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3ページ目-臓器移植に関する世論調査(平成14年7月調査)

2002年10月7日掲載

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2 調査結果の概要


2.臓器提供意思表示カード・シールについて

 (1) 臓器提供意思表示カードの周知度
 臓器の移植に関する法律では,臓器提供についての意思表示は,本人が書面ですることが必要とされており,このために臓器提供意思表示カードが作られ配布されているが,このカードのことを知っていたかどうか聞いたところ,「知っていた」と答えた者の割合が68.9%,「知らなかった」と答えた者の割合が31.1%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,「知っていた」(81.1%→68.9%)と答えた者の割合が低下し,「知らなかった」(18.9%→31.1%)と答えた者の割合が上昇している。
 都市規模別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は中都市で,「知らなかった」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
 性別に見ると,大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は20歳代から50歳代で,「知らなかった」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図7表7)

 (2) 臓器提供意思表示カードの入手方法の周知度
 臓器提供意思表示カードは,全国に都道府県や市町村の窓口,郵便局,運転免許センターなどで配布されているが,このカードの入手方法を知っていたかどうか聞いたところ,「知っていた」と答えた者の割合が36.2%,「知らなかった」と答えた者の割合が63.8%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,「知っていた」(42.7%→36.2%)と答えた者の割合が低下し,「知らなかった」(57.3%→63.8%)と答えた者の割合が上昇している。
 都市規模別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は中都市で,「知らなかった」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
 性別に見ると,大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は20歳代から40歳代で,「知らなかった」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図8表8)

 (3) 臓器提供意思表示カードの所持状況
 臓器提供意思表示カードを持っているかどうか聞いたところ,「持っている」とする者の割合が9.0%(「持っており,常時携帯している」4.2%+「持っているが,常時携帯していない」4.8%),「持っていない」と答えた者の割合が91.0%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
 性別に見ると,「持っていない」と答えた者の割合は男性で,高くなっている。
 年齢別に見ると,「持っていない」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,高くなっている。(図9表9)

  ア 臓器提供意思表示カードの記入状況
 臓器提供意思表示カードを「持っている」と答えた者(190人)に,自分の臓器提供意思表示カードに,臓器提供をする意思を記入しているかどうか聞いたところ,「記入している」とする者の割合が60.0%(「「1.脳死」での臓器提供意思表示のみ記入」20.5%+「「2.心臓停止」での臓器提供意思表示のみ記入」3.7%+「「1.脳死」と「2.心臓停止」の臓器提供意思を記入」34.2%+「3.臓器を提供しない」意思を記入1.6%),「何も記入していない」と答えた者の割合が40.0%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,「記入している」とする者の割合が上昇(47.0%→60.0%)し,「何も記入していない」と答えた者の割合が低下(53.0%→40.0%)している。(図10表10)

  イ 臓器提供意思表示カードに記入していない理由
 自分の臓器提供意思表示カードに,「何も記入していない」と答えた者(76人)に,意思表示カードに自分の意思を記入していない理由を聞いたところ,「あとで記入しようと思っていたから」を挙げた者の割合が28.9%,「自分の意思が決まらないから」を挙げた者の割合が27.6%などの順となっている。なお、「その他」を挙げた者の割合が18.4%となっている。(複数回答,上位2項目)(図11表11)

