男女共同参画社会に関する世論調査(平成9年9月)
総理府広報室
調査票
Q1 | 〔回答票1〕あなたは,(1)国の政策について女性の意見や考え方がどの程度反映されていると思いますか。この中から1つだけお答えください。次に,(2)地方自治体(都道府県や市区町村)の政策についてはどうですか。 |
( 1.5) | (ア) | 十分反映されている | (Q2へ) |
(30.1) | (イ) | ある程度反映されている | (Q2へ) |
(49.0) | (ウ) | あまり反映されていない | (SQへ) |
( 9.5) | (エ) | ほとんど(全く)反映されていない | (SQへ) |
(10.0) | | わからない | (Q2へ) |
( 1.8) | (ア) | 十分反映されている | (Q2へ) |
(33.5) | (イ) | ある程度反映されている | (Q2へ) |
(44.9) | (ウ) | あまり反映されていない | (Q2へ) |
( 8.3) | (エ) | ほとんど(全く)反映されていない | (Q2へ) |
(11.4) | | わからない | (Q2へ) |
(Q1(1)で「(ウ)または(エ)国の政策について女性の意見が反映されていない」と答えた人に聞く)
SQ | 〔回答票2〕国の政策に女性の意見や考え方が反映されていないと思う理由は何ですか。この中から1つだけお答えください。 |
(N=2,089)
(29.9) | (ア) | 国会や行政機関などの政策・方針決定の場に女性が少ないから |
(29.2) | (イ) | 女性の意見や考え方に対して国会や行政機関の側の関心が薄いから |
(11.9) | (ウ) | 女性からの働きかけが十分ではないから |
(13.3) | (エ) | 女性の意見や考え方が期待されていないから |
(13.7) | (オ) | 女性自身の関心が薄いから |
( 0.2) | | その他( ) |
( 1.9) | | わからない |
Q2 | 〔回答票3〕政治や行政において,政策の企画や方針決定の過程に女性が進出していない理由は何だと思いますか。この中からいくつでも選んでください。(M. A. ) |
(28.0) | (ア) | 家族,職場,地域における性別役割分担,性差別の意識 |
(53.6) | (イ) | 男性優位の組織運営 |
(19.5) | (ウ) | 家族の支援・協力が得られない |
(25.6) | (エ) | 女性の能力開発の機会が不十分 |
(20.6) | (オ) | 女性の活動を支援するネットワークの不足 |
(23.3) | (カ) | 女性側の積極性が十分でない |
( 0.4) | | その他( ) |
( 6.1) | | わからない |
(M. T. =177.0)
Q3 | 〔回答票4〕仕事と,家庭生活又は地域活動について,(1)女性及び(2)男性それぞれの生き方として,あなたが望ましいと思うのは,どのような生き方でしょうか。この中から1つだけお答えください。 |
(1) | まず,女性の生き方についてはどうでしょうか。 |
( 3.6) | (ア) | 家庭生活又は地域活動よりも,仕事に専念する |
( 6.9) | (イ) | 家庭生活又は地域活動にも携わるが,あくまで仕事を優先させる |
(41.2) | (ウ) | 家庭生活又は地域活動と仕事を同じように両立させる |
(27.7) | (エ) | 仕事にも携わるが,家庭生活又は地域活動を優先させる |
(17.3) | (オ) | 仕事よりも,家庭生活又は地域活動に専念する |
( 3.2) | | わからない |
(2) | それでは,男性の生き方についてはどうでしょうか。 |
(24.8) | (ア) | 家庭生活又は地域活動よりも,仕事に専念する |
(37.6) | (イ) | 家庭生活又は地域活動にも携わるが,あくまで仕事を優先させる |
(28.2) | (ウ) | 家庭生活又は地域活動と仕事を同じように両立させる |
( 6.0) | (エ) | 仕事にも携わるが,家庭生活又は地域活動を優先させる |
( 1.0) | (オ) | 仕事よりも,家庭生活又は地域活動に専念する |
( 2.3) | | わからない |
Q4 | 〔回答票5〕今後,男性が女性とともに家事,子育てや教育,介護,地域活動に積極的に参加していくためには,どのようなことが必要だと思いますか。この中から3つまであげてください。(3M. A. ) |
(40.0) | (ア) | 男女の役割分担についての社会通念,慣習,しきたりを改めること |
(25.7) | (イ) | 企業中心という社会全体の仕組みを改めること |
(15.7) | (ウ) | 仕事と家庭の両立などの問題について相談できる窓口を設けること |
(31.3) | (エ) | 労働時間短縮や休暇制度を普及させること |
(37.2) | (オ) | 夫婦の間で家事などの分担をするように十分に話し合うこと |
