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臓器移植に関する世論調査(平成10年10月調査)

1999年3月1日掲載

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内閣府大臣官房政府広報室 世論調査担当
電話番号 03-5253-2111(代表)

臓器移植に関する世論調査(平成10年10月)

総理府広報室


調査の概要

  1. 調査の目的
    臓器の移植に関する国民の意識を調査し、今後の施策の参考とする。
  2. 調査項目
    (1)臓器の移植に関する法律について
    (2)臓器提供意思表示カードについて
    (3)臓器提供の意思について
    (4)外国で移植手術を受けることについて
  3. 調査対象
    (1)母集団 : 全国20歳以上の者
    (2)標本数 : 3,000人
    (3)抽出法 : 層化2段無作為抽出法
  4. 調査時期  平成10年10月15日〜10月25日
  5. 調査方法  調査員による面接聴取
  6. 回収結果
    (1)有効回収数(率)  2,157人(71.9%)
    (2)調査不能数(率)   843人(28.1%)

調査票

(質問を始める前に回答票カードを提示して、対象者によく読んでもらう)

(臓器移植についての各国の状況)
○欧米の多くの諸国
 ・脳死の状態が人の死とされている。
 ・脳死と判定された状態からの心臓や肝臓などの臓器を移植する医療が一般的に行われている。
○日本
 ・臓器移植の場合に限って、脳死の状態が人の死とされている。
 ・脳死と判定された状態からの心臓や肝臓などの臓器を移植する医療は、従来一般的には行われていなかった。
(脳死について)
○脳死状態とは
 呼吸などを調節している部分も含め、脳全体の機能が停止し元には戻らない状態。
 人工呼吸器などの助けによって、しばらくは心臓を動かし続けることもできるが、やがては心臓も停止する。

Q1平成9年10月に、臓器移植については、その提供者の生存中の意思を尊重した上で、その適正な実施を可能とする「臓器の移植に関する法律」が施行(せこう)され、我が国における臓器移植による治療の道が、大きく開かれました。あなたは、この法律ができたことを知っていましたか、それとも知らなかったですか。
(80.1) 
知っていた 
(19.9)
知らなかった

Q2(回答票カードの2枚目にある「臓器提供意思表示カード」を提示して質問する)
この法律では、ご本人の臓器提供に関する意思表示は、書面によってなされていることが必要とされていますが、臓器提供についてのご本人の意思を簡便に、かつ明確に表示するために作られたカードが、この「臓器提供意思表示カード」です。このカードは、臓器提供を希望するという意思も、臓器提供を希望しないという意思も表示できるようになっています。あなたはこのカードのことを知っていましたか、知らなかったですか。
(63.1) 
知っていた(SQへ) 
(36.9)
知らなかった(Q3へ)

SQ〔回答票1〕 では、あなたは、このカードをどこで、あるいはどのような手段でお知りになりましたか。この中から1つだけお答えください。
(N=1,361)
(75.8) (ア) テレビ・ラジオの放送番組
(11.6) (イ) 新聞・雑誌(臓器移植関係の広報紙(誌)を含む)
( 2.6) (ウ) 役所(役場)、運転免許センター、保健所等の行政の窓口
( 1.2) (エ) 郵便局
( 3.4) (オ) 病院、診療所
( 0.2) (カ) 薬局・薬店
( 0.5) (キ) 国民健康保険の被保険者証の切替え時の郵便に同封されて
( 0.8) (ク) 駅や街頭などでのイベント
( 3.3) (ケ) その他(   )
( 0.5) わからない

(全員に)
Q3このカードは、全国の都道府県や市町村の窓口、郵便局、運転免許センターなどで配布されていますが、あなたは、このカードの入手方法を知っていましたか、知らなかったですか。
(21.8) 
知っていた 
(78.2)
知らなかった

Q4 〔回答票2〕あなたは、このカードをご自分で持っていますか、持っていませんか。この中ではどうでしょうか。
( 1.0) (ア) 持っており、常時携帯している(SQa1 へ)
( 1.6) (イ) 持っているが、常時携帯はしていない(SQa1 へ)
(97.4) (ウ) 持っていない(SQb1 へ)

SQa1〔回答票3〕 あなたは、このカードをどこで、あるいはどのような方法で入手されましたか。この中から1つだけお答えください。
(N=56)
(21.4) (ア) 役所(役場)、運転免許センター、保健所等の行政の窓口
(14.3) (イ) 郵便局
( − ) (ウ) 臓器移植関係の広報紙(誌)等
(28.6) (エ) 病院、診療所
( − ) (オ) 薬局・薬店
( 8.9) (カ) 国民健康保険の被保険者証の切替え時の郵便に同封されて
( − ) (キ) インターネットなどのパソコン通信
( 7.1) (ク) 駅や街頭などでのイベント
(16.1) (ケ) その他(   )
( 3.6) わからない

SQa2〔回答票6〕 あなたは、ご自分のカードに、臓器を提供しないという意思も含めて、臓器提供に関する何らかの意思を記入していますか、記入していませんか。
(N=56)
(42.9) 
記入している 
(57.1)
記入していない

(SQb1 〜SQb2 はQ4で「(ウ)持っていない」と答えた者に)
SQb1 〔回答票4〕 あなたは、このカードを持ちたいと思いますか、それとも持ちたいとは思いませんか。この中ではどうでしょうか。
(N=2,101)
( 9.0) (ア) 持ちたいと思う
(15.0) (イ) どちらかといえば持ちたいと思う
( 7.9) (ウ) どちらかといえば持ちたいとは思わない
(31.0) (エ) 持ちたいとは思わない
(32.6) (オ) どちらともいえない
( 4.5) わからない

