2 調査結果の概要
2.社会の現状に対する認識について
(1) 現在の世相(明るいイメージ)
現在の世相をひとことで言えば,明るいイメージとしては,どのような表現があてはまると思うか聞いたところ,「平和である」を挙げた者の割合が53.9%と最も高く,以下,「安定している」(17.1%),「おもりやりがある」(10.8%)などの順となっている。(複数回答,上位3項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「平和である」(50.9%→53.9%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「平和である」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「平和である」,「安定している」を挙げた者の割合は男性で,「おもいやりがある」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「平和である」を挙げた者の割合は40歳代で高くなっている。
職業別に見ると,「平和である」,「安定している」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「おもいやりがある」を挙げた者の割合は主婦で,それぞれ高くなっている。(図13,図14,表7−1,表7−2)
前回の調査結果と比較して見ると,「平和である」(50.9%→53.9%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「平和である」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「平和である」,「安定している」を挙げた者の割合は男性で,「おもいやりがある」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「平和である」を挙げた者の割合は40歳代で高くなっている。
職業別に見ると,「平和である」,「安定している」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「おもいやりがある」を挙げた者の割合は主婦で,それぞれ高くなっている。(図13,図14,表7−1,表7−2)
(2) 現在の世相(暗いイメージ)
現在の世相をひとことで言えば,暗いイメージとしては,どのような表現があてはまると思うか聞いたところ,「無責任の風潮がつよい」を挙げた者の割合が55.6%と最も高く,以下,「自分本位である」(47.5%),「ゆとりがない」(37.3%),「連帯感が乏しい」(32.6%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「無責任の風潮がつよい」(58.3%→55.6%),「自分本位である」(51.3%→47.5%),「連帯感が乏しい」(34.4%→32.6%)を挙げた者の割合が低下し,「ゆとりがない」(33.7%→37.3%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「無責任の風潮がつよい」,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は大都市で,「ゆとりがない」を挙げた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「無責任の風潮がつよい」,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「無責任の風潮がつよい」,「自分本位である」,「ゆとりがない」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「無責任の風潮がつよい」を挙げた者の割合は男性の40歳代,50歳代,女性の50歳代で,「自分本位である」,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は男性の50歳代,女性の50歳代で,「ゆとりがない」を挙げた者の割合は男性の40歳代,50歳代,女性の40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「無責任の風潮がつよい」,「自分本位である」,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「ゆとりがない」を挙げた者の割合は労務職で,それぞれ高くなっている。(図15,図16,表8−1,表8−2,参考)
前回の調査結果と比較して見ると,「無責任の風潮がつよい」(58.3%→55.6%),「自分本位である」(51.3%→47.5%),「連帯感が乏しい」(34.4%→32.6%)を挙げた者の割合が低下し,「ゆとりがない」(33.7%→37.3%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「無責任の風潮がつよい」,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は大都市で,「ゆとりがない」を挙げた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「無責任の風潮がつよい」,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「無責任の風潮がつよい」,「自分本位である」,「ゆとりがない」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「無責任の風潮がつよい」を挙げた者の割合は男性の40歳代,50歳代,女性の50歳代で,「自分本位である」,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は男性の50歳代,女性の50歳代で,「ゆとりがない」を挙げた者の割合は男性の40歳代,50歳代,女性の40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「無責任の風潮がつよい」,「自分本位である」,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「ゆとりがない」を挙げた者の割合は労務職で,それぞれ高くなっている。(図15,図16,表8−1,表8−2,参考)
(3) 日本の誇り
日本の国や国民について,誇りに思うことはどんなことか聞いたところ,「長い歴史と伝統」を挙げた者の割合が48.1%,「美しい自然」を挙げた者の割合が46.6%,「すぐれた文化や芸術」を挙げえた者の割合が44.9%と高く,以下,「治安のよさ」(30.1%),「国民の勤勉さ,才能」(28.1%),「自由で平和な社会」(27.0%)などの順となっている。(複数回答,上位6項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「長い歴史と伝統」(43.6%→48.1%),「美しい自然」(36.5%→46.6%),「すぐれた文化や芸術」(41.8%→44.9%),「治安のよさ」(24.0%→30.1%),「自由で平和な社会」(23.3%→27.0%)を挙げた者の割合が上昇し、「国民の勤勉さ,才能」(29.8%→28.1%)を挙げた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「長い歴史と伝統」,「国民の勤勉さ,才能」を挙げた者の割合は大都市で,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は大都市,中都市で,「治安のよさ」を挙げた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「美しい自然」,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は女性で,「治安のよさ」,「国民の勤勉さ,才能」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「美しい自然」,「自由で平和な社会」を挙げた者の割合は50歳代,60歳代で,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は20歳代,40歳代,50歳代で,「治安のよさ」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「国民の勤勉さ,才能」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「美しい自然」を挙げた者の割合は女性の50歳代,60歳代で,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は女性の20歳代,40歳代,50歳代で,「治安のよさ」を挙げた者の割合は男性の20歳代から40歳代で,「国民の勤勉さ,才能」を挙げた者の割合は男性の30歳代から50歳代で,「自由で平和な社会」を挙げた者の割合は男性の50歳代,女性の50歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「長い歴史と伝統」を挙げた者の割合は主婦で,「美しい自然」を挙げた者の割合は家族従業者と主婦で,「すぐれた文化や芸術」,「治安のよさ」,「国民の勤勉さ,才能」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(図17,図18,表9−1,表9−2,参考)
