• 食品・農林水産

農村に関する世論調査(昭和24年3月調査)

2007年4月27日掲載

報告書の引用について

調査データを引用・転載する場合には、出典を明記してください。
出典を編集・加工等して利用する場合には、その旨も明記してください。
詳細及びその他のルールについては「リンク・著作権等について」をご参照ください。

ご協力のお願い

今後の業務の参考にしたいため、大変お手数ですが、引用のご連絡をお願いします。

インターネットからのご連絡

内閣府が運営する引用連絡フォームにて必要事項をご記入ください。

引用連絡フォーム

郵送でのご連絡

掲載部分の写しを以下お問合せ先までご送付ください。

〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
内閣府大臣官房政府広報室 世論調査担当
電話番号 03-5253-2111(代表)

世論調査報告書

内閣府政府広報室


調査の概要

・調査対象
(1) 母集団全国の農業経営主
(2) 標本数1,850
(3) 抽出方法農業調整委員選挙人名簿よりランダムに抽出
 
・調査時期
 
昭和24年3月22日〜昭和24年4月8日
 
・調査方法
 
質問票による個人面接
 
・回収結果
 
(1) 有効回収数(率)1,789人(96.7%)
(2) 調査不能数(率)61人(3.3%)
   −欠票内訳−
農業経営担当者にして 不在27  農業経営担当者にして 長期旅行中19  農業経営担当者にして 病気臥床中7
農業経営担当者にして 女にして適当ならざるもの4  抽出世帯中 転出せるもの1  抽出世帯中 葬儀中にして調査不能なりしもの1
抽出世帯中 調査不十分にして廃棄せるもの2
計61


調査票

A票 供出割当
Q1昨年から供出が事前割当になったのですが,お宅では事前に割当が来たときこれならば楽に供出ができると思いましたか,とても完納はむづかしい「ひどすぎる」と思いましたか,あるいは,まあ何んとかできると思いましたか
(N=1601)
(1.6)楽だった
(44.7)ひどすぎると思った
(45.0)何んとかできると思った
(8.7)何んとも言えない



Q2供出して見てどうでしたか
(N=1601)
(3.1)楽だった
(41.0)ひどかった
(51.4)何んとかできた
(4.5)何んとも言えない



Q3〔Q1で「ひどすぎた」ものに〕
お宅だけが他の人に比べてひどかったのですか,村全体に来た割当がひどかったのですか
(N=716)
(19.6)他人に比べて不公平
(67.5)村に来た割当がひどかった
(12.9)両方



Q4供出の割当はどんな風にしてきめたのですか「村か部落で」耕地地力調査をして地力の等級をつけるというようなことをしましたか
(N=1601)
(9.8)町村や部落で反別割をした
(2.8)部落や委員会で協議してきめた
(2.5)町村,部落でやり自分は知らない
(64.0)耕地調査,地力調査,地力等級による
(6.5)その他(小字別,農家別割当,部落巡回等で等級をつけた)
(7.2)等級をつけない
(3.9)その他
(3.3)不明



Q5〔Q4で「耕地地力調査をした」,「地力等級をつけた」というものに〕
耕地(地力)調査や地力等級はみんなの割当を公平にするのに役立ったと思いますか
(N=1439)
(57.5)役立った→Q7へ
(20.3)役立たなかった→Q6へ
(22.2)不明→Q7へ



Q6〔Q5で「役立たなかった」ものに〕
どうしてですか
(N=292)
(45.2)調査方法が不徹底
(31.9)等級の決め方が不公平,村内の有力者等が軽い
(6.8)収穫は等級のみに左右されない
(3.4)国の割当自体が過大すぎる
(5.5)その他
(7.2)不明



Q7事前割当をするには反当り収量が一番問題なのですが,あなたは一筆の田なら田の反当り収量の見込をつけるには,どういう風にしてきめるのが一番よいと思いますか
(N=1601)
(33.9)一筆毎に地力調査
(21.5)坪刈,円形坪刈,検見,粒数計算による
(18.5)過去数ヵ年の平均反収,平年作を標準とする
(3.6)従来の経験,勘による
(5.9)その他
(16.6)不明



