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4ページ目-臓器移植に関する世論調査(平成12年5月調査)

2000年8月28日掲載

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2 調査結果の概要


  1. 臓器移植に関する意識について

    (1)脳死と判定された後の臓器提供の意思
     仮に,自分が脳死と判定された場合に心臓や肝臓などの臓器提供をしたいと,今現在思うかどうか聞いたところ, 「提供したい」と答えた者の割合が32.6% (「提供したい」16.0%+「どちらかといえば提供したい」16.5%),「提供したくない」と答えた者の割合が 35.4% (「どちらかといえば提供したくない」10.2%+「提供したくない」25.2%),「どちらともいえない」と答えた者の割合が27.6%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
     都市規模別に見ると, 大きな差異は見られない。
     性別に見ると, 「提供したくない」と答えた者の割合は,男性で, 「どちらともいえない」と答えた者の割合は,女性で, それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると, 「提供したい」と答えた者の割合は,男性と女性の30歳代で, 「提供したくない」と答えた者の割合は, 男性の60歳代と70歳以上, 女性の70歳以上で, それぞれ高くなっている。 (図15, 表16)

    (2)心臓停止後の臓器提供の意思
     仮に, 自分の心臓が停止した後に, 腎臓や眼球の臓器提供をしたいと,今現在思うかどうかどうか聞いたところ, 「提供したい」と答えた者の割合が33.8% (「提供したい」17.7%+「どちらかといえば提供したい」16.1%),「提供したくない」と答えた者の割合が35.1% (「どちらかといえば提供したくない」9.8 %+「提供したくない」25.3%),「どちらともいえない」と答えた者の割合が26.3%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
     都市規模別に見ると, 大きな差異は見られない。
     性別に見ると, 「提供したくない」と答えた者の割合は,男性で高くなっている。
     性・年齢別に見ると, 「提供したい」と答えた者の割合は,男性と女性の30歳代で, 「提供したくない」と答えた者の割合は, 男性と女性の60歳代と70歳以上で, それぞれ高くなっている。 (図16, 表17)

    (3)脳死と判定された家族の臓器提供の意思の尊重
     仮に, 家族の誰かが脳死と判定され, その方が脳死からの臓器提供の意思を臓器提供意思表示カードなどの書面によって表示していた場合, その臓器提供の意思を尊重するかどうか聞いたところ, 「尊重する」と答えた者の割合が68.8% (「尊重する」49.4%+「たぶん尊重する」19.4%),「尊重しない」と答えた者の割合が 9.5% (「おそらく尊重しない」4.9 %+「尊重しない」4.6 %),「その時になってみないとわからない」と答えた者の割合が21.7%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,「尊重する」と答えた者の割合が上昇(60.7 %→68.8%),「尊重しない」と答えた者の割合が低下(12.1 %→ 9.5%),「その時になってみないとわからない」と答えた者の割合が低下(27.2 %→21.7%) している。
     都市規模別に見ると, 大きな差異は見られない。
     性別に見ると, 「尊重する」と答えた者の割合は,男性で, 「その時になってみないとわからない」と答えた者の割合は,女性で, それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると, 「尊重する」と答えた者の割合は,男性の40歳代と50歳代, 女性の30歳代で,「その時になってみないとわからない」と答えた者の割合は, 女性の60歳代と70歳以上で,それぞれ高くなっている。 (図17, 表18)

    (4)心臓死した家族の臓器提供の意思の尊重
     仮に, 家族の誰かの心臓が停止し,死亡と診断された際に, その方が臓器提供の意思を臓器提供意思表示カードなどの書面によって表示していた場合, その臓器提供の意思を尊重するかどうか聞いたところ, 「尊重する」と答えた者の割合が 68.4 % (「尊重する」 49.5%+「たぶん尊重する」18.9%),「尊重しない」と答えた者の割合が 9.2% (「おそらく尊重しない」4.5 %+「尊重しない」4.7 %),「その時になってみないとわからない」と答えた者の割合が22.4%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
     都市規模別に見ると, 大きな差異は見られない。
     性別に見ると, 「尊重する」と答えた者の割合は,男性で, 「その時になってみないとわからない」と答えた者の割合は,女性で, それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると, 「尊重する」と答えた者の割合は,男性の40歳代と50歳代, 女性の30歳代で,「尊重しない」と答えた者の割合は,男性の60歳代で,「その時になってみないとわからない」と答えた者の割合は, 女性の60歳代と70歳以上で,それぞれ高くなっている。 (図18, 表19)