前回の調査結果と比較して見ると,「長い歴史と伝統」(43.6%→48.1%),「美しい自然」(36.5%→46.6%),「すぐれた文化や芸術」(41.8%→44.9%),「治安のよさ」(24.0%→30.1%),「自由で平和な社会」(23.3%→27.0%)を挙げた者の割合が上昇し、「国民の勤勉さ,才能」(29.8%→28.1%)を挙げた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「長い歴史と伝統」,「国民の勤勉さ,才能」を挙げた者の割合は大都市で,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は大都市,中都市で,「治安のよさ」を挙げた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「美しい自然」,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は女性で,「治安のよさ」,「国民の勤勉さ,才能」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「美しい自然」,「自由で平和な社会」を挙げた者の割合は50歳代,60歳代で,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は20歳代,40歳代,50歳代で,「治安のよさ」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「国民の勤勉さ,才能」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「美しい自然」を挙げた者の割合は女性の50歳代,60歳代で,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は女性の20歳代,40歳代,50歳代で,「治安のよさ」を挙げた者の割合は男性の20歳代から40歳代で,「国民の勤勉さ,才能」を挙げた者の割合は男性の30歳代から50歳代で,「自由で平和な社会」を挙げた者の割合は男性の50歳代,女性の50歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「長い歴史と伝統」を挙げた者の割合は主婦で,「美しい自然」を挙げた者の割合は家族従業者と主婦で,「すぐれた文化や芸術」,「治安のよさ」,「国民の勤勉さ,才能」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(図17,図18,表9−1,表9−2,参考)
(4) 社会の満足度(満足している点)
現在の社会において満足している点は何か聞いたところ,「良質な生活環境が整っている」を挙げた者の割合が29.0%と最も高く,以下,「心と身体の健康が保たれる」(18.9%),「女性が社会での活躍を志向しやすい」(18.8%),「向上心・向学心を伸ばしやすい」(16.9%),「働き方を選択しやすい」(16.5%)などの順となっている。なお,「特にない」と答えた者の割合が26.0%となっている。(複数回答,上位5項目)
性別に見ると,「女性が社会での活躍を志向しやすい」を挙げた者の割合は女性で,「働き方を選択しやすい」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「良質な生活環境が整っている」を挙げた者の割合は男性の20歳代から40歳代,女性の20歳代から40歳代で,「心と身体の健康が保たれる」を挙げた者の割合は女性の20歳代で,「女性が社会での活躍を志向しやすい」を挙げた者の割合は女性の20歳代,50歳代,60歳以上で,「向上心・向学心を伸ばしやすい」を挙げた者の割合は男性の40歳代,50歳代,女性の50歳代で,「働き方を選択しやすい」を挙げた者の割合は男性の20歳代,40歳代,50歳代で,女性の20歳代それぞれ高くなっている。(図19,表10)
性別に見ると,「女性が社会での活躍を志向しやすい」を挙げた者の割合は女性で,「働き方を選択しやすい」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「良質な生活環境が整っている」を挙げた者の割合は男性の20歳代から40歳代,女性の20歳代から40歳代で,「心と身体の健康が保たれる」を挙げた者の割合は女性の20歳代で,「女性が社会での活躍を志向しやすい」を挙げた者の割合は女性の20歳代,50歳代,60歳以上で,「向上心・向学心を伸ばしやすい」を挙げた者の割合は男性の40歳代,50歳代,女性の50歳代で,「働き方を選択しやすい」を挙げた者の割合は男性の20歳代,40歳代,50歳代で,女性の20歳代それぞれ高くなっている。(図19,表10)
(5) 社会の満足度(満足していない点)
現在の社会において満足していない点は何か聞いたところ,「経済的なゆとりと見通しが持てる」を挙げた者の割合が42.4%と最も高く,以下,「家庭が子育てしやすい」(32.1%),「若者が社会での自立を目指しやすい」(31.6%),「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」(26.8%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
都市規模別に見ると,「経済的なゆとりと見通しが持てる」,「家庭が子育てしやすい」,「若者が社会での自立を目指しやすい」,「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「経済的なゆとりと見通しが持てる」,「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「経済的なゆとりと見通しが持てる」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「家庭が子育てしやすい」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「若者が社会での自立を目指しやすい」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「経済的なゆとりと見通しが持てる」を挙げた者の割合は男性の30歳代,女性の30歳代,40歳代で,「家庭が子育てしやすい」を挙げた者の割合は男性の30歳代,40歳代で,女性の20歳代から40歳代で,「若者が社会での自立を目指しやすい」を挙げた者の割合は男性の50歳代,女性の40歳代,50歳代で,「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」を挙げた者の割合は男性の30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「経済的なゆとりと見通しが持てる」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,労務職で,「家庭が子育てしやすい」,「若者が社会での自立を目指しやすい」,「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(図20,表11)
都市規模別に見ると,「経済的なゆとりと見通しが持てる」,「家庭が子育てしやすい」,「若者が社会での自立を目指しやすい」,「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「経済的なゆとりと見通しが持てる」,「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「経済的なゆとりと見通しが持てる」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「家庭が子育てしやすい」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「若者が社会での自立を目指しやすい」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「経済的なゆとりと見通しが持てる」を挙げた者の割合は男性の30歳代,女性の30歳代,40歳代で,「家庭が子育てしやすい」を挙げた者の割合は男性の30歳代,40歳代で,女性の20歳代から40歳代で,「若者が社会での自立を目指しやすい」を挙げた者の割合は男性の50歳代,女性の40歳代,50歳代で,「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」を挙げた者の割合は男性の30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「経済的なゆとりと見通しが持てる」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,労務職で,「家庭が子育てしやすい」,「若者が社会での自立を目指しやすい」,「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(図20,表11)
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