2 調査結果の概要
- 今後の生活についての意識
(1) 今後の生活の見通し
お宅の生活は、これから先、良くなっていくと思うか、悪くなっていくと思うか、同じようなものだと思うか聞いたところ、「良くなっていく」と答えた者の割合が6.2%、「同じようなもの」と答えた者の割合が60.5%、「悪くなっていく」と答えた者の割合が28.4%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると、「良くなっていく」(9.1%→6.2%)と答えた者の割合が低下し、「悪くなっていく」(24.5%→28.4%)と答えた者の割合が上昇している。(図27)
性別に見ると、「同じようなもの」と答えた者の割合は女性で、「悪くなっていく」と答えた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。(図26)
性・年齢別に見ると、「同じようなもの」と答えた者の割合は、男性の70歳以上と女性の20歳代、70歳以上で、「悪くなっていく」と答えた者の割合は、男性の50歳代、60歳代と女性の50歳代で、それぞれ高くなっている。(図28)
生活の程度についての質問との関連で見ると、「同じようなもの」と答えた者の割合は、「中の上」、「中の中」と答えた者で、「悪くなっていく」と答えた者の割合は、「中の下」、「下」と答えた者で、それぞれ高くなっている。(表16)(2) 今後の生活の力点
今後、生活の、特にどのような面に力を入れたいと思うか聞いたところ、「レジャー・余暇生活」を挙げた者の割合が34.8%と最も高く、以下、「所得・収入」(27.9%)、「食生活」(22.8%)、「自己啓発・能力向上」(22.7%)、「資産・貯蓄」(22.1%)などの順となっている。(複数回答)
性別に見ると、「所得・収入」を挙げた者の割合は男性で、「食生活」、「資産・貯蓄」を挙げた者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。(図29)
性・年齢別に見ると、「レジャー・余暇生活」を挙げた者の割合は、男性の20歳代と女性の20歳代、30歳代、50歳代で、「所得・収入」を挙げた者の割合は、男性の20歳代から50歳代と女性の20歳代から40歳代で、「食生活」を挙げた者の割合は、男性の70歳以上と女性の50歳代から70歳以上で、「自己啓発・能力向上」、「資産・貯蓄」を挙げた者の割合は、男女とも20歳代から40歳代で、それぞれ高くなっている。(表17、参考図)(3) 将来に備えるか、毎日の生活を充実させて楽しむか
今後の生活の仕方として、貯蓄や投資など将来に備えることに力を入れたいと思うか、それとも、毎日の生活を充実させて楽しむことに力を入れたいと思うか聞いたところ、「貯蓄・投資など将来に備える」と答えた者の割合が28.8%、「毎日の生活を充実させて楽しむ」と答えた者の割合が53.2%となっている。「どちらともいえない」と答えた者の割合が15.0%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると、「毎日の生活を充実させて楽しむ」(50.9%→53.2%)と答えた者の割合が上昇し、「貯蓄・投資など将来に備える」(30.5%→28.8%)と答えた者の割合が低下している。(図31)
性別に見ると、「貯蓄・投資など将来に備える」と答えた者の割合は、男性で高くなっている。(図30)
性・年齢別に見ると、「貯蓄・投資など将来に備える」と答えた者の割合は、男性の30歳代から50歳代と女性の20歳代から40歳代で、「毎日の生活を充実させて楽しむ」と答えた者の割合は、男女とも60歳代、70歳以上で、それぞれ高くなっている。(図32、表18)(4) 老後は誰とどのように暮らすのがよいか
老後は誰とどのように暮らすのがよいと思うか聞いたところ、「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合が18.9%、「息子(夫婦)の近くに住む」と答えた者の割合が9.2%、「娘(夫婦)と同居する」と答えた者の割合が6.3%、「娘(夫婦)の近くに住む」と答えた者の割合が7.3%、「どの子(夫婦)でもよい」と答えた者の割合が8.6%、「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合が38.6%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると、「息子(夫婦)と同居する」(20.8%→18.9%)
と答えた者の割合は低下し、「子どもたちとは別に暮らす」(36.3%→38.6%)と答えた者の割合が上昇している。(図33)
性別に見ると、「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は、男性で高くなっている。
性・年齢別に見ると、「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は、男女とも60歳代、70歳以上で、「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合は、男性の40歳代、50歳代と女性の30歳代から50歳代で、それぞれ高くなっている。
世帯構成別に見ると、「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は、3世代世帯(親と子と孫)で、「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合は、1世代世帯(夫婦だけ)、2世代世帯(親と子)で、それぞれ高くなっている。
住宅の形態別に見ると、「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は、持ち家の一戸建ての者で、「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合は、持ち家の集合住宅の者と賃貸住宅の民間の者と公団・公社・公営の者で、それぞれ高くなっている。(表19)
目次 | 戻る | 次へ