(21.5) | (カ) | 家事などを男女で分担するようなしつけや育て方をすること |
(13.2) | (キ) | 男性の女性問題に対する関心を高めること |
(20.5) | (ク) | 男性の企業中心の生き方,考え方を改めること |
(21.3) | (ケ) | 男性が,家事などに参加することによるライフスタイルの変化に対する抵抗感をなくすこと |
( 9.7) | (コ) | 夫が家事などをすることに妻が協力すること |
( 6.8) | (サ) | 妻が,夫に経済力や出世を求めないこと |
( 0.4) | | その他( ) |
( 4.9) | | わからない |
(M. T. =248.2)
Q5 | 〔回答票6〕次の家庭生活関連サービスのうち,あなたに該当するものをいくつでもあげてください。(M. A. ) |
(28.5) | (ア) | 調理ずみのおそうざい(煮物,揚げ物,焼き物など)をよく利用している |
(13.3) | (イ) | 弁当屋をよく利用している |
( 3.8) | (ウ) | ハウスクリーニングや食事宅配サービスなどの家事代行業を利用したことがある |
( 4.6) | (エ) | 育児・保育サービスを利用したことがある |
( 4.4) | (オ) | 自分に代わって老人を介護してくれるサービス(介護ヘルパーやデイケアセンターなど)を利用したことがある |
(24.2) | (カ) | 通信販売,テレフォンショッピングをよく利用している |
( 0.3) | | その他( ) |
(42.8) | (キ) | 利用したものはない |
( 2.4) | | わからない |
(M. T. =124.4)
Q6 | 〔回答票7〕結婚,家庭,離婚についての考え方について,あなたの御意見をお伺いします。次にあげるような考え方について,あなたの御意見に最も近いものはどれでしょうか。この中から1つだけあげてください。
まず,「なんといっても女性の幸福は結婚にあるのだから,女性は結婚する方がよい」という考え方についてはどうでしょうか。((1)から(8)までそれぞれについて聞く) |
〔結婚について〕 |
(1) | なんといっても女性の幸福は結婚にあるのだから,女性は結婚する方がよい |
(30.1) | (ア) | 賛成 |
(40.5) | (イ) | どちらかといえば賛成 |
(14.4) | (ウ) | どちらかといえば反対 |
( 7.6) | (エ) | 反対 |
( 7.4) | | わからない |
(2) | 結婚は個人の自由であるから,人は結婚してもしなくてもどちらでもよい |
(40.7) | (ア) | 賛成 |
(29.6) | (イ) | どちらかといえば賛成 |
(15.9) | (ウ) | どちらかといえば反対 |
( 9.4) | (エ) | 反対 |
( 4.5) | | わからない |
〔家庭について〕 |
(3) | 夫は外で働き,妻は家庭を守るべきである |
(20.6) | (ア) | 賛成 |
(37.2) | (イ) | どちらかといえば賛成 |
(24.0) | (ウ) | どちらかといえば反対 |
(13.8) | (エ) | 反対 |
( 4.4) | | わからない |
(4) | 女性は結婚したら,自分自身のことより,夫や子どもなど家族を中心に考えて生活した方がよい |
(23.6) | (ア) | 賛成 |
(38.6) | (イ) | どちらかといえば賛成 |
(24.6) | (ウ) | どちらかといえば反対 |
( 9.2) | (エ) | 反対 |
( 4.0) | | わからない |
(19.9) | (ア) | 賛成 |
(22.8) | (イ) | どちらかといえば賛成 |
(28.6) | (ウ) | どちらかといえば反対 |
(22.7) | (エ) | 反対 |
( 6.1) | | わからない |
(6) | 女性は仕事をもつのはよいが,家事・育児はきちんとすべきである |
(47.6) | (ア) | 賛成 |
(38.8) | (イ) | どちらかといえば賛成 |
( 9.1) | (ウ) | どちらかといえば反対 |
( 2.3) | (エ) | 反対 |
( 2.2) | | わからない |
〔離婚について〕 |
(7) | 結婚しても相手に満足できないときは離婚すればよい |
(24.0) | (ア) | 賛成 |
(30.2) | (イ) | どちらかといえば賛成 |
(24.9) | (ウ) | どちらかといえば反対 |
(12.7) | (エ) | 反対 |
( 8.3) | | わからない |
(8) | 一般に,今の社会では離婚すると女性の方が不利である |
(33.7) | (ア) | 賛成 |
(28.7) | (イ) | どちらかといえば賛成 |
(16.3) | (ウ) | どちらかといえば反対 |
( 8.4) | (エ) | 反対 |
(12.9) | | わからない |