    (5)臓器提供の本人及び家族の同意
     脳死での臓器を提供することについて,本人の意思表示と家族の承諾についてどう思うか聞いたところ, 「本人の意思表示のみでよく家族の承諾は不要」と答えた者の割合が 20.6%, 「家族の承諾のみでよく本人の意思表示は不要」と答えた者の割合が 2.1%, 「本人の意思表示と家族の承諾が必要」と答えた者の割合が 69.9 %となっている。
     都市規模別に見ると, 大きな差異は見られない。
     性別に見ると, 「本人の意思表示のみでよく家族の承諾は不要」と答えた者の割合は,男性で, 「本人の意思表示と家族の承諾が必要」と答えた者の割合は,女性で, それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると, 「本人の意思表示のみでよく家族の承諾は不要」と答えた者の割合は,男性の20歳代, 40歳代, 50歳代で,「本人の意思表示と家族の承諾が必要」と答えた者の割合は,女性の20歳代と30歳代で,それぞれ高くなっている。 (図19, 表20)

    (6)小児への臓器移植
     15歳未満の者からの脳死での臓器提供は, 現在はできないため,重い心臓病などの小さい子供への移植ができないが,このことについてどう思うか聞いたところ, 「移植ができないのはやむを得ない」と答えた者の割合が21.1% (「移植ができないのはやむを得ない」11.5%+「どちらかといえば移植ができないのはやむを得ない」9.6 %),「移植ができるようにするべきだ」と答えた者の割合が67.9%( 「どちらかといえば移植ができるようにするべきだ」36.6%+「移植ができるようにするべきだ」31.2) となっている。なお, 「わからない」と答えた者の割合が11.1%となっている。
     都市規模別に見ると, 「移植ができないのはやむを得ない」と答えた者の割合は, 大都市で, 「移植ができるようにするべきだ」と答えた者の割合は, 小都市で, それぞれ高くなっている。
     性別に見ると, 大きな差異は見られない。
     性・年齢別に見ると, 「移植ができないのはやむを得ない」と答えた者の割合は, 男性の70歳以上で,「移植ができるようにするべきだ」と答えた者の割合は, 男性の30歳代で,それぞれ高くなっている。 (図20, 表21)

    (7)外国で臓器移植手術を受けることについて
     臓器移植手術を必要とする人の中には, 外国へ出向いて移植手術を受ける人がいるが,日本人が外国で移植手術を受けることについてどう思うか聞いたところ, 「現状ではやむを得ない」と答えた者の割合が63.7% (「現状ではやむを得ない」39.4%+「どちらかといえば現状ではやむを得ない」24.3%),「外国で手術を受けるべきではない」と答えた者の割合が18.7% (「どちらかといえば外国で手術を受けるべきではない」11.5%+「外国で手術を受けるべきではない」7.3 %),「どちらともいえない」と答えた者の割合が14.0%なっている。
     前回の調査結果と比較して見ると, 「現状ではやむを得ない」と答えた者の割合が低下(69.9 %→63.7%) し, 「外国で手術を受けるべきではない」と答えた者の割合が上昇(15.3 %→18.7%) し, 「どちらともいえない」と答えた者の割合が上昇(10.7 %→14.0%) している。
     都市規模別に見ると, 「現状ではやむを得ない」と答えた者の割合は,中都市で高くなっている。
     性別に見ると, 「外国で手術を受けるべきではない」と答えた者の割合は, 男性で, 「どちらともいえない」と答えた者の割合は, 女性で, それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると, 「現状ではやむを得ない」と答えた者の割合は,男性の30歳代,女性の20歳代から40歳代で,「外国で手術を受けるべきではない」と答えた者の割合は,男性の60歳代と70歳以上, 女性の60歳代で, 「どちらともいえない」と答えた者の割合は,女性の70歳以上で,それぞれ高くなっている。 (図21, 表22)


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