内閣府政府広報室
調査の概要
調査の目的
外交に対する国民の意識を調査し,今後の施策の参考とする。
調査項目
(1)日本の国際化
(2)貿易問題
(3)日本と諸外国との関係
調査対象
(1) 母集団 全国20歳以上の者 |
(2) 標本数 3,000人 |
(3) 抽出方法 層化2段無作為抽出法 |
調査時期
平成2年10月4日〜平成2年10月14日
回収結果
(1) 有効回収数(率) 2,206人(73.5%)
(2) 調査不能数(率) 794人(26.5%)
−不能内訳−
転居 | 74 | 長期不在 | 74 | 一時不在 | 304 |
住所不明 | 18 | 拒否 | 300 | その他
| 24 |
性・年齢別回収結果
調査票
Q1(1) | 〔回答票1〕 あなたは,アメリカに親しみを感じますか,感じませんか。この中ではどうでしょうか。〔以下,ソ連,中国,韓国,EC諸国(フランス,イギリスなど),アセアン諸国(タイ,インドネシアなど)の順に聞く〕(1)アメリカ |
(31.1) |
(ア) |
親しみを感じる |
(43.0) |
(イ) |
どちらかというと親しみを感じる |
(14.3) |
(ウ) |
どちらかというと親しみを感じない |
( 6.7) |
(エ) |
親しみを感じない |
( 4.8) |
|
わからない |
( 3.8) |
(ア) |
親しみを感じる |
(19.5) |
(イ) |
どちらかというと親しみを感じる |
(43.9) |
(ウ) |
どちらかというと親しみを感じない |
(26.9) |
(エ) |
親しみを感じない |
( 5.9) |
|
わからない |
(13.2) |
(ア) |
親しみを感じる |
(39.1) |
(イ) |
どちらかというと親しみを感じる |
(28.9) |
(ウ) |
どちらかというと親しみを感じない |
(13.3) |
(エ) |
親しみを感じない |
( 5.5) |
|
わからない |
( 9.6) |
(ア) |
親しみを感じる |
(33.1) |
(イ) |
どちらかというと親しみを感じる |
(33.4) |
(ウ) |
どちらかというと親しみを感じない |
(17.4) |
(エ) |
親しみを感じない |
( 6.5) |
|
わからない |
Q1(5) | 〔回答票1〕 (5)EC諸国(フランス,イギリスなど) |
(12.3) |
(ア) |
親しみを感じる |
(36.3) |
(イ) |
どちらかというと親しみを感じる |
(27.2) |
(ウ) |
どちらかというと親しみを感じない |
(14.1) |
(エ) |
親しみを感じない |
(10.0) |
|
わからない |
Q1(6) | 〔回答票1〕 (6)アセアン諸国(タイ,インドネシアなど) |
( 6.3) |
(ア) |
親しみを感じる |
(28.7) |
(イ) |
どちらかというと親しみを感じる |
(32.7) |
(ウ) |
どちらかというと親しみを感じない |
(20.7) |
(エ) |
親しみを感じない |
(11.5) |
|
わからない |
Q2 | 〔回答票2〕 あなたは,現在の日米関係は全体として良好だと思いますか。この中から1つだけあげてください。 |
( 5.8) |
(ア) |
全く良好である |
(57.6) |
(イ) |
問題は多いが基本的には良好である |
(24.7) |
(ウ) |
問題が多くかなり悪化している |
( 2.4) |
(エ) |
大変危険な状況にある |
( 0.3) |
|
その他 |
( 9.2) |
|
わからない |
Q3 | 〔回答票3〕 日米貿易摩擦について,いくつか問題が指摘されていますが,日本に対するアメリカの対応について,あなたのご意見はこのうちのどちらに近いですか。 |
(30.6) |
(ア) |
アメリカの対応にも理がある |
(38.8) |
(イ) |
アメリカは感情的な対応をしている |
(18.4) |
|
どちらとも言えない |
(12.2) |
|
わからない |
Q4(1) | 〔回答票4〕 あなたは,現在の日本とソ連との関係は全体として良好だと思いますか,それともそうは思いませんか。〔以下,中国,韓国,EC諸国(フランス,イギリスなど),アセアン諸国(タイ,インドネシアなど)の順に聞く〕(1)ソ連 |
( 3.7) |
(ア) |
良好だと思う |
(35.0) |
(イ) |
まあ良好だと思う |
(36.8) |
(ウ) |
あまり良好だと思わない |
(12.0) |
(エ) |
良好だと思わない |
( 4.9) |
|
一概に言えない |
( 7.7) |
|
わからない |
( 4.9) |
(ア) |
良好だと思う |
(46.6) |
(イ) |
まあ良好だと思う |
