本報告書を読む際の注意
Nは質問に対する回答者数で,100%が何人の回答に相当するかを示す比率算出の基数である。なお,特に数字を示していない場合はN=2,094人(有効回収数)である。
標本誤差は回答者数(N)と得られた結果の比率によって異なるが,単純任意抽出法(無作為抽出)を仮定した場合の誤差(95%は信頼できる誤差の範囲)は下表のとおりである。
なお,本調査のように層化2段抽出法による場合は標本誤差が若干増減することもある。
また,誤差には調査員のミスや回答者の誤解などによる計算不能な非標本誤差もある。質問の種類を示す記号は次のとおりである。
S.Q. : 前問で特定の回答をした一部の回答者のみに対して続けて行った質問(Sub-Questionの略)。 M.A. : 1回答者が2以上の回答をすることができる質問(Multiple Answersの略)。このときM.T.(Multiple Totalの略)は回答数の合計を回答者数(N)で割った比率であり,通常その値は100%を超える。 〔回答票〕 : 回答の選択肢を列記した「回答票」を示して,その中から回答を選ばせる質問 結果数値(%)は表章単位未満を四捨五入してあるので,内訳の合計が計に一致しないこともある。
統計表等に用いた符号は次のとおりである。
0.0 : 表章単位に満たないが,回答者がいるもの
− : 回答者がいないもの
* : 回答の選択肢が長いため,その一部を省略して表章してあるもの
※ : 調査をしていない項目本調査で用いた都市規模区分は次のとおりである。
大都市(東京都区部,政令指定都市)
中都市(人口10万人以上の市)
小都市(人口10万人未満の市)
町村本調査で用いた地域ブロックの定義は次のとおりである。
北海道 :北海道 東北 :青森県,岩手県,宮城県,秋田県,山形県,福島県 関東 :茨城県,栃木県,群馬県,埼玉県,千葉県,東京都,神奈川県 北陸 :新潟県,富山県,石川県,福井県 東山 :山梨県,長野県,岐阜県 東海 :静岡県,愛知県,三重県 近畿 :滋賀県,京都府,大阪府,兵庫県,奈良県,和歌山県 中国 :鳥取県,島根県,岡山県,広島県,山口県 四国 :徳島県,香川県,愛媛県,高知県 九州 :福岡県,佐賀県,長崎県,大分県,熊本県,宮崎県,鹿児島県,沖縄県 本調査で使用したカードは次のとおりである。
(1) カードAカードA[文化の分野の大別] 音楽 クラシック音楽,ポピュラー音楽,歌謡曲,オペラ,邦楽,童謡,楽器演奏(ピアノ,ギター,三味線など),合唱,民謡,作詞,作曲など 演劇・演芸 現代演劇,人形劇,ミュージカル,歌舞伎,文楽,能楽(能,狂言),落語,浪曲,漫才,講談など 舞踊 日本舞踊,バレエ,モダンダンス,民族舞踊など 美術 絵画,イラスト,版画,彫刻,工芸,陶芸,書道,写真など 文芸 小説,児童文学,詩,短歌,俳句,評論,川柳,現代文学,古典文学,随筆など 映画 映画,ビデオなど 生活文化 生け花,茶道,ファッション,人形,料理,盆栽,園芸,囲碁,将棋など
(2) カードBカードB[文化財の具体例]
(Q17,Q18は,以下のうち伝統芸能を除いた文化財についてお聞きします。)有形文化財 建造物,絵画,彫刻,工芸品,書跡,典籍,古文書,考古資料,歴史資料等 無形文化財 演劇,音楽,工芸技術等 民俗文化財 衣食住,生業,信仰,年中行事等に関する風俗慣習,民俗芸能(無形の民俗文化財)及びこれらに用いられる衣服,器具等の物件(有形の民俗文化財)等 記念物 (1)史跡 貝塚,古墳,都城跡,旧宅等の遺跡 (2)名勝 庭園,橋梁,峡谷,海浜,山岳等の名勝地 (3)天然記念物 動物,植物,地質鉱物 伝統的建造物群 周囲の環境と一体をなして歴史的風致を形成している伝統的な建造物群
本報告書で結果を引用した過去の世論調査
○文化に関する世論調査 (標本数) (有効回収数) 昭和62年7月調査 3,000人(15歳以上) 2,322人 2,768人(うち20歳以上) 2,155人 平成8年11月調査 5,000人(15歳以上) 3,668人 4,620人(うち20歳以上) 3,417人