税金に関する世論調査（昭和45年1月調査）

「税金に関する世論調査」

内閣府政府広報室

調査の概要

・調査の目的

国民の税に対する不満，関心の程度等を調査し，今後の税制のあり方等について検討する場合の参考資料とする。

・調査項目
(1)	税に対する不満について
(2)	サラリーマンの税に対する関心の程度について
(3)	直接税と間接税について
(4)	税の相談日について

・調査対象
(1)	母集団　全国の２０歳以上の者
(2)	標本数　20,000人
	抽出方法　層化２段無作為抽出法

・調査時期　昭和４５年１月２３日〜昭和４５年２月５日

・調査方法　調査員による面接聴取

・調査実施委託機関　社団法人　中央調査社

・回収結果

(1)

有効回収数(率)　16,739人(83.7％)

(2)

調査不能数(率)　3,261人(16.3％)

−欠票内訳−
転居	475	住所不明	398
長期不在	426	拒否	484
一時不在	1,284	その他	194
（計3,261）

・性・年齢別回収結果

調査票

Q1(1)

（Ｑ１〜Ｑ３は被傭者に質問する）あなたお一人だけの去年１年間のつとめ先からの収入は，大体いくらくらいですか……税こみでおっしゃって下さい。

(9.9)	３０万円未満
(18.1)	３０万〜５０万円未満
(18.8)	５０万〜７０万円未満
(21.1)	７０万〜１００万円未満
(13.4)	１００万〜１５０万円未満
(3.5)	１５０万〜２００万円未満
(1.2)	２００万〜３００万円未満
(0.2)	３００万〜５００万円未満
(0.1)	５００万円以上
(7.2)	答えたくない
(6.5)	わからない

Q1(2)

〔調査員記入〕Q1(1)の回答のしかたにより分類する。

(64.5)	１０万円以下の単位で答えた者（「４０万円位」，「１２０万円位」など）
(35.5)	その他

Q2

あなたは，所得税を納めていますか……年間どのくらい納めていらっしゃいますか。

＜納めている＞　(79.6)
(6.8)	金額をくわしく答えたもの（千円以下の単位）
(27.9)	大体の金額を答えたもの
(44.8)	金額を答えないもの

(14.7)	納めていない
(5.7)	納めているかいないか知らない

Q3

住民税は納めていますか……どのくらい納めていますか。

＜納めている＞　(84.5)
(10.1)	金額をくわしく答えたもの（千円以下の単位）
(28.0)	大体の金額を答えたもの
(46.5)	金額を答えないもの

(7.1)	納めていない
(8.1)	納めているかいないか知らない

Q4

（全員に）税金に対して何か不満に思っていることがありますか，……どんなことでも結構ですから最も不満に思っていることをおっしゃってください。

(28.9)	単に税金が高いというもの
(4.2)	特定の税（地方税，相続税，不動産取得税など）が高いというもの
＜税負担の不公平なことに対して不満を述べたもの＞
(20.1)	サラリーマンの税負担が重い
(3.7)	その他職種による税負担の不公平
(4.1)	大企業が優遇されすぎている
(3.7)	高額所得者の税負担をもっと重くせよ
(3.7)	その他税負担の不公平について述べたもの

(2.6)	調査の不備，脱税など徴税事務に対する不満を述べたもの
(2.6)	税金の使途について不満を述べたもの
(1.5)	その他
(30.2)	ない，不明

Q5

税金には，所得税や事業税のように直接収入にかけられる直接税のほかに，物品税や人場税のような利用者が負担する間接税があることをご存じですか。

(76.1)	知っている	→ＳＱへ
(23.9)	知らない	→Ｆ１へ

SQ

大体同じ程度の税金を払う場合，あなたは，直接税と間接税のどちらがよいと思いますか。

(17.3)	直接税の方がよい
(19.8)	間接税の方がよい
(22.1)	どちらでもよい
(17.0)	わからない

Q6

ところで，税務署では毎月３回，「５の日」（５日，１５日，２５日）を「税の相談日」として，納税者の相談に応じていますが，あなたは「税の相談日」というものがあることをご存じですか。