(30.2) |
(ウ) |
あまり良好だと思わない |
( 6.3) |
(エ) |
良好だと思わない |
( 3.9) |
|
一概に言えない |
( 8.0) |
|
わからない |
( 5.0) |
(ア) |
良好だと思う |
(42.4) |
(イ) |
まあ良好だと思う |
(30.5) |
(ウ) |
あまり良好だと思わない |
( 9.6) |
(エ) |
良好だと思わない |
( 3.8) |
|
一概に言えない |
( 8.7) |
|
わからない |
Q4(4) | 〔回答票4〕 (4)EC諸国(フランス,イギリスなど) |
( 6.6) |
(ア) |
良好だと思う |
(47.5) |
(イ) |
まあ良好だと思う |
(19.3) |
(ウ) |
あまり良好だと思わない |
( 5.6) |
(エ) |
良好だと思わない |
( 4.9) |
|
一概に言えない |
(16.2) |
|
わからない |
Q4(5) | 〔回答票4〕 (5)アセアン諸国(タイ,インドネシアなど) |
( 3.0) |
(ア) |
良好だと思う |
(38.6) |
(イ) |
まあ良好だと思う |
(26.9) |
(ウ) |
あまり良好だと思わない |
( 7.1) |
(エ) |
良好だと思わない |
( 5.8) |
|
一概に言えない |
(18.5) |
|
わからない |
Q5 | 〔回答票5〕 あなたは,日本と中近東諸国との関係についてどのように考えますか。この中ではどうですか。 |
(34.0) |
(ア) |
いろいろな分野で助け合い積極的に関係を深めるべきだ |
→SQへ |
(22.2) |
(イ) |
現状程度で良い |
→Q6へ |
(31.6) |
(ウ) |
過去の経緯や世界情勢を見ながら慎重に対処すべきだ |
→Q6へ |
(12.2) |
|
わからない |
→Q6へ |
SQ | 〔回答票6〕 では,中近東諸国との関係を深めるうえで,どの分野に重点を置くべきだと考えますか。この中から2つまであげてください。(2M.A.) (N=750) |
(40.7) |
(ア) |
政治関係 |
(30.3) |
(イ) |
貿易 |
(38.0) |
(ウ) |
エネルギー |
(26.9) |
(エ) |
文化交流 |
(44.8) |
(オ) |
経済交流 |
( 0.4) |
|
その他 |
( 1.5) |
|
わからない |
(M.T.=182.5)
Q6 | 〔回答票7〕 あなたは,日本とオーストラリア,ニュージーランドなど大洋州諸国との関係は日本にとって大切だと思いますか,そうは思いませんか。この中ではどうですか。 |
(24.1) |
(ア) |
非常に大切だと思う |
→SQへ |
(52.9) |
(イ) |
ある程度大切だと思う |
→SQへ |
( 7.4) |
(ウ) |
あまり大切だと思わない |
→Q7へ |
( 1.1) |
(エ) |
大切だと思わない |
→Q7へ |
(14.5) |
|
わからない |
→Q7へ |
SQ | 〔回答票8〕 オーストラリア,ニュージーランドなど大洋州諸国との関係が大切だと思うのはどのような理由からですか。この中から1つだけあげてください。 (N=1,698) |
( 4.0) |
(ア) |
地理的に近いから |
(26.4) |
(イ) |
現在日本に資源を供給しているから |
(50.0) |
(ウ) |
今後日本との経済・貿易関係のより以上の発展が期待されるから |
( 3.0) |
(エ) |
政治的に重要だから |
(11.5) |
(オ) |
文化交流・青少年交流等が深められつつあるから |
( 0.6) |
|
その他 |
( 4.4) |
|
わからない |
Q7 | 〔回答票9〕 あなたは,諸外国との文化交流を進める上でどの分野に重点を置くべきだと思いますか。この中から2つまであげてください。(2M.A.) |
(24.0) |
(ア) |
学者,芸術家,文化人などの交流 |
(35.0) |
(イ) |
青少年の交流 |
(23.4) |
(ウ) |
留学生の受入れ |
(25.2) |
(エ) |
スポーツ交流 |
( 6.2) |
(オ) |
伝統文化(生花・お茶など) |
(29.4) |
(カ) |
現代日本の紹介(公演や展示会等を通じ,現代の日本の姿を海外に正しく伝える) |
( 8.1) |
(キ) |
海外の芸術の日本への紹介 |
( 9.3) |
(ク) |
日本語の普及 |
(13.0) |
(ケ) |
海外における日本研究の振興 |
( 0.2) |
|
その他 |
( 8.0) |
|
わからない |
(M.T.=181.8)
Q8 | 〔回答票10〕 文化交流を進める上で,どの地域の国々に重点を置くべきだと思いますか。この中から2つまであげてください。(2M.A.) |
