2 調査結果の概要
1.水環境に関する意識
(1) 水と関わる豊かな暮らし
水とのかかわりのある豊かな暮らしとはどのようなものと思うか聞いたところ,「安心して水が飲める暮らし」を挙げた者の割合が80.0%と最も高く,以下,「いつでも水が豊富に使える暮らし」(58.0%),「おいしい水が飲める暮らし」(47.2%),「洪水の心配のない安全な暮らし」(40.7%),「身近に潤いとやすらぎを与えてくれる水辺がある暮らし」(40.3%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
前回の調査結果(平成13年7月調査をいう。以下同じ。)と比較して見ると,「安心して水が飲める暮らし」(75.3%→80.0%),「洪水の心配のない安全な暮らし」(34.5%→40.7%),「身近に潤いとやすらぎを与えてくれる水辺がある暮らし」(34.8%→40.3%)を挙げた者の割合が上昇している。
性別に見ると,「安心して水が飲める暮らし」,「おいしい水が飲める暮らし」,「洪水の心配のない安全な暮らし」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「安心して水が飲める暮らし」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「いつでも水が豊富に使える暮らし」を挙げた者の割合は60歳代で,「おいしい水が飲める暮らし」を挙げた者の割合は70歳以上で,「洪水の心配のない安全な暮らし」を挙げた者の割合は50歳代から70歳以上で,「身近に潤いとやすらぎを与えてくれる水辺がある暮らし」を挙げた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。(図1,表1−1,表1−2)
前回の調査結果(平成13年7月調査をいう。以下同じ。)と比較して見ると,「安心して水が飲める暮らし」(75.3%→80.0%),「洪水の心配のない安全な暮らし」(34.5%→40.7%),「身近に潤いとやすらぎを与えてくれる水辺がある暮らし」(34.8%→40.3%)を挙げた者の割合が上昇している。
性別に見ると,「安心して水が飲める暮らし」,「おいしい水が飲める暮らし」,「洪水の心配のない安全な暮らし」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「安心して水が飲める暮らし」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「いつでも水が豊富に使える暮らし」を挙げた者の割合は60歳代で,「おいしい水が飲める暮らし」を挙げた者の割合は70歳以上で,「洪水の心配のない安全な暮らし」を挙げた者の割合は50歳代から70歳以上で,「身近に潤いとやすらぎを与えてくれる水辺がある暮らし」を挙げた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。(図1,表1−1,表1−2)
(2) 身近な水辺の環境に対する満足度
河川,湖沼や都市内の水路などのうち,あなたの身近な水辺の環境についてどのように思うか聞いたところ,「満足している」を挙げた者の割合が40.7%と最も高く,以下,「水質が悪い」(29.6%),「生物を育む空間が少ない」(22.8%),「水辺空間そのものが少なく,十分でない」(14.0%),「景観が悪い」(13.3%),「水辺に近づきにくい」(13.1%)などの順となっている。(複数回答,上位6項目)
性別に見ると,「景観が悪い」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「満足している」を挙げた者の割合は70歳以上で,「水質が悪い」を挙げた者の割合は40歳代で,「生物を育む空間が少ない」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(図2,表2,参考1,参考2)
性別に見ると,「景観が悪い」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「満足している」を挙げた者の割合は70歳以上で,「水質が悪い」を挙げた者の割合は40歳代で,「生物を育む空間が少ない」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(図2,表2,参考1,参考2)
ア 水辺の環境をどうしていくべきか
身近な水辺の環境について何かしらの不満を挙げた者(1,030人)に,身近な水辺の環境で不満に思うことについて,改善方策をどのように進めるのがよいと思うか聞いたところ,「現状より負担が増えても,早急に進める」と答えた者の割合が31.7%,「現状の負担で,現状どおり進める」と答えた者の割合が44.9%,「現状より負担を少なくするため,改善が遅れてもしかたがない」と答えた者の割合が14.1%,「改善の必要はない」と答えた者の割合が4.4%となっている。
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図3,表3,参考)
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図3,表3,参考)
(3) 水源地域への援助・協力
現在生活に使われている水は,大部分は水源地域にあるダム(貯水池)によってまかなわれ,ダムの建設は水源地域の過疎化,産業基盤の弱体化の契機となることがある一方,ダム事業者が行う補償には個人補償や公共補償はあるものの,水源地域そのものへの手当は含まれていないが,水源地域の地域振興を図るために,水源地域での美化活動や水源地域の産品の購入など,何らかの援助や協力を行いたいと思うか聞いたところ,「行いたい」とする者の割合が69.7%(「積極的に援助や協力を行いたい」9.6%+「ある程度援助や協力を行いたい」60.1%),「行いたくない」とする者の割合が18.2%(「あまり援助や協力を行いたくない」14.0%+「全く援助や協力を行いたくない」4.2%)となっている。
都市規模別に見ると,「行いたくない」とする者の割合は大都市で高くなっている。
年齢別に見ると,「行いたい」とする者の割合は50歳代で高くなっている。(図4,表4,参考)
都市規模別に見ると,「行いたくない」とする者の割合は大都市で高くなっている。
年齢別に見ると,「行いたい」とする者の割合は50歳代で高くなっている。(図4,表4,参考)
ア 水源地域への援助・協力内容
水源地域への援助や協力を「行いたい」とする者(1,281人)に,水源地域への援助や協力として,具体的に行いたいものを聞いたところ,「水源地域の美化活動(ゴミ拾いや草取り等)」を挙げた者の割合が60.8%と最も高く,以下,「水源地域から産出される産品の購入」(34.9%),「水源地域の人たちと一緒に行う地域活性化活動」(24.5%),「水源地域で行われるイベントへの参加」(23.0%),「水源地域の森林整備ボランティア活動(間伐,枝打ち等)」(19.8%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
都市規模別に見ると,「水源地域の美化活動(ゴミ拾いや草取り等)」を挙げた者の割合は小都市で,「水源地域で行われるイベントへの参加」を挙げた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「水源地域の美化活動(ゴミ拾いや草取り等)」,「水源地域から産出される産品の購入」,「水源地域で行われるイベントへの参加」を挙げた者の割合は女性で,「水源地域の森林整備ボランティア活動(間伐,枝打ち等)」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。(図5,表5)
都市規模別に見ると,「水源地域の美化活動(ゴミ拾いや草取り等)」を挙げた者の割合は小都市で,「水源地域で行われるイベントへの参加」を挙げた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「水源地域の美化活動(ゴミ拾いや草取り等)」,「水源地域から産出される産品の購入」,「水源地域で行われるイベントへの参加」を挙げた者の割合は女性で,「水源地域の森林整備ボランティア活動(間伐,枝打ち等)」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。(図5,表5)
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