Q7 | 〔回答票8〕我が国では晩婚化が進んでいますが,(1)女性の晩婚化の理由についてあなたはどのようにお考えですか。この中からいくつでもあげてください。また,(2)男性の晩婚化の理由についてはどうですか。(M. A. ) |
(54.1) | (ア) | 独身生活の方が自由である |
(35.5) | (イ) | 結婚しないことに対する世間のこだわりが少なくなった |
(30.7) | (ウ) | 仕事のためには,独身のほうが都合がよい |
(66.1) | (エ) | 仕事をもつ女性が増えて,女性の経済力が向上した |
(24.9) | (オ) | 家事,育児に対する負担感,拘束感が大きいた |
(20.4) | (カ) | 相手に高望みをしている |
( 8.7) | (キ) | 社会慣行としての見合いが減少した |
( 9.1) | (ク) | 親離れができていない |
( 9.2) | (ケ) | きょうだいの数が減ったことや一人っ子どうしが増えたために,婚姻による改姓が障害となっている |
( 0.7) | | その他( ) |
( 2.0) | | わからない |
(M. T. =261.5)
(59.6) | (ア) | 独身生活の方が自由である |
(26.9) | (イ) | 結婚しないことに対する世間のこだわりが少なくなった |
(19.3) | (ウ) | 仕事のためには,独身のほうが都合がよい |
(26.0) | (エ) | 仕事をもつ女性が増えて,女性の経済力が向上した |
( 7.3) | (オ) | 家事,育児に対する負担感,拘束感が大きいた |
(12.5) | (カ) | 相手に高望みをしている |
(17.3) | (キ) | 社会慣行としての見合いが減少した |
(23.3) | (ク) | 親離れができていない |
(11.6) | (ケ) | きょうだいの数が減ったことや一人っ子どうしが増えたために,婚姻による改姓が障害となっている |
( 2.5) | | その他( ) |
( 4.0) | | わからない |
(M. T. =210.3)
Q8 | 〔回答票9〕最近,出生数が少なくなっていますが,あなたはその理由は何だと思いますか。この中からいくつでもあげてください。(M. A. ) |
(58.2) | (ア) | 子どもの教育にお金がかかるから |
(25.3) | (イ) | 育児の心理的,肉体的負担がかかるから |
(16.3) | (ウ) | 家が狭いから |
(50.1) | (エ) | 経済的に余裕がないから |
(44.7) | (オ) | 仕事をしながら子育てをするのが困難だから |
(12.0) | (カ) | 自分の趣味やレジャーと両立しないから |
(25.9) | (キ) | 結婚年齢があがっているから |
(13.9) | (ク) | 結婚する人が少ないから |
( 5.5) | (ケ) | 結婚しないで子どもをもつことに対して,抵抗感が強いから |
(12.6) | (コ) | 子どもが欲しくないから |
( 0.8) | | その他( ) |
( 2.2) | | わからない |
(M. T. =267.7)
Q9 | 〔回答票10〕このところ,性犯罪,売買春(売春及び売春の相手方となること。いわゆる「援助交際」を含む。),家庭内暴力,セクシュアル・ハラスメント(セクハラ)等,女性に対する暴力に対する関心が高まっていますが,女性に対する暴力をなくすためにはどうしたらよいと思いますか。この中からいくつでもあげてください。(M. A. ) |
(39.7) | (ア) | 法律・制度の制定や見直しを行う |
(45.0) | (イ) | 犯罪の取り締まりを強化する |
(37.3) | (ウ) | 捜査や裁判での担当者に女性を増やし,被害女性が届けやすいようにする |
(17.7) | (エ) | 被害女性を支援し,暴力に反対する市民運動を盛り上げる |
(29.4) | (オ) | 被害女性のための相談所や保護施設を整備する |
(24.7) | (カ) | 家庭における男女平等や性についての教育を充実させる |
(26.2) | (キ) | 学校における男女平等や性についての教育を充実させる |
(17.5) | (ク) | メディアが倫理規定を強化する |
(36.5) | (ケ) | 過激な内容のビデオソフト,ゲームソフト等の販売や貸出を制限する |
( 0.7) | | その他( ) |
( 1.6) | (コ) | 特に対策の必要はない |
( 4.5) | | わからない |
(M. T. =280.7)
Q10 | 〔回答票11〕売春やその相手方となることについて,あなたはどのように感じますか。まず,(1)成人どうしの場合はどうですか。この中から1つだけお答えください。次に,(2)一方の当事者が未成年(中学生や高校生など)である場合はどうですか。 |
(52.5) | (ア) | 当事者間に合意があっても,許せないことである |
(33.0) | (イ) | 当事者間の合意があれば,よくないことだが,やむをえない |