(41.2) |
(ア) |
東アジア(韓国・中国) |
(18.2) |
(イ) |
東南アジア・南アジア(インドネシア,インド,バングラデシュなど) |
(13.0) |
(ウ) |
大洋州(オーストラリア,ニュージーランド,南太平洋諸国) |
( 7.1) |
(エ) |
中近東 |
( 2.1) |
(オ) |
アフリカ |
(17.6) |
(カ) |
ソ連・東ヨーロッパ |
(12.0) |
(キ) |
西ヨーロッパ |
(11.5) |
(ク) |
北アメリカ |
( 3.9) |
(ケ) |
中南米 |
(19.3) |
(コ) |
どの地域とも同じように進める |
(10.2) |
|
わからない |
(M.T.=156.1)
Q9 | 〔回答票11〕 先進国は開発途上国に対して資金・技術協力などの経済協力を行っていますが,あなたは,いろいろな面から考えて,日本はこれからも経済協力を積極的に進めるべきだと思いますか,そうは思いませんか。この中ではどうですか。 |
(35.6) |
(ア) |
積極的に進めるべきだ |
→SQへ |
(43.2) |
(イ) |
現在程度でよい |
→SQへ |
(10.7) |
(ウ) |
なるべく少なくすべきだ |
→Q10へ |
( 1.6) |
(エ) |
やめるべきだ |
→Q10へ |
( 8.9) |
|
わからない |
→Q10へ |
SQ | 〔回答票12〕 では,あなたがそのように考えるのはどうしてですか。この中から2つまであげてください。(2M.A.) (N=1,738) |
(34.1) |
(ア) |
先進国として開発途上国を助けるのは人道上の義務だから |
(49.9) |
(イ) |
開発途上国の安定に貢献し,世界の平和に役立つから |
(20.4) |
(ウ) |
大幅な貿易黒字をもつ日本には,累積債務等に苦しむ開発途上国を助ける国際的責任があるから |
(21.7) |
(エ) |
経済協力は日本の外交政策を進める上での重要な手段だから |
(20.3) |
(オ) |
開発途上国の政治的安定と経済的発展なしに日本の経済発展はないから |
(14.9) |
(カ) |
開発途上国に対する経済援助は資源エネルギーなどの安定確保に資するから |
(11.9) |
(キ) |
日本だけが経済協力をやらないと国際的に孤立してしまうから |
( 0.5) |
|
その他 |
( 3.9) |
|
特に理由はない |
( 1.7) |
|
わからない |
(M.T.=179.1)
Q10 | 〔回答票13〕 今後日本はどのような地域を中心として経済協力を行ったらよいと思いますか。この中から1つだけあげてください。 |
(46.9) |
(ア) |
アジア地域 |
( 8.2) |
(イ) |
中近東地域 |
( 4.3) |
(ウ) |
東ヨーロッパ地域 |
( 6.2) |
(エ) |
アフリカ地域 |
( 1.9) |
(オ) |
中南米地域 |
( 1.2) |
(カ) |
南太平洋地域 |
(21.0) |
(キ) |
どの地域にも同じように行う |
(10.3) |
|
わからない |
Q11 | 〔回答票14〕 開発途上国は,外貨収入を増やすため,主な輸出市場である先進国に対し,関税の引下げや輸入制限をなくすことなどを求めています。この問題に関して,あなたのお考えはこのうちどれに最も近いでしょうか。 |
(33.4) |
(ア) |
自由貿易体制の維持・強化を主張してきている日本としては,開発途上国を支援するためにも積極的にその求めに応ずるべきだ |
(40.4) |
(イ) |
他の先進諸国とのバランスを考えて対応すべきで,日本が率先して行う必要はない |
( 6.6) |
(ウ) |
日本の国内産業を保護するため,開発途上国の求めには応ずるべきでない |
( 0.3) |
|
その他 |
(19.4) |
|
わからない |
Q12 | 〔回答票15〕 現在,日本と欧米諸国の間の貿易不均衡を背景として,欧米諸国は日本に対してより一層の市場開放を求めてきています。この問題に関して,あなたのお考えは,このうちどれに最も近いでしょうか。 |
(17.0) |
(ア) |
貿易で生きている我が国としては,自由貿易体制を守るため,より一層の市場開放をするべきだ |
(32.1) |
(イ) |
欧米諸国とのバランスを考えて市場開放を実施すべきだ |
(38.0) |
(ウ) |
市場開放には国内事情もあるのだから慎重であるべきだ |
( 0.1) |
|
その他 |
(12.8) |
|
わからない |
Q13 | 〔回答票16〕 日本が大幅な貿易黒字を続けていることについて,あなたのお考えはこのうちどれに最も近いですか。 |
(10.6) |
