2 調査結果の概要
2 今後の生活について
(1) 今後の生活の見通し
生活は,これから先,良くなっていくと思うか,悪くなっていくと思うか,同じようなものだと思うか聞いたところ,「良くなっていく」と答えた者の割合が8.2%,「同じようなもの」と答えた者の割合が60.2%,「悪くなっていく」と答えた者の割合が25.7%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「同じようなもの」(56.7%→60.2%)と答えた者の割合が上昇し,「悪くなっていく」(31.3%→25.7%)と答えた者の割合が低下している。(図26)
性別に見ると,「同じようなもの」と答えた者の割合は女性で,「悪くなっていく」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。(図25)
性・年齢別に見ると,「悪くなっていく」と答えた者の割合は,男性の50歳代から70歳以上と女性の50歳代,60歳代で,それぞれ高くなっている。(図27)
生活の程度についての質問との関連で見ると,「同じようなもの」と答えた者の割合は,「上」,「中の上」,「中の中」と答えた者で,「悪くなっていく」と答えた者の割合は,「中の下」,「下」と答えた者で,それぞれ高くなっている。(表16)
前回の調査結果と比較して見ると,「同じようなもの」(56.7%→60.2%)と答えた者の割合が上昇し,「悪くなっていく」(31.3%→25.7%)と答えた者の割合が低下している。(図26)
性別に見ると,「同じようなもの」と答えた者の割合は女性で,「悪くなっていく」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。(図25)
性・年齢別に見ると,「悪くなっていく」と答えた者の割合は,男性の50歳代から70歳以上と女性の50歳代,60歳代で,それぞれ高くなっている。(図27)
生活の程度についての質問との関連で見ると,「同じようなもの」と答えた者の割合は,「上」,「中の上」,「中の中」と答えた者で,「悪くなっていく」と答えた者の割合は,「中の下」,「下」と答えた者で,それぞれ高くなっている。(表16)
(2) 今後の生活の力点
今後の生活において,特にどのような面に力を入れたいと思うか聞いたところ,「レジャー・余暇生活」を挙げた者の割合が33.8%と最も高く,以下,「所得・収入」(28.5%),「資産・貯蓄」(25.1%),「食生活」(23.1%),「自己啓発・能力向上」(22.0%)などの順となっている。なお,「ない」と答えた者の割合は10.2%となっている。(複数回答)
前回の調査結果と比較して見ると,「レジャー・余暇生活」(35.5%→33.8%),「食生活」(25.5%→23.1%),「自己啓発・能力向上」(23.4%→22.0%)を挙げた者の割合が低下している。
性別に見ると,「レジャー・余暇生活」,「所得・収入」を挙げた者の割合は男性で,「資産・貯蓄」,「食生活」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。(図28)
性・年齢別にみると,「レジャー・余暇生活」を挙げた者の割合は,男性の60歳代と女性の20歳代で,「所得・収入」を挙げた者の割合は,男性の20歳代から50歳代と女性の20歳代から40歳代で,「資産・貯蓄」を挙げた者の割合は,男性の30歳代,40歳代と女性の20歳代から40歳代で,「食生活」を挙げた者の割合は,女性の50歳代から70歳以上で,「自己啓発・能力向上」を挙げた者の割合は,男性の20歳代から40歳代と女性の20歳代,40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(表17)
前回の調査結果と比較して見ると,「レジャー・余暇生活」(35.5%→33.8%),「食生活」(25.5%→23.1%),「自己啓発・能力向上」(23.4%→22.0%)を挙げた者の割合が低下している。
性別に見ると,「レジャー・余暇生活」,「所得・収入」を挙げた者の割合は男性で,「資産・貯蓄」,「食生活」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。(図28)
性・年齢別にみると,「レジャー・余暇生活」を挙げた者の割合は,男性の60歳代と女性の20歳代で,「所得・収入」を挙げた者の割合は,男性の20歳代から50歳代と女性の20歳代から40歳代で,「資産・貯蓄」を挙げた者の割合は,男性の30歳代,40歳代と女性の20歳代から40歳代で,「食生活」を挙げた者の割合は,女性の50歳代から70歳以上で,「自己啓発・能力向上」を挙げた者の割合は,男性の20歳代から40歳代と女性の20歳代,40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(表17)
(3) 心の豊かさ・物の豊かさ
今後の生活において,物の豊かさか,心の豊かさかについて聞いたところ,「物質的にある程度豊かになったので,これからは心の豊かさやゆとりのある生活をすることに重きをおきたい」(以下,「心の豊かさ」という。)と答えた者の割合が59.0%,「まだまだ物質的な面で生活を豊かにすることに重きをおきたい」(以下,「物の豊かさ」という。)と答えた者の割合が29.1%となっている。なお,「どちらともいえない」と答えた者の割合が10.2%となっている。(図29,図30)
性別に見ると,「心の豊かさ」と答えた者の割合は女性で,「物の豊かさ」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別にみると,「心の豊かさ」と答えた者の割合は,男性の60歳代と女性の50歳代から70歳以上で,「物の豊かさ」を挙げた者の割合は,男性の20歳代から50歳代と女性の20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図31)
生活の程度についての質問との関連で見ると,「心の豊かさ」と答えた者の割合は,「上」,「中の上」,「中の中」と答えた者で,「物の豊かさ」を挙げた者の割合は,「中の下」,「下」と答えた者で,それぞれ高くなっている。(表18)
性別に見ると,「心の豊かさ」と答えた者の割合は女性で,「物の豊かさ」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別にみると,「心の豊かさ」と答えた者の割合は,男性の60歳代と女性の50歳代から70歳以上で,「物の豊かさ」を挙げた者の割合は,男性の20歳代から50歳代と女性の20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図31)