(36.7)	知っていた
(63.3)	知らなかった

＜フェース・シート＞

F1

〔職業〕あなたのご職業は何ですか。

＜自営者＞
(9.5)	農林漁業
(9.0)	商工サービス業
(1.4)	自由業
＜被傭者＞
(1.5)	管理職
(2.6)	専門技術職
(12.3)	事務職
(16.3)	労務職
＜家族従業者＞
(7.3)	農林漁業
(3.9)	商工サービス業，自由業
＜無職＞
(26.7)	無職の主婦
(1.6)	学生
(8.0)	その他の無職

F2

〔家族の人数〕ご家族は，あなたも含めて，何人ですか。（使用人は含めない。）

(3.5)	１人
(8.8)	２人
(16.3)	３人
(26.5)	４人
(21.1)	５人
(13.1)	６人
(10.3)	７人以上

F3

〔世帯内の地位〕あなたと世帯主との関係をお聞きしたいのですが，……主としてお宅の生活を支えていらっしゃるのはあなたですか，ほかのかたですか。

(41.6)	対象者本人（実質上の世帯主）	→Ｆ６へ
(58.4)	対象者本人以外	→Ｆ４へ

F4

〔世帯主職業〕（主として）お宅の生活を支えている方のご職業は何ですか。

＜自営者＞
(20.6)	農林漁業
(17.7)	商工サービス業
(2.5)	自由業
＜被傭者＞
(4.2)	管理職
(5.7)	専門技術職
(19.9)	事務職
(25.2)	労務職

(4.1)	無職

F5

〔家事担当者〕家計のきりもりをしているのはあなたですか，ほかの方ですか。

(37.0)	対象者本人（家事担当者）
(21.4)	対象者本人以外

F6

〔回答票〕〔収入〕お宅の収入は，ご家族全部あわせて，去年１年間でおよそどれくらいになりましたか，この中ではどうでしょうか……ボーナスを含め，税こみでお答え下さい。

(2.8)	(ア)	３０万円未満
(5.5)	(イ)	３０万〜５０万未満
(11.6)	(ウ)	５０万〜７０万未満
(19.6)	(エ)	７０万〜１００万未満
(18.6)	(オ)	１００万〜１５０万未満
(8.8)	(カ)	１５０万〜２００万未満
(4.1)	(キ)	２００万〜３００万未満
(1.7)	(ク)	３００万〜５００万未満
(0.6)	(ケ)	５００万〜１，０００万未満
(0.2)	(コ)	１，０００万以上
(26.5)		不明

F7

〔回答票〕貯蓄や不動産について伺いますが，この中でお宅でお持ちになっているものがありますか……どれとどれでしょうか。現在住んでいる家や耕作している農地も忘れずに含めて下さい。（M.A.）

(76.5)	預貯金，株など
(62.9)	住宅（貸家，アパートも含む）
(58.1)	宅地
(10.2)	店舗（貸店舗も含め）
(28.9)	農地
(12.8)	山林
(0.4)	その他
(7.6)	なし

F8

〔回答票〕〔貯蓄・不動産保有高〕お宅の貯蓄や不動産は，全部でどれくらいになりますか。この中ではどうでしょうか……大体の見当でお答え下さい。

(28.8)	１００万円未満
(10.8)	１００万円〜２００万円未満
(15.8)	２００万円〜５００万円未満
(9.0)	５００万円〜１，０００万円未満
(3.9)	１，０００万円〜２，０００万円未満
(2.4)	２，０００万円以上
(29.7)	不明

F9

〔家計簿〕お宅では家計簿をつけていらっしゃいますか。

(39.5)	つけている
(54.2)	つけていない
(6.3)	わからない

F10

〔学歴〕あなたが最後に卒業された学校はどちらですか。（中退は卒業とする）

(11.3)	小卒（未就学）
(43.9)	旧高小・新中卒
(35.5)	旧中・新高卒
(8.7)	旧高専大・新大卒
(0.5)	不明

F11

〔年齢〕あなたのお年は満でおいくつですか。

男	女
(9.4)	(12.8)	２０〜２９歳
(10.7)	(14.6)	３０〜３９歳
(9.8)	(11.9)	４０〜４９歳
(7.1)	(8.2)	５０〜５９歳
(8.1)	(7.2)	６０歳以上

F12

〔性別〕

(45.2)	男
(54.8)	女

F13

〔生活程度〕〔調査員判断〕

(2.4)	上
(16.5)	中の上
(53.9)	中の中
(22.8)	中の下
(4.0)	下
(0.4)	不明

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