2 調査結果の概要
2.障害者とのふれあいについて
(1)行事や催しへの参加意向
国や地方公共団体では,「障害者週間」を中心に障害のある人に対する理解を深めるために,さまざまな行事や催しを行っているが,このような行事や催しに参加してみたいと思うか聞いたところ,「参加したい」とする者の割合が69.3%(「ぜひ参加したい」7.6%+「機会があれば参加したい」61.7%),「参加したいと思わない」と答えた者の割合が29.3%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
都市規模別に見ると,「参加したい」とする者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「参加したい」とする者の割合は女性で,「参加したいと思わない」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「参加したい」とする者の割合は40歳代で,「参加したいと思わない」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図5,表5-1,表5-2,参考)
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
都市規模別に見ると,「参加したい」とする者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「参加したい」とする者の割合は女性で,「参加したいと思わない」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「参加したい」とする者の割合は40歳代で,「参加したいと思わない」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図5,表5-1,表5-2,参考)
(2)会話や手助けの経験
障害のある人と気軽に話したり,障害のある人の手助けをしたりしたことがあるか聞いたと
ころ,「ある」と答えた者の割合が70.0%,「ない」と答えた者の割合が30.0%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「ある」と答えた者の割合は40歳代で,「ない」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図6,表6-1,表6-2,参考)
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「ある」と答えた者の割合は40歳代で,「ない」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図6,表6-1,表6-2,参考)
ア 会話や手助けをした理由
障害のある人と気軽に話したり,障害のある人の手助けをしたりしたことが「ある」と答えた者(1,340人)に,それはどのような気持ちからか聞いたところ,「困っているときはお互い様という気持ちから」を挙げた者の割合が53.9%と最も高く,以下,「身内などに障害のある人がいて,その大変さを知っているから」(35.7%),「自分の仕事に関連して」(29.4%),「近所付き合いや親戚付き合いなどで」(17.3%),「将来,自分も障害をもつ可能性があるから」(16.3%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「自分の仕事に関連して」(19.3%→29.4%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「困っているときはお互い様という気持ちから」,「将来,自分も障害をもつ可能性があるから」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「困っているときはお互い様という気持ちから」,「将来,自分も障害をもつ可能性があるから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「困っているときはお互い様という気持ちから」,「身内などに障害のある人がいて,その大変さを知っているから」,「将来,自分も障害をもつ可能性があるから」を挙げた者の割合は60歳代で,「自分の仕事に関連して」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図7,表7-1,表7-2)
前回の調査結果と比較して見ると,「自分の仕事に関連して」(19.3%→29.4%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「困っているときはお互い様という気持ちから」,「将来,自分も障害をもつ可能性があるから」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「困っているときはお互い様という気持ちから」,「将来,自分も障害をもつ可能性があるから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「困っているときはお互い様という気持ちから」,「身内などに障害のある人がいて,その大変さを知っているから」,「将来,自分も障害をもつ可能性があるから」を挙げた者の割合は60歳代で,「自分の仕事に関連して」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図7,表7-1,表7-2)
イ 会話や手助けをしたことがない理由
障害のある人と気軽に話したり,障害のある人の手助けをしたりしたことが「ない」と答えた者(573人)に,なかったのはどうしてか聞いたところ,「たまたま機会がなかったから」を挙げた者の割合が83.1%と最も高く,以下,「どのように接したらよいかわからなかったから」(15.9%),「自分が何をすればよいかわからなかったから」(13.4%)などの順となっている。(複数回答,上位3項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「どのように接したらよいかわからなかったから」(10.3%→15.9%),「自分が何をすればよいかわからなかったから」(8.2%→13.4%)を挙げた者の割合が上昇している。
性別に見ると,「たまたま機会がなかったから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。(図8,表8-1,表8-2,参考1,参考2)
前回の調査結果と比較して見ると,「どのように接したらよいかわからなかったから」(10.3%→15.9%),「自分が何をすればよいかわからなかったから」(8.2%→13.4%)を挙げた者の割合が上昇している。
性別に見ると,「たまたま機会がなかったから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。(図8,表8-1,表8-2,参考1,参考2)
(3)差別や偏見の有無
世の中には障害がある人に対して,障害を理由とする差別や偏見があると思うか聞いたところ,「あると思う」とする者の割合が89.2%(「あると思う」56.1%+「少しはあると思う」33.0%),「ないと思う」と答えた者の割合が9.7%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「あると思う」(82.9%→89.2%)とする者の割合が上昇している。
年齢別に見ると,「あると思う」とする者の割合は20歳代から50歳代で高くなっている。(図9,表9-1,表9-2)
前回の調査結果と比較して見ると,「あると思う」(82.9%→89.2%)とする者の割合が上昇している。
年齢別に見ると,「あると思う」とする者の割合は20歳代から50歳代で高くなっている。(図9,表9-1,表9-2)
ア 差別や偏見の改善状況
世の中には障害がある人に対して,障害を理由とする差別や偏見が「あると思う」とする者(1,706人)に,5年前と比べて障害のある人に対する差別や偏見は改善されたと思うか聞いたところ,「改善されている」とする者の割合が51.5%(「かなり改善されている」8.5%+「ある程度改善されている」43.0%),「改善されていない」とする者の割合が40.8%(「あまり改善されていない」31.9%+「ほとんど改善されていない」8.9%)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「改善されている」(57.2%→51.5%)とする者の割合が低下し,「改善されていない」(35.3%→40.8%)とする者の割合が上昇している。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「改善されている」とする者の割合は60歳代,70歳以上で,「改善されていない」とする者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図10,表10-1,表10-2)
前回の調査結果と比較して見ると,「改善されている」(57.2%→51.5%)とする者の割合が低下し,「改善されていない」(35.3%→40.8%)とする者の割合が上昇している。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「改善されている」とする者の割合は60歳代,70歳以上で,「改善されていない」とする者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図10,表10-1,表10-2)
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