SQ1その田の土性などをくわしく科学的に調べる耕地調査のようなものと,あなた方の経験から勘できめると,どちらが頼りになると思いますか
(N=1601)
(28.6)耕地調査
(34.8)
(27.6)両方
(9.0)不明



SQ2〔SQ1で「勘がいい」と言うものに〕
もし勘でその田の反収をきめて部落の反収をきめ村全体の反収をきめて計算したら,あなたは今の国からの割当量と大体同じものが出ると思いますか
(N=557)
(47.1)出る→Q8へ
(33.2)出ない→SQ3へ
(19.7)不明→SQ3へ



SQ3〔SQ2で「出ない」,「不明」のものに〕
どうしてですか
(N=185)
(12.4)国の統計は大きくて勘では無理
(53.0)国の割当がきついから
(4.9)勘ではうそが入る
(2.1)勘は正しくても割当がいいかげんだから同じにならない
(14.6)その他
(14.0)不明



Q8昨年お宅では補正のための被害調査がありましたか 調査はなくとも申告をしましたか
(N=1601)
(60.0)被害調査があった→Q9へ
(14.5)申告した→Q9へ
(25.5)調査もなく申告もしなかった→Q12へ



Q9〔Q8で「被害調査があった」「申告した」のものに〕
その結果,補正割当がありましたか
(N=1601)
(60.5)あった→Q10へ
(39.5)なかった→Q12へ



Q10〔Q9で「あった」のものに〕
その補正は納得がいきましたか
(N=968)
(40.5)納得がいった→Q12へ
(20.5)納得できなかった→Q11へ
(39.0)納得はいかないが仕方ないと思った→Q11へ



Q11〔Q10で「納得できなかった」「納得はいかないが仕方ないと思った」のものに〕
どうしてですか
(N=576)
(46.2)補正割当量が少い
(30.2)現在の食糧事情下ではやむを得ない
(18.0)被害調査が不徹底
(5.6)不明



Q12事前割当になったのは昨年からですが,あなたは以前の事後割当と,どちらがよいと思いますか
(N=1601)
(55.8)事前割当
(36.4)事後割当
(7.8)不明



Q13(A)どうしてですか
事前割当がよい理由
(N=894)
(18.8)正確な見透しによって計画的生産ができる
(30.6)増産意欲が出る
(1.7)事前割当は科学的調査に基いているから
(3.0)特に理由はないがまあ公平にゆくから
(1.7)不明



Q13(B)事後割当がよい理由
(N=582)
(31.6)災害による減収を無視した強行割当は無理であり事後割当であれば補正,超過の必要がない
(1.5)事後割当の生産見込数量の標準が高すぎる
(2.1)事前割当は手続が煩雑
(1.2)不明



Q13(C)わからないもの
(N=125)
(3.0)事実は事前も事後も同じことだから
(4.8)不明



Q14結局供出の割当には,どうすれば一番よいと思いますか
(N=1601)
(39.3)事前割当,等級別地力調査
(24.9)事後割当,坪刈
(3.5)現地巡回投票,調査坪刈以外に肥培管理等の労力を換算せよ
(3.0)自主的に供出できるようにする
(7.9)その他
(21.4)不明



Q15供出完了後「そういうことはないと思いますが」もし保有米に余裕があった場合は,あなたは超過供出と自由販売とどちらがよいと思いますか
(N=1601)
(35.9)超過供出
(42.9)自由販売
(14.0)どちらでもよい
(7.2)わからない



Q16(A)どうしてですか
超過供出がよい理由
(N=1601)
(6.9)個人的理由 価格が高い(3倍)
(2.5)個人的理由 報償物資がもらえる
(12.6)社会的理由 一般人(非農家)の食生活の均等化
(9.2)社会的理由 インフレ抑制,正当な取引(ヤミ撲滅)
(1.6)社会的理由 供出は当然
(2.1)社会的理由 その他
(1.1)社会的理由 不明



