2 調査結果の概要
- 生活習慣病について
(1) 現在の健康状態
現在の自分の健康状態をどのように感じているか聞いたところ,「健康である」と答えた者の割合が83.9%(「健康である」50.6%+「どちらかといえば健康である」33.4%),「健康でない」と答えた者の割合が15.7%(「どちらかといえば健康でない」11.2%+「健康でない」4.5%)となっている。
前回の調査結果(平成元年6月の調査結果をいう。以下同じ。)と比較して見ると,大きな変化は見られない。
性・年齢別に見ると,「健康である」と答えた者の割合は,男女とも20歳代から40歳代で,「健康でない」と答えた者の割合は,男女とも60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図1)
現在の生活習慣別に見ると,「健康である」と答えた者の割合は,健康的であるで,「健康でない」と答えた者の割合は,健康的でないで,それぞれ高くなっている。(表1)
(2) 生活習慣病という言葉の周知度
「生活習慣病」とは,がん,心臓病,脳卒中,糖尿病などの日頃の生活習慣が病気発症に密接に関係する病気をいうが,生活習慣病という言葉を聞いたことがあるか聞いたところ,「聞いたことがある」と答えた者の割合が69.1%,「聞いたことがない」と答えた者の割合が30.9%となっている。
性別に見ると,「聞いたことがある」と答えた者の割合は,女性で,「聞いたことがない」と答えた者の割合は,男性で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「聞いたことがある」と答えた者の割合は,女性の20歳代,40歳代で,「聞いたことがない」と答えた者の割合は,男性の20歳代,60歳代,女性の70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図2,表2)
ア 生活習慣病の理解
生活習慣病という言葉を「聞いたことがある」と答えた者(1,462人)に生活習慣病という言葉の意味を理解しているか聞いたところ,「理解している」と答えた者の割合が42.7%,「漠然と理解している」と答えた者の割合が48.6%,「理解していない」と答えた者の割合が7.9%となっている。
性別に見ると,「理解している」と答えた者の割合は,男性で,「漠然と理解している」と答えた者の割合は,女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「理解している」と答えた者の割合は,60歳代で,「漠然と理解している」と答えた者の割合は,30歳代で,「理解していない」と答えた者の割合は,20歳代で,それぞれ高くなっている。(図3,表3)
(3) 生活習慣病について知りたいこと
生活習慣病について,どのようなことを知りたいと思うか聞いたところ,「がん,糖尿病,心臓病,脳卒中など生活習慣病に関する詳しい情報」を挙げた者の割合が37.2%と最も高く,以下,「高脂血症,高血圧,肥満などを予防する生活習慣に関する情報」(32.8%),「病気になった時の対処法」(31.6%)などの順となっている。(複数回答,図4)
性別に見ると,「高脂血症,高血圧,肥満などを予防する生活習慣に関する情報」,「病気になった時の対処法」を挙げた者の割合は,女性で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「がん,糖尿病,心臓病,脳卒中など生活習慣病に関する詳しい情報」を挙げた者の割合は,男女とも40歳代で,「高脂血症,高血圧,肥満などを予防する生活習慣に関する情報」を挙げた者の割合は,女性の30歳代,40歳代で,「病気になった時の対処法」を挙げた者の割合は,男性の30歳代,女性の30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。
現在の生活習慣別に見ると,「がん,糖尿病,心臓病,脳卒中など生活習慣病に関する詳しい情報」,「病気になった時の対処法」を挙げた者の割合は,健康的でないで,それぞれ高くなっている。(表4)
(4) 生活習慣病の状況
現在,生活習慣病にかかっているかどうか聞いたところ,「かかっている」と答えた者の割合が13.4%,「かかっていない」と答えた者の割合が79.2%となっている。
性別に見ると,「かかっている」と答えた者の割合は,男性で,「かかっていない」と答えた者の割合は,女性で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「かかっている」と答えた者の割合は,男性の50歳代から70歳以上,女性の60歳代,70歳以上で,「かかっていない」と答えた者の割合は,男性の30歳代,女性の20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(図5)
現在の生活習慣別に見ると,「かかっている」と答えた者の割合は,健康的ではないで,「かかっていない」と答えた者の割合は,健康的であるで,それぞれ高くなっている。(表5)
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