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3ページ目-海辺ニーズに関する世論調査(平成12年8月調査)

2000年11月20日掲載

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2 調査結果の概要


  1. 必要な情報や施設について
    (1) 海辺へ行く場合にほしい情報
     海辺に行く場合,ほしい情報は何か聞いたところ,ほしい情報について何らかの選択肢を挙げた者(以下『「ほしい情報がある」とする者』という。)の割合が83.5%,「特にない」と答えた者の割合が15.2%となっている。(図23
     都市規模別に見ると,「ほしい情報がある」とする者の割合は大都市,中都市で,「特にない」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,大きな差異は見られない。
     性・年齢別に見ると,「ほしい情報がある」とする者の割合は男女共に15〜19歳,20歳代,30歳代,40歳代で,「特にない」と答えた者の割合は男女共に60歳以上で,それぞれ高くなっている。
     次に,海辺に行く場合,ほしい情報については,「天気や波の高さの予報や警報」を挙げた者の割合が46.7%と最も高く,以下,「駐車場の有無及び混雑状況」(40.7%),「海辺の利便施設の有無(トイレ,シャワー等)」(37.8%)などの順となっている。(複数回答)
     都市規模別に見ると,「天気や波の高さの予報や警報」を挙げた者の割合は大都市で,「駐車場の有無及び混雑状況」,「海辺の利便施設の有無(トイレ,シャワー等)」を挙げた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,「海辺の利便施設の有無(トイレ,シャワー等)」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。(図24
     性・年齢別に見ると,「天気や波の高さの予報や警報」を挙げた者の割合は男性の20歳代と女性の30歳代,40歳代で,「駐車場の有無及び混雑状況」を挙げた者の割合は男性の20歳代,30歳代,40歳代と女性の20歳代,30歳代で,「海辺の利便施設の有無(トイレ,シャワー等)」を挙げた者の割合は男性の30歳代と女性の15〜19歳,20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(表20参考4参考5

    (2) 海辺で整備してほしい施設
     今後,海辺にある施設のうち,どんな施設の整備を望むか聞いたところ,望むものについて何らかの選択肢を挙げた者(以下『「望むものがある」とする者』という。)の割合が85.5%,「望むものはない」と答えた者の割合が12.1%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,「望むものがある」(76.4%→85.5%)とする者の割合が上昇し,「望むものはない」(20.0%→12.1%)と答えた者の割合が低下している。(図25
     都市規模別に見ると,「望むものがある」とする者の割合は中都市で,「望むものはない」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,大きな差異は見られない。
     性・年齢別に見ると,「望むものがある」とする者の割合は男性の15〜19歳,20歳代,30歳代,40歳代と女性の20歳代,30歳代,40歳代で,「望むものはない」と答えた者の割合は男性の70歳以上と女性の60歳以上で,それぞれ高くなっている。
     次に,今後,海辺にある施設のうち,どんな施設の整備を望むかについては,「海浜部の公園・緑地」を挙げた者の割合が34.7%と最も高く,以下,「海辺付近の道路」(17.5%),「海辺周辺の案内図等」(15.1%)などの順となっている。(2つまでの複数回答)
     前回の調査結果と比較して見ると,「海浜部の公園・緑地」(27.5%→34.7%),「海辺付近の道路」(14.8%→17.5%),「海辺周辺の案内図等」(9.5%→15.1%)を挙げた者の割合が上昇している。(図26
     性別に見ると,「海辺周辺の案内図等」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「海辺付近の道路」を挙げた者の割合は男性の20歳代,30歳代で,「海辺周辺の案内図等」を挙げた者の割合は女性の20歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(表21参考6

    (3) 海辺の施設の高齢者や身体障害者への配慮  海辺にある施設を整備する場合に,高齢者や身体障害者等に配慮した施設整備等の対策について,どのように考えるか聞いたところ,「必要だと思う」とする者の割合が86.0%(「必要だと思う」63.0%+「どちらかというと必要だと思う」23.0%),「必要ではないと思う」とする者の割合が9.5%(「あまり必要ではないと思う」6.6%+「必要ではないと思う」3.0%)となっている。  性別に見ると,大きな差異は見られない。(図27表22参考7