Q16(B)自由販売がよい理由
(N=1601)
(12.0)個人的理由 所得税の対象とならない
(9.1)個人的理由 値段が高い
(1.6)個人的理由 超過にすると次の供出にひびく
(9.0)個人的理由 必要時期に売れる
(4.8)社会的理由 精神的余裕をもたせる(供出よりの解放感)
(1.8)社会的理由 自然に米が出廻る(一般の食生活を緩和する)
(0.3)社会的理由 値段が超過より安くなる(消費者が買い易い)
(2.3)その他
(1.9)不明



Q17あなたは今の食糧事情では,供出制度は必要と思いますか不必要と思いますか
(N=1789)
(88.6)必要→Q19へ
(4.9)不要→Q18へ
(6.5)不明→Q19へ



Q18〔Q17で「不要」のものに〕
どうしてですか
(N=88)
(43.2)生産量と需要量は均衡しているから,米も多く出廻りヤミはなくなる
(21.6)供出は天下りであり量も重く農民の民情を悪化させる
(13.6)自家の保有米が確保できる
(5.7)供出及び配給のごときは手間がかかり過ぎる
(15.9)不明



Q19今より供出を軽くすれば,農民以外の人達の食生活はどうなると思いますか
(N=1789)
(76.5)ひどく悪化する,苦しくなる
(4.8)変りない
(2.3)却って楽
(3.6)その他(外米によるべきだ等)
(12.8)不明



Q20いまあなたの作っておられる米や麦をもう一割増産するということは、やり方によっては楽にできると思いますか,とても駄目なことですか
(N=1789)
(6.4)楽にできる
(40.0)無理すればできる
(44.2)とても駄目
(9.4)答えられない



Q21どうしてですか
(N=1789)
(45.8)肥料増配,施肥技術の改善
(4.3)天候次第,気候に支配される
(0.6)家畜,農機具の充足
(2.2)水利交通,客土,排水,灌漑等の改良
(0.6)品種改良,栽培技術の改善
(6.8)労力,経済的な無理を強行
(28.3)土地がやせている
(2.6)その他
(8.8)不明



Q22(ア)報償物資は最近どんなものが配給になりましたか



Q22(イ)そのうち,いらないと思ったものはどんなものですか



Q23どんなものが配給になったらいいと思いますか
(N=1601)
(65.0)綿或いは毛織物等の布地
(19.4)地下タビ,ゴム長靴
(3.3)農機具
(2.7)肥料
(1.6)タイヤ,チューブ
(0.8)手袋,下着,シャツ
(0.4)婦人のもの
(3.1)その他
(3.7)ほしいものなし



Q24(ア)値段はどうでしょうか
(N=1601)
(45.4)高い
(28.8)普通,適当
(13.6)安い
(3.8)ヤミに比しては安い
(0.4)その他
(8.0)不明



Q24(イ)高いものはどれでしょうか
(N=1601)
(21.5)全部高い
(15.8)絹織物,銘仙
(12.8)
(1.1)タバコ
(7.5)その他
(3.7)酒とタバコ
(1.2)絹物と酒とタバコ
(17.2)高いものなし
(19.2)不明



Q25報償物資は断ることはできるんですか
(N=1601)
(48.7)できる→Q27へ
(17.2)できない→Q26へ
(34.1)不明→Q27へ



Q26〔Q25で「できない」ものに〕
どうしてですか
(N=276)
(6.1)恥かしいから
(15.6)義理合から断りにくい
(22.5)他のものを貰えなくなる
(23.9)強制的割当だから
(11.3)農家必需品だから
(5.4)ヤミ,自由販売より安いから
(2.5)断るほど多量に貰わない
(5.8)その他
(6.9)不明



Q27供出をして報償が来る制度をあなたはどう思いますか
(N=1789)
(79.3)よい
(10.7)必要ない(悪い)
(3.0)その他
(7.0)不明



Q28どうしてですか
(27.4)供出意欲を増す,労苦をねぎらう
(31.5)市価より安い
(3.3)品物をもってないから(割によい品がくる)
(2.9)貰わないよりよい
(4.0)品物がよくない
(2.8)供出量でなく生産量に対して報償するようにせよ
(1.0)供出は農民の義務である,この制度は農民精神の堕落
(13.1)その他
(14.0)不明