(ア) |
産業構造の調整などを図り,大幅な黒字を減らすための最大限の努力をすべきだ |
(55.8) |
(イ) |
大幅な黒字は減らすべきだが,国内事情もあるのだから慎重に対処すべきだ |
(20.4) |
(ウ) |
日本人は勤勉で高い技術を持ち,安くて良い品を輸出しているのだから,大幅な黒字が続いてもよい |
( 0.1) |
|
その他 |
(13.1) |
|
わからない |
Q14 | 〔回答票17〕 日本は国際社会で,主としてどのような役割を果たすべきだと思いますか。この中から2つまであげてください。(2M.A.) |
(34.7) |
(ア) |
人的支援を含む貢献策や地域紛争の調停等,国際平和の維持への貢献 |
(38.1) |
(イ) |
世界経済の健全な発展への貢献 |
(30.7) |
(ウ) |
開発途上国の発展のための協力 |
(12.2) |
(エ) |
世界各地の文化遺産の保存協力などの国際文化交流面での貢献 |
(43.2) |
(オ) |
地球環境問題などの地球的規模の問題解決への貢献 |
( 0.2) |
|
その他 |
(12.1) |
|
わからない |
(M.T.=171.1)
Q15 | 〔回答票18〕 国際化に対する考え方として,あなたの意見に近いものをこの中から2つまであげてください。(2M.A.) |
(42.4) |
(ア) |
日本の中長期的繁栄を確保するためには必要な過程である |
(46.6) |
(イ) |
国際化を推進することは大国となった日本の国際的責務である |
( 8.3) |
(ウ) |
日本の文化的,社会的特質・美点が失われる |
( 9.8) |
(エ) |
日本の諸産業に深刻な影響を及ぼすものである |
(19.8) |
(オ) |
日本の文化が広範囲に広がる |
(18.1) |
(カ) |
日本の諸産業が一層発展する |
( 0.3) |
|
その他 |
(17.5) |
|
わからない |
(M.T.=162.9)
Q16 | 〔回答票19〕 あなたは,日本が特にどの分野で一層の国際化を図るべきであると考えますか。この中から1つだけあげてください。 |
(39.3) |
(ア) |
経済面(市場開放努力や経済構造の調整など) |
(15.4) |
(イ) |
社会面(在日外国人の法的地位の改善など) |
(18.1) |
(ウ) |
文化面(人物交流や日本語普及など) |
(18.0) |
(エ) |
意識面(異質なものを受け入れる寛容性をもつことなど) |
( 0.1) |
|
その他 |
( 9.0) |
|
わからない |
Q17 | 〔回答票20〕 日本が国際協力の一環として,国際平和と安全の維持のための協力を積極的に推進していく上で国連との関係をどのように考えますか。この中ではどうですか。 |
(62.4) |
(ア) |
国連を通じた協力に重点をおいて行っていくべきだ |
→SQへ |
(20.4) |
(イ) |
国連の枠にとらわれず,独自の国際的貢献をすべきだ |
→Q18へ |
(17.2) |
|
わからない |
→Q18へ |
SQ | 〔回答票21〕 では,国連を通じて協力を行う場合,日本として,どの程度まで参加・協力をすべきだと考えますか。この中から1つだけあげてください。 (N=1,376) |
(15.5) |
(ア) |
資金面での協力だけで十分である |
(23.8) |
(イ) |
資金面に加え,選挙監視等の要員派遣面でも協力を行うべきであるが,紛争地域には非軍事的・軍事的分野の別を問わず,危険だから要員は派遣すべきではない |
(45.5) |
(ウ) |
資金面に加え,要員派遣面でもより積極的に参加すべきであり,そのためには,紛争地域にも医療,運輸,通信等の非軍事的分野で協力すべきである |
( 8.8) |
(エ) |
国連の活動であれば,たとえ紛争地域であろうとも,非軍事的・軍事的分野の別を問わず,日本人を積極的に派遣して協力すべきだ |
( 0.2) |
|
その他 |
( 6.2) |
|
わからない |
Q18 | 〔回答票22〕 日本は経済大国となった今,国際平和と安全の維持の分野で分相応の責務をはたしていないとの批判がありますが,この批判についてどのように対処すべきだと考えますか。あなたのお考えはこのうちどれに最も近いですか。 |
(27.1) |
(ア) |
批判など気にせず,今まで通りの国際社会への貢献で十分 |
(31.0) |
(イ) |
資金面での貢献に加え,国際協力のために要員を派遣すべきであるが,現行法制上困難な問題については今のままでよい |
(22.9) |
(ウ) |
国際批判はもっともであり,日本は,現行法制の改正が必要な場合にはその改正を行ってでも,今まで以上に資金面,要員派遣面で国際協力を推進すべきだ |
|