• 高齢社会

2ページ目-高齢者介護に関する世論調査(平成15年7月調査)

2003年10月6日掲載

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2 調査結果の概要


1 高齢者介護に対する不安感等について

 (1) 超高齢社会到来への関心
 今世紀前半には4人に1人が65歳以上という「超高齢社会」が到来すると言われているが,このことにどの程度関心があるか聞いたところ,「関心がある」とする者の割合が85.6%(「非常に関心がある」32.3%+「ある程度関心がある」53.3%),「関心がない」とする者の割合が14.0%(「あまり関心がない」12.2%+「まったく関心がない」1.9%)となっている。
 前回の調査結果(平成7年9月調査をいう。以下同じ。)と比較して見ると,大きな変化は見られない。
 都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
 性別に見ると,「関心がある」とする者の割合は,女性で,「関心がない」とする者の割合は,男性で,それぞれ高くなっている。(図1表1

 (2) 自分自身が要介護者になる不安の有無
 自分自身が老後に寝たきりや痴呆になるかもしれないと,不安に思うことがあるか聞いたところ,「ある」とする者の割合が69.0%(「よくある」22.3%+「時々ある」46.6%),「ない」とする者の割合が30.1%(「あまりない」23.5%+「まったくない」6.6%)となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
 都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
 性別に見ると,「ある」とする者の割合は,女性で,「ない」とする者の割合は,男性で,それぞれ高くなっている。
 性・年齢別に見ると,「ある」とする者の割合は,女性の40歳代から70歳以上で,「ない」とする者の割合は,男女とも20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図2表2

 (3) 家族が要介護者になる不安の有無
 家族が老後に寝たきりや痴呆になるかもしれないと,不安に思うことがあるか聞いたところ,「ある」とする者の割合が73.5%(「よくある」26.5%+「時々ある」46.9%),「ない」とする者の割合が25.3%(「あまりない」17.8%+「まったくない」7.5%)となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
 都市規模別に見ると,「ない」とする者の割合は,大都市で高くなっている。
 性別に見ると,「ある」とする者の割合は,女性で,「ない」とする者の割合は,男性で,それぞれ高くなっている。(図3表3

 (4) 自分自身が介護が必要になった場合に困る点
 仮に自分自身が老後に寝たきりや痴呆になり,介護が必要となった場合,どんなことに困ると思うか聞いたところ,「家族に肉体的・精神的負担をかけること」を挙げた者の割合が68.1%と最も高く,以下,「介護に要する経済的負担が大きいこと」(53.6%),「収入がなくなること」(27.9%),「人生の楽しみが感じられなくなること」(27.6%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
 都市規模別に見ると,「家族に肉体的・精神的負担をかけること」を挙げた者の割合は,中都市で,「介護に要する経済的負担が大きいこと」を挙げた者の割合は,大都市で,それぞれ高くなっている。
 性別に見ると,「家族に肉体的・精神的負担をかけること」,「介護に要する経済的負担が大きいこと」を挙げた者の割合は,女性で,「収入がなくなること」を挙げた者の割合は,男性で,それぞれ高くなっている。
 性・年齢別に見ると,「家族に肉体的・精神的負担をかけること」を挙げた者の割合は,男性の40歳代と女性の30歳代から50歳代で,「介護に要する経済的負担が大きいこと」を挙げた者の割合は,男性の40歳代と女性の30歳代,40歳代で,「収入がなくなること」を挙げた者の割合は,男性の30歳代から50歳代で,「人生の楽しみが感じられなくなること」を挙げた者の割合は,男女とも50歳代で,それぞれ高くなっている。(図4表4参考表4

 (5) 家族が介護が必要になった場合に困る点
 仮に家族が寝たきりや痴呆になり,介護が必要となった場合,どんなことに困ると思うか聞いたところ,「食事や排泄,入浴など世話の負担が重く,十分な睡眠が取れないなど肉体的負担が大きいこと」を挙げた者の割合が62.5%と最も高く,以下,「ストレスや精神的負担が大きいこと」(57.9%),「家を留守にできない,自由に行動できないこと」(52.5%),「介護に要する経済的負担が大きいこと」(50.3%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
 性別に見ると,「食事や排泄,入浴など世話の負担が重く,十分な睡眠が取れないなど肉体的負担が大きいこと」,「ストレスや精神的負担が大きいこと」,「家を留守にできない,自由に行動できないこと」,「介護に要する経済的負担が大きいこと」を挙げた者の割合は,女性で高くなっている。
 性・年齢別に見ると,「食事や排泄,入浴など世話の負担が重く,十分な睡眠が取れないなど肉体的負担が大きいこと」を挙げた者の割合は,女性の40歳代,50歳代で,「ストレスや精神的負担が大きいこと」,「家を留守にできない,自由に行動できないこと」を挙げた者の割合は,女性の30歳代から50歳代で,「介護に要する経済的負担が大きいこと」を挙げた者の割合は,男性の40歳代と女性の30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図5表5参考表5

 (6) 介護が必要になった時のための準備
 自分自身が老後に寝たきりや痴呆になった場合に備えて,これから準備しようと思うことや既に準備していることがあるか聞いたところ,「貯蓄などによる経済面での備え」を挙げた者の割合が34.3%と最も高く,以下,「介護サービスについての情報収集」(16.5%),「民間の介護保険などへの加入」(13.5%),「家族に介護してくれるよう頼むこと」(11.0%)などの順となっている。なお,「特にない」と答えた者の割合が39.5%となっている。(複数回答,上位4項目)
 都市規模別に見ると,「貯蓄などによる経済面での備え」を挙げた者の割合は,町村で高くなっている。
 性別に見ると,「貯蓄などによる経済面での備え」,「介護サービスについての情報収集」を挙げた者の割合は,女性で高くなっている。
 性・年齢別に見ると,「貯蓄などによる経済面での備え」を挙げた者の割合は,男性の50歳代と女性の30歳代から50歳代で,「介護サービスについての情報収集」を挙げた者の割合は,女性の40歳代,60歳代で,「民間の介護保険などへの加入」を挙げた者の割合は,男性の40歳代で,「家族に介護してくれるよう頼むこと」を挙げた者の割合は,男性の50歳代から70歳以上と女性の60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図6表6参考表6



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