    ア 高齢者や身体障害者へ配慮した施設
     「必要だと思う」とする者(3,045人)に,どのような高齢者や身体障害者に配慮した施設を今後,海辺に整備する必要があると思うか聞いたところ,「身体障害者用トイレや休憩所」を挙げた者の割合が78.1%と最も高く,以下,「車椅子等に対応したスロープ」(64.0%),「幅の広い遊歩道」(47.8%),「安全手すりのある海辺の遊歩道」(44.4%),「安全情報や案内掲示板」(30.3%)の順となっている。(複数回答)
     前回の調査結果と比較して見ると,「身体障害者用トイレや休憩所」(75.9%→78.1%),「車椅子等に対応したスロープ」(57.0%→64.0%)を挙げた者の割合が上昇している。(図28
     性別に見ると,「車椅子等に対応したスロープ」,「安全手すりのある海辺の遊歩道」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「身体障害者用トイレや休憩所」を挙げた者の割合は男性の20歳代と女性の40歳代で,「車椅子等に対応したスロープ」を挙げた者の割合は女性の30歳代,40歳代で,「安全手すりのある海辺の遊歩道」を挙げた者の割合は女性の50歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(表23

    (4) 海辺のレクリエーション施設への公的資金の使用
     高齢者等への配慮だけでなく,海辺のレクリエーション施設の整備のために,公的資金を使うことについて,どのように考えるか聞いたところ,「公的な資金で整備することが望ましい」と答えた者の割合が43.5%と最も高く,以下,「公的な資金と民間の資金による第3セクター方式で整備することが望ましい」(33.7%)などの順となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,「公的な資金で整備することが望ましい」(46.2%→43.5%)と答えた者の割合が低下し,「公的な資金と民間の資金による第3セクター方式で整備することが望ましい」(29.0%→33.7%)と答えた割合が上昇している。
     都市規模別に見ると,「公的な資金で整備することが望ましい」と答えた者の割合は小都市で,「公的な資金と民間の資金による第3セクター方式で整備することが望ましい」と答えた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「公的な資金で整備することが望ましい」と答えた者の割合は男性の60歳代で,「公的な資金と民間の資金による第3セクター方式で整備することが望ましい」と答えた者の割合は男性の40歳代,50歳代と女性の30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図29表24

    ア 主に公的資金を使用すべき施設
     「公的な資金で整備することが望ましい」,「公的な資金と民間の資金による第3セクター方式で整備することが望ましい」と答えた者(2,735人)に,主として公的な資金を使って整備することが望まれるものは何か聞いたところ,「海浜部の公園・緑地」を挙げた者の割合が67.8%と最も高く,以下,「海辺付近の道路」(49.5%),「海水浴・潮干狩り等のための人工ビーチ」(14.9%)などの順となっている。(2つまでの複数回答)
     前回の調査結果と比較して見ると,「海浜部の公園・緑地」(59.9%→67.8%)を挙げた者の割合が上昇している。(図30
     性別に見ると,「海浜部の公園・緑地」,「海辺付近の道路」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
     年齢別に見ると,「海浜部の公園・緑地」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「海辺付近の道路」を挙げた者の割合は20歳代,30歳代で,「海水浴・潮干狩り等のための人工ビーチ」を挙げた者の割合は30歳代で,それぞれ高くなっている。(表25