(10.0) | (ウ) | 当事者間に合意があれば,なんらとがめることはない |
( 0.1) | | その他( ) |
( 4.3) | | わからない |
(87.7) | (ア) | 当事者間に合意があっても,許せないことである |
( 7.4) | (イ) | 当事者間の合意があれば,よくないことだが,やむをえない |
( 2.1) | (ウ) | 当事者間に合意があれば,なんらとがめることはない |
( 0.1) | | その他( ) |
( 2.7) | | わからない |
Q11 | 〔回答票12〕メディアにおける性・暴力表現について,あなたはどのようにお考えですか。この中からいくつでもあげてください。(M. A. ) |
(54.4) | (ア) | 女性の性的側面を過度に強調するなど,行き過ぎた表現が目立つ |
(47.9) | (イ) | 社会全体の性に関する道徳観・倫理観が損なわれている |
(24.0) | (ウ) | 女性に対する犯罪を助長するおそれがある |
(38.8) | (エ) | そのような表現を望まない人や子どもの目に触れないような配慮が足りない |
(19.0) | (オ) | 女性のイメージや男性のイメージについて偏った表現をしている |
( 0.1) | | その他( ) |
( 3.3) | (カ) | 特に問題はない |
( 4.5) | | わからない |
(M. T. =192.1)
Q12 | 〔回答票13〕メディアにおける性・暴力表現について制限をする場合,どのような方法で制限するのがよいと思いますか。この中からいくつでもあげてください。(M. A. ) |
(54.7) | (ア) | メディアによる自主規制 |
(18.6) | (イ) | テレビに受信できないようにする装置を設置するなど,受け手側で工夫する |
(47.0) | (ウ) | 法的規制 |
( 0.2) | | その他( ) |
( 4.6) | (エ) | 特に制限の必要はない |
( 5.5) | | わからない |
(M. T. =130.7)
Q13 | 〔回答票14〕同じ人につきまとったり,執拗に電話をかけたりといった「悪質なつきまといをする人」(いわゆる「ストーカー」)について,身近で見聞きしたことがありますか。この中からいくつでもあげてください。(M. A. ) |
( 3.5) | (ア) | 過去に自分が悪質なつきまといにあったことがある |
( 0.8) | (イ) | 現在,自分が悪質なつきまといにあっている |
( 7.4) | (ウ) | 身近に悪質なつきまといにあっている(いた)人がいる |
(44.1) | (エ) | 自分の周辺に悪質なつきまといにあっている(いた)人はいないが,テレビや新聞で悪質なつきまといが話題になっていることは知っている |
(43.7) | (オ) | 悪質なつきまといについて見たり聞いたりしたことはない |
( 0.2) | | その他( ) |
( 3.2) | | わからない |
(M. T. =103.0)
Q14 | 〔回答票15〕 最後に「男女共同参画社会」についてお聞きします。(カードを提示しながら説明)「男女共同参画社会」とは,「男女が,社会の対等な構成員として,自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され,もって男女が均等に政治的,経済的,社会的及び文化的利益を享受することができ,かつ,共に責任を担うべき社会」のことですが,このような社会を推進していくために,今後行政はどのようなことに力を入れていくべきだと思いますか。この中からいくつでもあげてください。(M. A.) |
(40.7) | (ア) | 男女平等を目指した法律・制度の制定や見直しを行う |
(36.7) | (イ) | 女性を政策決定の場に積極的に登用する |
(20.6) | (ウ) | 各種団体の女性のリーダーを養成する |
(32.4) | (エ) | 職場における男女の均等な取扱いについて周知徹底を行う |
(30.3) | (オ) | 女性の就労の機会を増やしたり,女性の職業教育や職業訓練を充実する |
(45.7) | (カ) | 保育の施設・サービスや,高齢者や病人の施設や介護サービスを充実する |
(32.2) | (キ) | 学校教育や社会教育・生涯学習の場で男女の平等と相互の理解や協力についての学習を充実する |
(21.5) | (ク) | 女性の生き方に関する情報提供や交流の場,相談,教育などのセンターを充実する |
(14.8) | (ケ) | 各国の女性との交流や情報提供など,国際交流を推進する |
(10.7) | (コ) | 広報誌やパンフレットなどで,男女の平等と相互の理解や協力についてPRする |
( 0.4) | | その他( ) |
( 3.7) | (サ) | 特にない |
( 5.9) | | わからない |
(M. T. =295.7)