4.国立公園の利用について
(1) 国立公園におけるガイド付きツアーのサービス内容
登山の安全に関する技術や動植物・地域の文化・歴史に関する知識を身につけた地域のガイドの案内により国立公園を巡るツアーを「ガイド付きツアー」とするが,国立公園においてガイド付きツアーを申し込む場合に,どのようなサービスがあるとよいと思うか聞いたところ,「所要時間や値段などが選べる多様なツアー」を挙げた者の割合が49.6%,「ガイド付きツアーの情報提供や申込受付の総合窓口」を挙げた者の割合が47.6%,「交通,宿泊,食事なども付いたツアー」を挙げた者の割合が44.2%と高く,以下,「公的機関に認定されたガイドによる案内」(39.1%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
都市規模別に見ると,「ガイド付きツアーの情報提供や申込受付の総合窓口」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「所要時間や値段などが選べる多様なツアー」,「ガイド付きツアーの情報提供や申込受付の総合窓口」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「所要時間や値段などが選べる多様なツアー」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「ガイド付きツアーの情報提供や申込受付の総合窓口」を挙げた者の割合は40歳代から60歳代で,「交通,宿泊,食事なども付いたツアー」,「公的機関に認定されたガイドによる案内」を挙げた者の割合は60歳代で,それぞれ高くなっている。
(図12,表12(CSV形式:3KB))
(2) 国立公園の過剰利用対策
国立公園を訪れる人が休日などの関係で一時期に集中するため,植物が踏みあらされたり,混雑により自然を快適に楽しめないなどの問題が生じる場合があるが,このような問題に対して,どのような対策をとる必要があると思うか聞いたところ,「国立公園の利用者に対して,自然の中で守るべきマナーの教育を徹底する」を挙げた者の割合が50.9%,「国立公園への入園料を徴収し,その費用で過剰な利用により被害を受けた自然の修復などを行う」を挙げた者の割合が50.1%,「車は使わず徒歩のみでの利用にするなど,自然に悪影響を及ぼすおそれのある利用の仕方を禁止する」を挙げた者の割合が49.2%,「入場できる人数を制限する」を挙げた者の割合が46.9%などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
都市規模別に見ると,「入場できる人数を制限する」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「国立公園の利用者に対して,自然の中で守るべきマナーの教育を徹底する」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「国立公園への入園料を徴収し,その費用で過剰な利用により被害を受けた自然の修復などを行う」を挙げた者の割合は30歳代で,「車は使わず徒歩のみでの利用にするなど,自然に悪影響を及ぼすおそれのある利用の仕方を禁止する」を挙げた者の割合は60歳代で,「入場できる人数を制限する」を挙げた者の割合は40歳代で,それぞれ高くなっている。(図13,表13(CSV形式:3KB),表13参考(CSV形式:2KB))