    (5) 海辺の防災施設に対する考え方
     海辺には,津波や高潮・侵食などの災害を防護するために堤防や護岸等が設置されているが,海辺のこのような施設に対してどのように考えるか聞いたところ,「災害を防止する施設整備は積極的に推進すべきだ」と答えた者の割合が32.6%,「海辺の眺望や景観に配慮しつつ施設を整備すべきだ」と答えた者の割合が51.1%,「海辺は自然の宝庫であるから,災害を受ける可能性があっても自然の姿に戻すべきだ」と答えた者の割合が10.5%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,「災害を防止する施設整備は積極的に推進すべきだ」(42.8%→32.6%)と答えた者の割合が低下し,「海辺の眺望や景観に配慮しつつ施設を整備すべきだ」(43.3%→51.1%),「海辺は自然の宝庫であるから,災害を受ける可能性があっても自然の姿に戻すべきだ」(6.3%→10.5%)と答えた者の割合が上昇している。
     都市規模別に見ると, 「災害を防止する施設整備は積極的に推進すべきだ」と答えた者の割合は町村で,「海辺の眺望や景観に配慮しつつ施設を整備すべきだ」と答えた者の割合は大都市,中都市で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,「海辺は自然の宝庫であるから,災害を受ける可能性があっても自然の姿に戻すべきだ」と答えた者の割合は男性で高くなっている。(図31表26

    (6) 今後の海辺の防災施設
     高い波や津波等から背後の町を守るために,現在,海辺に高い堤防や山積みのブロックが整備されているが,今後このような施設をどのようにすべきと思うか聞いたところ,「高い波や津波等から背後の町を防護するのに役立っているのでこのままでよい」と答えた者の割合が48.4%と最も高く,以下,「海辺で遊んだり,魚釣りを行うのに危険であるので安全な構造とすべきである」(19.5%),「海辺の眺望や景観を悪化させているので改良すべきである」(18.0%)などの順となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,「高い波や津波等から背後の町を防護するのに役立っているのでこのままでよい」(53.8%→48.4%)と答えた者の割合が低下し,「海辺で遊んだり,魚釣りを行うのに危険であるので安全な構造とすべきである」(14.1%→19.5%),「海辺の眺望や景観を悪化させているので改良すべきである」(15.9%→18.0%)と答えた者の割合が上昇している。
     都市規模別に見ると, 「海辺の眺望や景観を悪化させているので改良すべきである」と答えた者の割合は大都市で高くなっている。
     性別に見ると, 「海辺で遊んだり,魚釣りを行うのに危険であるので安全な構造とすべきである」と答えた者の割合は女性で,「海辺の眺望や景観を悪化させているので改良すべきである」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「高い波や津波等から背後の町を防護するのに役立っているのでこのままでよい」と答えた者の割合は男性の70歳以上と女性の30歳代で,「海辺で遊んだり,魚釣りを行うのに危険であるので安全な構造とすべきである」と答えた者の割合は女性の20歳代,40歳代で,「海辺の眺望や景観を悪化させているので改良すべきである」と答えた者の割合は男性の15〜19歳,40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(図32表27

    ア 今後の堤防やブロックの整備
     「高い波や津波等から背後の町を防護するのに役立っているのでこのままでよい」と答えた者以外の者(1,827人)に,このような堤防やブロックをどのようにすべきと思うか聞いたところ,「沖合いに高波を防護する施設を建設し,海辺は昔のような砂浜に戻す」と答えた者の割合が35.2%,「コンクリートではなく石や砂等の自然の材料を使用する」と答えた者の割合が32.2%と高く,以下,「堤防や護岸を低くし緩やかな勾配とする」(12.0%)などの順となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が17.2%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,「沖合いに高波を防護する施設を建設し,海辺は昔のような砂浜に戻す」(31.9%→35.2%),「コンクリートではなく石や砂等の自然の材料を使用する」(27.4%→32.2%)と答えた者の割合が上昇している。
     都市規模別に見ると,「コンクリートではなく石や砂等の自然の材料を使用する」と答えた者の割合は大都市で高くなっている。
     性別に見ると,「コンクリートではなく石や砂等の自然の材料を使用する」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
     年齢別に見ると,「沖合いに高波を防護する施設を建設し,海辺は昔のような砂浜に戻す」と答えた者の割合は50歳代で,「コンクリートではなく石や砂等の自然の材料を使用する」と答えた者の割合は15〜19歳,40歳代で,「堤防や護岸を低くし緩やかな勾配とする」と答えた者の割合は30歳代で,それぞれ高くなっている。(図33表28

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