(オ)一人暮らしをしている人は生活をする上で様々な契約をする必要があるが,いちいち親などの同意が必要となると面倒だから
(47.1)(カ)働いて自分で稼いだお金は,自分の判断で使えるようにしてもよいと考えられるから
(45.7)(キ)権利を与え,義務を課すことによって,大人としての自覚を促すことができるから
(10.2)(ク)諸外国の多くでは,18歳から契約を一人ですることができるから
(1.4)その他
(1.6)(ケ)特にない
(0.3)わからない
(M.T.=237.8)


(SQb1とSQb2は,Q6で「(ウ)どちらかといえば反対である」,「(エ)反対である」と答えた方に)

Q6SQb1〔回答票8〕 契約を一人ですることができる年齢を18歳に引き下げることに反対の理由は何ですか。この中からいくつでもあげてください。(M.A.)
(N=2,475)

(59.2)(ア)経済的に親に依存をしているから
(26.3)(イ)社会人として最低限の学力・知識を身に付けていないから
(50.8)(ウ)自分自身で判断する能力が不十分であるから
(55.9)(エ)自分がしたことについて自分で責任をとることができないから
(28.0)(オ)親もとで生活をしている人が多く,契約を一人でする必要性が低いから
(28.2)(カ)大学,専門学校などの学生であるから
(35.5)(キ)権利を与え,義務を課しても,大人としての自覚を持つとは思えないから
(13.0)(ク)契約を一人ですることができる年齢は20歳であるという観念が,国民に定着しているから
(47.7)(ケ)高校3年生でも18歳となるが,高校生が親などの同意なく高額な商品を購入することができることになると不安であるから
(37.2)(コ)浪費や消費者被害などの問題が増加すると思われるから
(0.3)その他
(0.5)(サ)特にない
(0.3)わからない
(M.T.=382.8)


Q6SQb2〔回答票9〕 どのような条件を整備したら,契約を一人ですることができる年齢を18歳に引き下げてよいとお考えですか。この中からいくつでもあげてください。(M.A.)
(N=2,475)

(40.5)(ア)18歳になる前に,契約の意味や,契約に伴う責任など,法的なものの考え方を身に付けるための教育をより充実して行うこと
(29.0)(イ)18歳になる前に,消費者教育や,金融に関する教育をより充実して行うこと
(20.3)(ウ)消費者保護の施策などを強化充実すること
(43.8)(エ)どのような条件が整備されたとしても,年齢を引き下げることには反対である
(1.3)その他
(3.1)わからない
(M.T.=138.0)


4.親権に服する年齢に関する意識

(全員に)

(【資料4】を提示して,対象者によく読んでもらってから,以下の質問を行う。)

 【資料4】
 民法では,20歳未満(未成年)の子については,父母の親権に服するとされています。
 父母の親権とは,20歳未満(未成年)の子どもを育て,子どもに教育を受けさせるとともに,子どもの住む場所を決めたり,子どもの財産を管理することです。

Q7〔回答票10〕 あなたは,18歳,19歳の者については,父母の親権を及ばなくすることについて賛成ですか。それとも,反対ですか。この中から1つだけお答えください。

(8.1)(ア)賛成である→Q7SQaへ
(18.1)(イ)どちらかといえば賛成である→Q7SQaへ
(36.3)(ウ)どちらかといえば反対である→Q7SQbへ
(32.7)(エ)反対である→Q7SQbへ
(4.8)わからない        →Q8へ


(Q7で「(ア)賛成である」,「(イ)どちらかといえば賛成である」と答えた方に)

Q7SQa〔回答票11〕 18歳,19歳の者について,父母の親権を及ばなくすることに賛成の理由は何ですか。この中からいくつでもあげてください。(M.A.)
(N=818)

(16.5)(ア)経済的に自立をしているから
(28.0)(イ)社会人として最低限の学力・知識を身に付けているから
(35.1)(ウ)自分自身で判断する能力が十分あるから
(37.2)(エ)自分がしたことについて自分で責任をとることができるから
(7.0)(オ)一人暮らしをしている人が多いから
(16.0)(カ)働いている人が多いから
(48.9)(キ)親権を及ばなくすることで,大人としての自覚を促すことができるから
(12.1)(ク)諸外国の多くでは,18歳以上の者には,親権が及ばないこととされているから
(1.0)その他
(3.7)(ケ)特にない
(0.6)わからない
(M.T.=206.0)


(Q7で「(ウ)どちらかといえば反対である」,「(エ)反対である」と答えた方に)

Q7SQb〔回答票12〕 18歳,19歳の者について,父母の親権を及ばなくすることに反対の理由は何ですか。この中からいくつでもあげてください。(M.A.)
(N=2,152)

(58.2)(ア)経済的に親に依存をしているから
(33.5)(イ)社会人として最低限の学力・知識を身に付けていないから
(55.8)(ウ)自分自身で判断する能力が不十分であるから
(54.5)(エ)自分がしたことについて自分で責任をとることができないから
(37.7)(オ)学生の身分の人が多いから(大学,専門学校など)
(25.7)(カ)親もとで生活をしている人が多いから
(38.7)(キ)親権を及ばなくしても,大人としての自覚を持つとは思えないから
(16.1)(ク)子どもに親権が及ぶ年齢は20歳という観念が,国民に定着しているから
(18.5)(ケ)高校3年生でも18歳となることから,高校生が親の言うことをきかなくなると困るから
(0.4)その他
(0.7)(コ)特にない
(0.3)わからない
(M.T.=340.1)


5.養子をとることのできる年齢に関する意識

(全員に)