<フェース・シート>
F1〔農区別1〕



F2〔農区別2〕



F3〔町村名 部落名〕



F4〔危険階級〕



F5〔供出量〕
(…)米(   斗)
(…)麦(   斗)



F6〔年齢〕(   歳)



F7〔学歴〕
(…)
(…)
(…)高,大



F8〔農業に従事した年数〕(   年)



F9〔農業以外の経歴〕



F10〔経営主,非経営主〕
(…)経営主
(…)非経営主



F11〔世帯における地位〕



F12〔世帯員数〕(   人)



F13〔兼業従事者数とその職業〕
(…)人数(   人)
(…)職業(   農)



F14(1)〔農地改革以前〕
(…)地主
(…)自作
(…)小作



F14(2)〔農地改革以後〕
(…)地主
(…)自作
(…)小作



F15〔経営面積〕
(…)田(   町   反)
(…)畑(   町   反)
(…)果樹桑園(   町   反)
(…)山林原野(   町   反)



F16〔家畜〕
(…)牛(   頭)
(…)馬(   頭)
(…)豚(   頭)
(…)山羊,緬羊(   頭)



F17〔発動機〕
(…)有 電気
(…)有 石油
(…)



F18〔経営主の主な収入〕
(…)
(…)
(…)甘藷
(…)馬鈴薯
(…)雑穀
(…)蔬菜
(…)煙草
(…)かいこ
(…)
(…)果樹
(…)牛乳
(…)加工品
(…)漁業
(…)林業
(…)俸給労賃
(…)その他(   )



F19〔村内における公の役職〕



F20〔ラジオ〕
(…)
(…)



C票 農業共済組合
Q1現在米,麦,かいこ,家畜などが風水害や寒冷などの災害を受けた場合は,共済組合から被害程度に応じた共済金をもらえることになっていますが,あなたはこのような制度は必要と思いますか
(N=1789)
(72.3)必要→Q3(ア)へ
(23.1)不必要→Q2へ
(4.6)不明→Q5へ



Q2〔Q1で「不必要」と答えたものに〕
災害を受けた場合はどうしますか
(N=413)
(27.8)あきらめる→Q5へ
(16.4)災害がない→Q5へ
(28.6)共済金が助けにならない→Q5へ
(13.1)自分で復興する→Q5へ
(3.6)掛金が高い→Q5へ
(5.5)その他→Q5へ
(5.0)不明→Q5へ



Q3(ア)〔Q1で「必要」と答えたものに〕
相当額の掛金を納めることになりますが
(ア)農業共済は甘藷,馬鈴薯にも必要と思いますか
(N=1293)
(36.6)必要
(58.3)不必要
(5.1)不明



Q3(イ)(イ)雑穀にも必要と思いますか
(N=1293)
(31.3)必要
(63.0)不必要
(5.7)不明



Q4(ア)〔Q1で「必要」と答えたものに〕
掛金が幾分上がることになりますが農業共済は虫害の場合にも必要と思いますか
(N=1293)
(68.1)必要
(25.1)不必要
(6.8)不明



Q4(イ)農業共済は鳥獣害の場合にも必要と思いますか
(N=1293)
(40.1)必要
(51.7)不必要
(8.2)不明



Q4(ウ)農業共済は火災の場合にも必要と思いますか
(43.8)必要
(46.8)不必要
(9.4)不明



Q5いろいろの災害がありますが,あなたはどういう災害を一番補償してほしいと思いますか
(N=1789)
(21.7)水害
(12.6)風害
(17.4)干害
(4.5)寒冷凍害
(1.2)雪雹害
(8.8)病害
(4.8)虫害
(1.0)鳥獣害
(1.8)その他(   )
(26.2)不明



この調査は役に立ちましたか?
この調査結果は
分かりやすかったですか?

ご意見・ご感想

別の調査結果を探す

関連サイト

  • あしたの暮らしをわかりやすく 政府広報オンライン別ウインドウで開きます
Top