3.特殊詐欺の被害防止対策に関する意識
(1) 被害防止対策に関する意識
特殊詐欺の被害防止対策で行ってみたいもの,あるいはすでに行っているものはあるか聞いたところ,「ナンバーディスプレイ(電話番号表示)機能の活用」を挙げた者の割合が43.5%,「新聞やテレビなどから最新の詐欺の手口に関する情報を収集」を挙げた者の割合が43.2%,「非通知電話拒否の設定」を挙げた者の割合が40.5%と高く,以下,「在宅時でも留守番電話の設定」(35.1%)などの順となっている。なお,「いずれもない」と答えた者の割合が14.4%となっている。(複数回答,上位4項目)
都市規模別に見ると,「新聞やテレビなどから最新の詐欺の手口に関する情報を収集」,「在宅時でも留守番電話の設定」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「新聞やテレビなどから最新の詐欺の手口に関する情報を収集」,「非通知電話拒否の設定」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「ナンバーディスプレイ(電話番号表示)機能の活用」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「新聞やテレビなどから最新の詐欺の手口に関する情報を収集」を挙げた者の割合は30歳代で,「非通知電話拒否の設定」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「在宅時でも留守番電話の設定」を挙げた者の割合は50歳代,60歳代で,それぞれ高くなっている。(図5,表5(CSV形式:2KB))
ア 被害防止対策を行わない理由
特殊詐欺の被害防止対策で行ってみたいもの,あるいはすでに行っているものについて,「いずれもない」と答えた者(271人)に,その理由を聞いたところ,「そこまでする必要性を感じないから(だまされない自信があるなど)」を挙げた者の割合が45.8%と最も高く,以下,「詐欺の電話がかかってくる可能性が低いと思うから」(21.0%),「面倒くさいから」(16.2%),「どのような対策が有効か分からないから」(13.3%),「電話機に留守番電話などの機能がないから」(11.1%)などの順となっている。なお,「特にない」と答えた者の割合が10.0%となっている。(複数回答,上位5項目)
性別に見ると,「そこまでする必要性を感じないから(だまされない自信があるなど)」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。(図6,表6(CSV形式:3KB))