SQb2 〔回答票5〕 あなたがこのカードを持っていないのはどのような理由からですか。この中からいくつでもあげてください。(M.A.)
(N=2,101)
(20.8) (ア) カードのことを知らなかったから
(23.5) (イ) カードの入手方法がわからないから
( 6.5) (ウ) カードの入手方法が面倒だから
(21.0) (エ) 臓器移植について、よく知らないから
( 4.2) (オ) 家族が反対するから
(29.2) (カ) 臓器移植に抵抗感があるから
( 6.3) (キ) その他(   )
(12.4) 特にない
( 3.4) わからない
(M.T.=127.1 )

(全員に)
Q5 〔回答票6〕 このカードを配布する場合の方法として、あなたが入手しやすいと思う方法はどれですか。この中から2つまであげてください。(2M.A.)
(53.2) (ア) 役所(役場)、運転免許センター、保健所等の行政の窓口での配布
(21.7) (イ) 学校や職場での配布
(40.8) (ウ) 郵便局や銀行などの金融機関での配布
(25.2) (エ) デパートやスーパー、コンビニエンスストアなどでの配布
(18.1) (オ) 行政の広報紙(誌)などを利用した家庭への配布
( 2.3) (カ) ファックスやインターネットなどの通信を利用した配布
( 5.1) (キ) 駅や街頭などでの配布
( 2.6) その他(   )
( 6.5) わからない
(M.T.=175.4 )

(Q6〜Q12は回答カードの3枚目を提示して質問する)

○ 心臓が停止した死後には、心臓や肝臓などは医学的な条件から提供できませんが、腎臓(じんぞう)や角膜は提供できます。
○ 脳死と判定された状態(心臓は動いています)では、一定の要件のもとに腎臓(じんぞう)、角膜はもちろん心臓や肝臓及びその他の臓器を提供することができます。

Q6最初の質問で述べた「臓器の移植に関する法律」において、一定の要件のもとに我が国においても脳死と判定された状態からの心臓や肝臓などの臓器移植への道が開かれました。あなたは、脳死と判定された状態からの臓器移植が可能となったことを知っていましたか、それとも知らなかったですか。
(77.8) 
知っていた 
(22.2)
知らなかった

Q7この法律では、脳死と判定された状態からの臓器の提供には、ご本人が生前に、ご本人の自由意思で、脳死の判定に従い、ご自分の臓器を提供する旨を書面によって意思表示していることが必要とされていますが、あなたはこのことを知っていましたか、知らなかったですか。
(75.2) 
知っていた 
(24.8)
知らなかった

Q8また、脳死と判定された状態からの臓器の提供には、生前、ご本人の自由意思で書いた書面による意思表示が存在すると同時に、その意思表示に対するご家族の承諾が必要とされていますが、あなたはこのことを知っていましたか、知らなかったですか。
(66.8) 
知っていた 
(33.2)
知らなかった

Q9 〔回答票7〕 あなたは、仮に、ご自分の心臓が停止した後に、腎臓(じんぞう)や角膜などの臓器提供をしたいと、いま現在思いますか、思いませんか。この中ではどうでしょうか。
(15.7) (ア) 提供したい
(19.9) (イ) どちらかといえば提供したい
(10.0) (ウ) どちらかといえば提供したくない
(10.0) (エ) 提供したくない
(26.8) (オ) どちらともいえない
( 4.1) わからない

Q10 〔回答票7〕 あなたは、仮に、ご自分が脳死状態と判定された後に、心臓や肝臓などの臓器提供をしたいと、いま現在思いますか、思いませんか。この中ではどうでしょうか。
(14.3) (ア) 提供したい
(17.3) (イ) どちらかといえば提供したい
(10.8) (ウ) どちらかといえば提供したくない
(26.8) (エ) 提供したくない
(26.9) (オ) どちらともいえない
( 3.9) わからない

Q11 〔回答票8〕 仮に、あなたのご家族の誰かの心臓が停止し、死亡と診断された際に、その方が臓器提供の意思を意思表示カードなどの書面によって表示していた場合、あなたはその臓器提供の意思を尊重すると思いますか、思いませんか。この中ではどうでしょうか。
(41.5) (ア) 尊重する
(24.8) (イ) たぶん尊重する
( 4.2) (ウ) おそらく尊重しない
( 5.6) (エ) 尊重しない
(24.0) (オ) そのときになってみないとわからない

Q12 〔回答票8〕 仮に、あなたのご家族の誰かが脳死状態と判定され、脳死状態からの臓器提供の意思を意思表示カードなどの書面によって表示していた場合、あなたはその臓器提供の意思を尊重すると思いますか、思いませんか。この中ではどうでしょうか。
(35.9) (ア) 尊重する
(24.8) (イ) たぶん尊重する
( 5.1) (ウ) おそらく尊重しない
( 7.0) (エ) 尊重しない
(27.2) (オ) そのときになってみないとわからない

Q13あなたは、これまでに、ご家族や親しい方のうちどなたかと臓器提供について話をしたことがありますか、話をしたことがありませんか。
(32.9) 
話をしたことがある 
(66.1) 
話をしたことがない 
( 1.1)
わからない

Q14 〔回答票9〕 移植医療は、欧米諸国では一般的な医療となっていますが、我が国ではいまだ一般的には行われていません。日本で移植手術を必要とする人の中には、外国へ出向いて移植手術を受ける人がいます。あなたは、日本人が外国で移植手術を受けることについてどう思いますか。この中ではどうでしょうか。
(45.7) (ア) 現状ではやむを得ない
(24.2) (イ) どちらかといえば現状ではやむを得ない
( 9.8) (ウ) どちらかといえば外国で手術を受けるべきではない
( 5.5) (エ) 外国で手術を受けるべきではない
(10.7) (オ) どちらともいえない
( 4.1) わからない


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