5.がん患者と社会とのつながりについて
(1) がんであることを伝えることの認識
自身が,がんと診断されたら,家族や友人などだれか身近な人にがんのことを自由に話せると思うか聞いたところ,「話せると思う」とする者の割合が85.7%(「話せると思う」59.9%+「どちらかといえば話せると思う」25.9%),「話せると思わない」とする者の割合が13.0%(「どちらかといえば話せると思わない」8.2%+「話せると思わない」4.8%)となっている。
都市規模別に見ると,「話せると思う」とする者の割合は大都市で高くなっている。(図11,表11(CSV形式:2KB))
(2) 仕事と治療等の両立についての認識
現在の日本の社会は,がんの治療や検査のために2週間に一度程度病院に通う必要がある場合,働きつづけられる環境だと思うか聞いたところ,「そう思う」とする者の割合が26.1%(「そう思う」8.2%+「どちらかといえばそう思う」17.8%),「そう思わない」とする者の割合が68.9%(「どちらかといえばそう思わない」35.8%+「そう思わない」33.0%)となっている。
性別に見ると,「そう思う」とする者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「そう思わない」とする者の割合は20歳代から40歳代で高くなっている。(図12,表12(CSV形式:2KB))