2.国立公園の保全管理に対する意識について
(1) 国立公園の保護と観光開発の関係
国立公園内に大規模な車道,ホテルやスキー場などの観光施設をつくることは利用者が便利になる反面,自然を損なうことも考えられるが,自然保護と観光開発の関係について,どのように考えるか聞いたところ,「自然を守るためには,これ以上観光開発をすべきではない」と答えた者の割合が38.8%,「自然との調和を図りつつ,ある程度の観光開発も行うべきだ」と答えた者の割合が57.3%,「自然保護よりも,観光開発を行うべきだ」と答えた者の割合が1.9%となっている。
性別に見ると,「自然を守るためには,これ以上観光開発をすべきではない」と答えた者の割合は男性で,「自然との調和を図りつつ,ある程度の観光開発も行うべきだ」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「自然を守るためには,これ以上観光開発をすべきではない」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,「自然との調和を図りつつ,ある程度の観光開発も行うべきだ」と答えた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(図8,表8(CSV形式:2KB),表8参考(CSV形式:2KB))
(2) 国立公園の保護と再生可能エネルギー開発の関係
国立公園内で地熱や風力などの再生可能エネルギー施設をつくることは,自然に優しいエネルギー供給として必要である反面,優れた自然景観や生物多様性を損なうことも考えられるが,自然保護とエネルギー問題の関係について,どのように考えるか聞いたところ,「自然を守るためには,規模は問わず再生可能エネルギー施設は整備すべきではない」と答えた者の割合が23.1%,「小規模な施設にするなど,自然との調和を図りつつ,再生可能エネルギー施設を整備すべきだ」と答えた者の割合が67.9%,「自然保護よりも,再生可能エネルギー施設の整備をすべきだ」と答えた者の割合が5.6%となっている。
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,「自然を守るためには,規模は問わず再生可能エネルギー施設は整備すべきではない」と答えた者の割合は男性で,「小規模な施設にするなど,自然との調和を図りつつ,再生可能エネルギー施設を整備すべきだ」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「自然を守るためには,規模は問わず再生可能エネルギー施設は整備すべきではない」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,「小規模な施設にするなど,自然との調和を図りつつ,再生可能エネルギー施設を整備すべきだ」と答えた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図9,表9(CSV形式:2KB))