  ウ 臓器提供意思表示カードを持っていない理由
 臓器提供意思表示カードを「持っていない」と答えた者(1,910人)に,意思表示カードを持っていないのはどのような理由からか聞いたところ,「臓器移植に抵抗感があるから」を挙げた者の割合が26.6%と最も高く,以下,「臓器提供意思表示カードの入手方法がわからなかったから」(18.0%),「臓器移植についてよく知らないから」(17.1%),「臓器提供意思表示カードのことを知らなかったから」(12.8%)などの順となっている。なお,「特にない」を挙げた者の割合が21.0%となっている。(複数回答,上位4項目)
 前回の調査結果と比較して見ると,「臓器移植に抵抗感があるから」(36.9%→26.6%)を挙げた者の割合が低下し,「臓器提供意思表示カードの入手方法がわからなかったから」(13.8%→18.0%),「臓器移植についてよく知らないから」(14.1%→17.1%),「臓器提供意思表示カードのことを知らなかったから」(5.6%→12.8%)を挙げた者の割合がそれぞれ上昇している。
 都市規模別に見ると,「臓器移植についてよく知らないから」を挙げた者の割合は小都市で,「臓器提供意思表示カードのことを知らなかったから」を挙げた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
 性別に見ると,「臓器移植に抵抗感があるから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「臓器移植に抵抗感があるから」を挙げた者の割合は50歳代で,「臓器提供意思表示カードのことを知らなかったから」を挙げた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図12表12)

  エ 臓器提供意思表示カードを持つ意向
 臓器提供意思表示カードを「持っていない」と答えた者(1,910人)に,臓器提供意思表示カードを持ちたいと思うかどうか聞いたところ,「持ちたいと思う」とする者の割合が19.9%(「持ちたいと思う」7.5%+「どちらかといえば持ちたいと思う」12.4%),「どちらともいえない」と答えた者の割合が32.1%,「持ちたいとは思わない」とする者の割合が43.3%(「どちらかといえば持ちたいとは思わない」11.1%+「持ちたいとは思わない」32.2%)となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,「持ちたいと思う」(23.8%→19.9%)とする者の割合が低下し,「どちらともいえない」(28.7%→32.1%)と答えた者の割合が上昇している。
 性別に見ると,大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると,「持ちたいと思う」とする者の割合は20歳代で,「どちらともいえない」と答えた者の割合は30歳代,40歳代で,「持ちたいとは思わない」とする者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図13表13)

 (4) 臓器提供意思表示シールの周知度
 臓器提供の意思表示については,臓器提供意思表示カードのほかに,医療保険の被保険者証や運転免許証にはる臓器提供意思表示シールが配布されいるが,このシールのことを知っていたかどうか聞いたところ,「知っていた」と答えた者の割合が10.3%,「知らなかった」と答えた者の割合が89.7%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,「知っていた」(14.0%→10.3%)と答えた者の割合が低下し,「知らなかった」(86.0%→89.7%)と答えた者の割合が上昇している。
 都市規模別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は中都市で,「知らなかった」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
 性別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は男性で,「知らなかった」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は20歳代で,「知らなかった」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図14表14)

  ア 臓器提供意思表示シールの貼付状況
 臓器提供意思表示シールを「知っていた」と答えた者(217人)に,臓器提供意思表示シールを医療保険の被保険者証や運転免許証にはっているかどうか聞いたところ,「はっている」とする者の割合が6.9%(「医療保険の被保険者証のみにはっている」2.3%+「運転免許証のみにはっている」4.1%+「医療保険の被保険者証と運転免許証の両方にはっている」0.5%),「両方ともはっていない」と答えた者の割合が93.1%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
 性別にみると,大きな差異は見られない。(図15表15)

 (5) 臓器提供希望者の登録の仕組みが必要かどうか
 本人の書面による意思表示を示すものとして臓器提供意思表示カードや臓器提供意思表示シールがあるが,現在,臓器提供希望者を登録する仕組みはない。このことについてどう思うか聞いたところ,「あった方がよい」とする者の割合が64.2%(「登録する仕組みがあった方がよい」38.1%+「どちらかといえば登録する仕組みがあった方がよい」26.1%),「ない方がよい」とする者の割合が11.0%(「どちらかといえば登録する仕組みはない方がよい」4.5%+「登録する仕組みはない方がよい」6.5%)となっている。なお,「どちらともいえない」と答えた者の割合が13.9%,「わからない」と答えた者の割合が10.9%となっている。
 性別に見ると,大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると,「あった方がよい」とする者の割合は20歳代,30歳代で高くなっている。(図16表16)


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