生活の程度についての質問との関連で見ると,「心の豊かさ」と答えた者の割合は,「上」,「中の上」,「中の中」と答えた者で,「物の豊かさ」を挙げた者の割合は,「中の下」,「下」と答えた者で,それぞれ高くなっている。(表18)
(4) 将来に備えるか,毎日の生活を充実させて楽しむか
今後の生活において,貯蓄や投資など将来に備えることに力を入れたいと思うか,それとも毎日の生活を充実させて楽しむことに力を入れたいと思うか聞いたところ,「貯蓄・投資など将来に備える」と答えた者の割合が29.1%,「毎日の生活を充実させて楽しむ」と答えた者の割合が54.4%となっている。なお,「どちらともいえない」と答えた者の割合が14.7%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「貯蓄・投資など将来に備える」(27.3%→29.1%)と答えた者の割合が上昇し,「毎日の生活を充実させて楽しむ」(56.4%→54.4%)と答えた者の割合が低下している。(図33)
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図32)
性・年齢別にみると,「貯蓄・投資など将来に備える」と答えた者の割合は,男性の20歳代から50歳代と女性の20歳代から40歳代で,「毎日の生活を充実させて楽しむ」と答えた者の割合は,男性の60歳代,70歳以上と女性の50歳代から70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図34,表19)
前回の調査結果と比較して見ると,「貯蓄・投資など将来に備える」(27.3%→29.1%)と答えた者の割合が上昇し,「毎日の生活を充実させて楽しむ」(56.4%→54.4%)と答えた者の割合が低下している。(図33)
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図32)
性・年齢別にみると,「貯蓄・投資など将来に備える」と答えた者の割合は,男性の20歳代から50歳代と女性の20歳代から40歳代で,「毎日の生活を充実させて楽しむ」と答えた者の割合は,男性の60歳代,70歳以上と女性の50歳代から70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図34,表19)
(5) 老後は誰とどのように暮らすのがよいか
一般的に,老後は誰とどのように暮らすのがよいと思うか聞いたところ,「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合が16.1%,「息子(夫婦)の近くに住む」と答えた者の割合が8.7%,「娘(夫婦)と同居する」と答えた者の割合が5.4%,「娘(夫婦)の近くに住む」と答えた者の割合が7.5%,「どの子(夫婦)でもよい」と答えた者の割合が9.6%,「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合が40.2%となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が11.5%となっている。(図35)
性別に見ると,「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は男性で,「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別にみると,「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は,男女とも60歳代,70歳以上で,「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合は,男性の40歳代と女性の30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
世帯構成別に見ると,「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は,3世代世帯(親と子と孫)で,「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合は,1世代世帯(夫婦だけ)で,それぞれ高くなっている。
住宅の形態別に見ると,「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は,持ち家の一戸建の者で,「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合は,持ち家の集合住宅の者,賃貸住宅の公団・公社・公営の者と給与住宅の者で,それぞれ高くなっている。(表20)
性別に見ると,「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は男性で,「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別にみると,「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は,男女とも60歳代,70歳以上で,「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合は,男性の40歳代と女性の30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
世帯構成別に見ると,「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は,3世代世帯(親と子と孫)で,「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合は,1世代世帯(夫婦だけ)で,それぞれ高くなっている。
住宅の形態別に見ると,「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は,持ち家の一戸建の者で,「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合は,持ち家の集合住宅の者,賃貸住宅の公団・公社・公営の者と給与住宅の者で,それぞれ高くなっている。(表20)
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