2 調査結果の概要
1.文化芸術の鑑賞活動及び創作活動
(1) 文化芸術の直接鑑賞経験
この1年間に,ホール・劇場,映画館,美術館・博物館などに出向いて直接鑑賞した文化芸術は何か聞いたところ,「鑑賞したことがある」とする者の割合が62.8%となっており,その内容として「映画(アニメーションを除く)」を挙げた者の割合が37.2%と最も高く,以下,「音楽」(24.2%),「美術」(24.2%),「歴史的な建物や遺跡」(22.6%)などの順となっている。また,「鑑賞したものはない」と答えた者の割合は36.9%となっている。(複数回答,上位4項目)
前回の調査結果(平成15年11月調査)と比較してみると,「鑑賞したことがある」(50.9%→62.8%)とする者の割合が上昇し,「鑑賞したものはない」(48.8%→36.9%)と答えた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「鑑賞したことがある」とする者,「映画(アニメーションを除く)」,「音楽」を挙げた者の割合は大都市で,「鑑賞したものはない」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「鑑賞したことがある」とする者,「映画(アニメーションを除く)」,「音楽」,「美術」を挙げた者の割合は女性で,「鑑賞したものはない」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「鑑賞したことがある」とする者,「映画(アニメーションを除く)」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「音楽」を挙げた者の割合は40歳代で,「美術」を挙げた者の割合は60歳代で,「歴史的な建物や遺跡」を挙げた者の割合は50歳代で,「鑑賞したものはない」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図1,表1−1,表1−2,参考)
前回の調査結果(平成15年11月調査)と比較してみると,「鑑賞したことがある」(50.9%→62.8%)とする者の割合が上昇し,「鑑賞したものはない」(48.8%→36.9%)と答えた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「鑑賞したことがある」とする者,「映画(アニメーションを除く)」,「音楽」を挙げた者の割合は大都市で,「鑑賞したものはない」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「鑑賞したことがある」とする者,「映画(アニメーションを除く)」,「音楽」,「美術」を挙げた者の割合は女性で,「鑑賞したものはない」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「鑑賞したことがある」とする者,「映画(アニメーションを除く)」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「音楽」を挙げた者の割合は40歳代で,「美術」を挙げた者の割合は60歳代で,「歴史的な建物や遺跡」を挙げた者の割合は50歳代で,「鑑賞したものはない」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図1,表1−1,表1−2,参考)
(2) テレビ等による文化芸術の鑑賞経験
この1年間に,テレビ,ラジオ,CD・DVD,インターネットなどにより鑑賞した文化芸術は何か聞いたところ,「鑑賞したことがある」とする者の割合が86.5%となっており,その内容として「映画(アニメーションを除く)」を挙げた者の割合が57.3%,「音楽」を挙げた者の割合が55.6%と高く,以下,「歴史的な建物や遺跡」(27.5%),「芸能」(23.2%),「美術」(20.8%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
都市規模別に見ると,「鑑賞したことがある」とする者,「映画(アニメーションを除く)」,「音楽」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「音楽」,「美術」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「鑑賞したことがある」とする者の割合は20歳代,30歳代で,「映画(アニメーションを除く)」,「音楽」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「歴史的な建物や遺跡」,「美術」を挙げた者の割合は60歳代で,それぞれ高くなっている。(図2,表2−1,表2−2)
都市規模別に見ると,「鑑賞したことがある」とする者,「映画(アニメーションを除く)」,「音楽」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「音楽」,「美術」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「鑑賞したことがある」とする者の割合は20歳代,30歳代で,「映画(アニメーションを除く)」,「音楽」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「歴史的な建物や遺跡」,「美術」を挙げた者の割合は60歳代で,それぞれ高くなっている。(図2,表2−1,表2−2)
(3) 美術館・博物館での鑑賞経験
この1年間で,美術館・博物館に何回くらい行ったか聞いたところ,「行った」とする者の割合が42.2%(「1〜2回」26.8%+「3〜5回」11.5%+「6回以上」3.9%),「行かなかった」と答えた者の割合が57.5%となっている。
都市規模別に見ると,「行った」とする者の割合は大都市で,「行かなかった」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「行った」とする者の割合は女性で,「行かなかった」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「行った」とする者の割合は60歳代で,「行かなかった」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図3,表3−1,表3−2)
都市規模別に見ると,「行った」とする者の割合は大都市で,「行かなかった」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「行った」とする者の割合は女性で,「行かなかった」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「行った」とする者の割合は60歳代で,「行かなかった」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図3,表3−1,表3−2)
(4) 美術館・博物館に行きやすくなる事項
どうすれば美術館・博物館にもっと行きやすくなると思うか聞いたところ,「住んでいる地域やその近くに美術館・博物館ができる(増える)」を挙げた者の割合が37.0%,「入場料が安くなる」を挙げた者の割合が35.7%と高く,以下,「展覧会の開催に関する情報がわかりやすく提供される」(24.7%),「全国的あるいは世界的に著名な芸術家の展覧会が開催される」(18.9%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
都市規模別に見ると,「住んでいる地域やその近くに美術館・博物館ができる(増える)」を挙げた者の割合は小都市で,「入場料が安くなる」を挙げた者の割合は大都市で,「全国的あるいは世界的に著名な芸術家の展覧会が開催される」を挙げた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「住んでいる地域やその近くに美術館・博物館ができる(増える)」,「入場料が安くなる」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。(図4,表4)
都市規模別に見ると,「住んでいる地域やその近くに美術館・博物館ができる(増える)」を挙げた者の割合は小都市で,「入場料が安くなる」を挙げた者の割合は大都市で,「全国的あるいは世界的に著名な芸術家の展覧会が開催される」を挙げた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「住んでいる地域やその近くに美術館・博物館ができる(増える)」,「入場料が安くなる」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。(図4,表4)
(5) 鑑賞を除く文化芸術活動の経験
この1年間に,鑑賞を除いて,自分で創作・参加したり,文化芸術体験を支援する文化ボランティアの活動を行ったりするなど,文化芸術に関わる活動をしたことはあるか聞いたところ,「地域の芸能や祭りへの参加」を挙げた者の割合が10.1%と最も高く,以下,「文学,音楽,美術,演劇,舞踊,映画などの創作・参加」(7.4%),「音楽,舞踊,華道,茶道,書道などの習い事」(7.3%)などの順となっている。また,「特に行ったことはない」と答えた者の割合は76.1%となっている。(複数回答,上位3項目)
性別に見ると,「特に行ったことはない」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「地域の芸能や祭りへの参加」を挙げた者の割合は30歳代で高くなっている。(図5,表5)
性別に見ると,「特に行ったことはない」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「地域の芸能や祭りへの参加」を挙げた者の割合は30歳代で高くなっている。(図5,表5)
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