1.子どもの犯罪被害等に対する意識
(1) 子ども被害の犯罪に対する不安
住む地域において,身近にいる子どもが,何らかの犯罪に巻き込まれるかもしれないという不安を感じることがあるか聞いたところ,「ある」とする者の割合が50.7%(「ある」27.9%+「どちらかといえばある」22.8%),「ない」とする者の割合が47.5%(「どちらかといえばない」18.0%+「ない」29.4%)となっている。
都市規模別に見ると,「ない」とする者の割合は町村で高くなっている。
性別に見ると,「ある」とする者の割合は女性で,「ない」とする者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「ある」とする者の割合は30歳代,40歳代で,「ない」とする者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図1,表1(CSV形式:2KB),表1参考(CSV形式:1KB))
ア 不安を感じる理由
子ども被害の犯罪に対する不安について,「ある」,「どちらかといえばある」と答えた者(913人)に,子どもが犯罪に巻き込まれるかもしれないと不安になるのはなぜか聞いたところ,「テレビや新聞で,子どもが巻き込まれる事件がよく取り上げられるから」を挙げた者の割合が72.0%と最も高く,以下,「近所に暗く人通りの少ない道や公園や駐車場があるから」(36.7%),「子どもが一人で登下校することがあるから」(29.9%),「子どもが学習塾などの習い事で遅く帰ることがあるから」(29.4%),「地域のつながりが弱く,近所の住民の顔をほとんど知らないから」(25.7%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
性別に見ると,「テレビや新聞で,子どもが巻き込まれる事件がよく取り上げられるから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。(図2,表2(CSV形式:3KB),表2参考(CSV形式:1KB))