3.防災情報(自然災害全般)に関する意識について
(1) 居住地域の災害の危険性に関する情報や災害時に役立つ情報で充実してほしい情報
住んでいる地域で,災害の危険性に関する情報や災害対策に役立つ情報について,現在より充実してほしいものは何か聞いたところ,「災害時に提供される情報の内容,入手先,利用方法」を挙げた者の割合が41.3%と最も高く,以下,「災害時の避難場所・避難経路」(36.9%),「災害を受ける危険度を示した地図(ハザードマップなど)」(29.9%),「学校や社会福祉施設,医療機関などの公共的施設の耐震性」(25.9%)などの順となっている。なお,「特にない」と答えた者の割合が17.3%となっている。(複数回答,上位4項目)
前回の調査結果(平成14年9月調査結果をいう)と比較して見ると,「災害時に提供される情報の内容,入手先,利用方法」(35.5%→41.3%)を挙げた者の割合が上昇し,「災害時の避難場所・避難経路」(45.2%→36.9%),「災害を受ける危険度を示した地図(ハザードマップなど)」(32.7%→29.9%)を挙げた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「災害時に提供される情報の内容,入手先,利用方法」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「災害時に提供される情報の内容,入手先,利用方法」,「学校や社会福祉施設,医療機関などの公共的施設の耐震性」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「災害時に提供される情報の内容,入手先,利用方法」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代で,「災害時の避難場所・避難経路」を挙げた者の割合は20歳代,30歳代で,「災害を受ける危険度を示した地図(ハザードマップなど)」を挙げた者の割合は30歳代,50歳代で,「学校や社会福祉施設,医療機関などの公共的施設の耐震性」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(図13,表13-1(CSV形式:4KB),表13-2(CSV形式:1KB))
(2) 居住地域で災害時に提供される情報で充実してほしい情報
住んでいる地域で,災害時に提供される情報について,現在より充実してほしいものは何か聞いたところ,「家族や知人の安否」を挙げた者の割合が41.8%と最も高く,以下,「けが人や救急患者の受入れ病院」(38.1%),「地域の危険箇所」(37.3%),「ライフラインの復旧見通し」(35.9%),「交通機関の運行状況」(35.7%),「自治体による避難勧告や避難指示など」(35.2%),「救援物資が受け取れる場所の情報など」(33.5%),「道路の開通・渋滞状況」(33.4%),「避難場所(災害から身を守るために一時的に避難する場所など)」(32.7%),「震度・雨量・特別警報などの情報」(30.3%)などの順となっている。なお,「特にない」と答えた者の割合が10.5%となっている。(複数回答,上位10項目)
性別に見ると,「家族や知人の安否」,「けが人や救急患者の受入れ病院」,「地域の危険箇所」,「交通機関の運行状況」,「救援物資が受け取れる場所の情報など」,「避難場所(災害から身を守るために一時的に避難する場所など)」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「家族や知人の安否」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「けが人や救急患者の受入れ病院」,「交通機関の運行状況」,「救援物資が受け取れる場所の情報など」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代で,「地域の危険箇所」,「ライフラインの復旧見通し」,「道路の開通・渋滞状況」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「自治体による避難勧告や避難指示など」,「避難場所(災害から身を守るために一時的に避難する場所など)」を挙げた者の割合は50歳代で,「震度・雨量・特別警報などの情報」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(図14,表14(CSV形式:5KB))
(3) 防災全般に関する知識や情報の入手先
現在,防災全般に関する知識や情報を何によって入手しているか聞いたところ,「テレビ」を挙げた者の割合が94.0%と最も高く,以下,「新聞」(55.1%),「ラジオ」(31.0%),「家族・知人」(21.9%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
性別に見ると,「テレビ」,「家族・知人」を挙げた者の割合は女性で,「ラジオ」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「テレビ」を挙げた者の割合は70歳以上で,「新聞」を挙げた者の割合は50歳代から70歳以上で,「ラジオ」を挙げた者の割合は60歳代,70歳以上で,「家族・知人」を挙げた者の割合は20歳代で,それぞれ高くなっている。(図15,表15(CSV形式:5KB))
(4) 防災全般に関する知識や情報で今後重視したい入手先
防災全般に関する知識や情報を入手するにあたり,今後重視したいものはどれか聞いたところ,「テレビ」を挙げた者の割合が61.4%と最も高く,以下,「新聞」(29.5%),「ラジオ」(23.7%),「防災情報のホームページ・アプリなどの情報」(21.1%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
都市規模別に見ると,「防災情報のホームページ・アプリなどの情報」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「ラジオ」,「防災情報のホームページ・アプリなどの情報」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「テレビ」,「新聞」,「ラジオ」を挙げた者の割合は60歳代,70歳以上で,「防災情報のホームページ・アプリなどの情報」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(図16,表16(CSV形式:5KB))