Q8〔回答票13〕 民法では,成年,すなわち20歳に達した者は,養子をとることができます。現在,養子をとることができる年齢については,18歳に引き下げるべきであるという意見がある一方,20歳より高い年齢に引き上げるべきであるという意見もあります。あなたはどのようにお考えですか。この中から1つだけお答えください。

(5.9)(ア)18歳に引き下げるべきである→Q8SQaへ
(51.5)(イ)現在のまま20歳とすべきである→Q8SQbへ
(36.6)(ウ)引き上げるべきである→Q8SQcへ
(0.4)その他→F1へ
(5.5)わからない→F1へ


(Q8で「(ア)18歳に引き下げるべきである」と答えた方に)

Q8SQa〔回答票14〕 養子をとることができる年齢を,18歳に引き下げるべきだと思われた理由は何ですか。この中からいくつでもあげてください。(M.A.)
(N=185)

(13.5)(ア)経済的に自立をしているから
(24.9)(イ)社会人として最低限の学力・知識を身に付けているから
(38.9)(ウ)自分自身で判断する能力が十分あるから
(38.4)(エ)自分がしたことについて自分で責任をとることができるから
(8.1)(オ)子育てに関する知識・理解が十分であるから
(18.9)(カ)諸外国において,18歳で養子をとることができるとしている国もあるから
(48.1)(キ)18歳,19歳の者も結婚をすることができるから
(2.7)その他
(4.9)(ク)特にない
(-)わからない
(M.T.=198.4)


(Q8で「(イ)現在のまま20歳とすべきである」と答えた方に)

Q8SQb〔回答票15〕 養子をとることができる年齢を,現在のままにすべきだと思われた理由は何ですか。この中からいくつでもあげてください。(M.A.)
(N=1,607)

(23.0)(ア)20歳になれば,経済的に自立をしている者も多いから
(36.2)(イ)20歳になれば,社会人として最低限の学力・知識を身に付けている者も多いから
(39.8)(ウ)20歳になれば,自分自身で判断する能力が十分ある者も多いから
(43.1)(エ)20歳になれば,自分がしたことについて自分で責任をとることができる者も多いから
(16.1)(オ)20歳になれば,子育てに関する知識・理解が十分である者も多いから
(16.6)(カ)20歳になれば,養子をとることができるという観念が,国民に定着しているから
(0.9)その他
(11.0)(キ)特にない
(1.1)わからない
(M.T.=187.7)


(Q8で「(ウ)引き上げるべきである」と答えた方に)

Q8SQc〔回答票16〕 養子をとることができる年齢を,現在の20歳よりも引き上げるべきだと思われた理由は何ですか。この中からいくつでもあげてください。(M.A.)
(N=1,143)

(41.4)(ア)経済的に親に依存をしているから
(34.5)(イ)社会人として最低限の学力・知識を身に付けていないから
(50.3)(ウ)自分自身で判断する能力が不十分であるから
(50.2)(エ)自分がしたことについて自分で責任をとることができないから
(74.3)(オ)子育てに関する知識・理解が不十分であるから
(7.2)(カ)諸外国において,養子をとることができる年齢を20歳より高く設定している国もあるから
(1.6)その他
(0.6)(キ)特にない
(0.1)わからない
(M.T.=260.1)


<フェイス・シート>

最後に,この回答を統計的に分析するために,あなたご自身のことについてお伺いします。

F1 【性】

(47.2)男性
(52.8)女性


F2 【年齢】あなたのお年は満でおいくつですか。

(1.7)18~19歳
(4.0)20~24歳
(4.7)25~29歳
(5.6)30~34歳
(7.2)35~39歳
(8.8)40~44歳
(7.7)45~49歳
(7.8)50~54歳
(7.8)55~59歳
(11.1)60~64歳
(9.4)65~69歳
(24.3)70歳以上


F3〔回答票17〕 【従業上の地位】あなたのお仕事についてお伺いします。あなたは,この中のどれにあたりますか。

(46.3)(ア)雇用者(役員を含む)→F3SQaへ
(9.0)(イ)自営業主(家庭内職者を含む)→F3SQaへ
(2.0)(ウ)家族従業者→F3SQaへ
(42.6)(エ)無職(主婦,学生を含む)→F3SQbへ


(F3で「(ア)雇用者(役員を含む)」,「(イ)自営業主(家庭内職者を含む)」,「(ウ)家族従業者」と答えた方に)

F3SQa 【職業】 あなたのお仕事の内容は何ですか。
(N=1,790)

(具体的に記入して,下の該当する項目に○をする)
[                               ]

(6.1)管理職
(17.8)専門・技術職
(19.1)事務職
(27.7)販売・サービス・保安職
(4.6)農林漁業職
(24.7)生産・輸送・建設・労務職


(F3で「(エ)無職(主婦,学生を含む)」と答えた方に)

F3SQb 【主婦,その他の無職】 あなたは主婦ですか。
(N=1,329)

(55.5)主婦
(44.5)その他の無職


F4〔回答票18〕 【配偶者関係】失礼ですが,あなたは,結婚していらっしゃいますか。この中ではどうでしょう。

(18.0)(ア)未婚
(70.6)(イ)既婚(有配偶者)
(3.9)(ウ)既婚(離別)
(7.5)(エ)既婚(死別)


F5〔回答票19〕 【子どもの有無】あなたは,お子さんがいらっしゃいますか。この中からあてはまるものを全てあげてください。(M.A.)

(9.6)(ア)就学前(乳幼児)
(13.9)(イ)小学生・中学生
(6.5)(ウ)高校生(高専を含む)
(5.1)(エ)大学生(短大,専門学校を含む)
(0.8)(オ)大学院生
(51.9)(カ)その他(既に卒業,中退,就労等)
(24.6)(キ)子どもはいない


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