2 調査結果の概要
2.少年非行の問題点
(1) 少年自身の問題点
最近の少年の性格や資質について,問題だと思う点を聞いたところ,「忍耐力がない,自分の感情をうまくコントロールできない(すぐキレる)」を挙げた者の割合が72.5%と最も高く,以下,「他人とのコミュニケーションがうまくできない」(51.2%),「自己中心的,相手の立場や気持ちを理解しない又は理解できない」(50.8%)などの順となっている。(複数回答,上位3項目)
性別に見ると,「他人とのコミュニケーションがうまくできない」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「忍耐力がない,自分の感情をうまくコントロールできない(すぐキレる)」,「他人とのコミュニケーションがうまくできない」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「自己中心的,相手の立場や気持ちを理解しない又は理解できない」を挙げた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。(図6,表6−1,表6−2,参考)
性別に見ると,「他人とのコミュニケーションがうまくできない」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「忍耐力がない,自分の感情をうまくコントロールできない(すぐキレる)」,「他人とのコミュニケーションがうまくできない」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「自己中心的,相手の立場や気持ちを理解しない又は理解できない」を挙げた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。(図6,表6−1,表6−2,参考)
(2) 社会環境の問題点
少年非行について,どのような社会環境が問題だと思うか聞いたところ,「携帯電話やインターネットの普及により,簡単に見知らぬ者と出会える環境にある」を挙げた者の割合が63.4%と最も高く,以下,「携帯電話やインターネットの普及により,簡単に暴力や性,自殺に関する情報を手に入れられる」(47.3%),「簡単に暴力や性に関する情報を扱ったビデオ・出版物を手に入れられる」(43.5%),「カラオケボックス,ゲームセンター,インターネットカフェなどが深夜まで営業している」(40.1%),「携帯電話やインターネットの普及により,少年の交友関係や行動が把握しにくくなっている」(38.9%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「簡単に暴力や性に関する情報を扱ったビデオ・出版物を手に入れられる」(48.6%→43.5%),「カラオケボックス,ゲームセンター,インターネットカフェなどが深夜まで営業している」(50.6%→40.1%),「携帯電話やインターネットの普及により,少年の交友関係や行動が把握しにくくなっている」(45.7%→38.9%)を挙げた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「簡単に暴力や性に関する情報を扱ったビデオ・出版物を手に入れられる」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「携帯電話やインターネットの普及により,簡単に見知らぬ者と出会える環境にある」,「簡単に暴力や性に関する情報を扱ったビデオ・出版物を手に入れられる」,「カラオケボックス,ゲームセンター,インターネットカフェなどが深夜まで営業している」,「携帯電話やインターネットの普及により,少年の交友関係や行動が把握しにくくなっている」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「携帯電話やインターネットの普及により,簡単に見知らぬ者と出会える環境にある」,「携帯電話やインターネットの普及により,少年の交友関係や行動が把握しにくくなっている」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「携帯電話やインターネットの普及により,簡単に暴力や性,自殺に関する情報を手に入れられる」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「簡単に暴力や性に関する情報を扱ったビデオ・出版物を手に入れられる」を挙げた者の割合は40歳代で,「カラオケボックス,ゲームセンター,インターネットカフェなどが深夜まで営業している」を挙げた者の割合は50歳代,60歳代で,それぞれ高くなっている。
子どもの有無別に見ると,「携帯電話やインターネットの普及により,簡単に見知らぬ者と出会える環境にある」,「簡単に暴力や性に関する情報を扱ったビデオ・出版物を手に入れられる」を挙げた者の割合は乳幼児から高校生の子どもがいる者で,「携帯電話やインターネットの普及により,簡単に暴力や性,自殺に関する情報を手に入れられる」を挙げた者の割合は乳幼児,小学生,高校生の子どもがいる者で,「カラオケボックス,ゲームセンター,インターネットカフェなどが深夜まで営業している」を挙げた者の割合は高校生,大学生の子どもがいる者で,「携帯電話やインターネットの普及により,少年の交友関係や行動が把握しにくくなっている」を挙げた者の割合は小学生から大学生の子どもがいる者で,それぞれ高くなっている。(図7,表7−1,表7−2,参考1,参考2)
前回の調査結果と比較して見ると,「簡単に暴力や性に関する情報を扱ったビデオ・出版物を手に入れられる」(48.6%→43.5%),「カラオケボックス,ゲームセンター,インターネットカフェなどが深夜まで営業している」(50.6%→40.1%),「携帯電話やインターネットの普及により,少年の交友関係や行動が把握しにくくなっている」(45.7%→38.9%)を挙げた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「簡単に暴力や性に関する情報を扱ったビデオ・出版物を手に入れられる」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「携帯電話やインターネットの普及により,簡単に見知らぬ者と出会える環境にある」,「簡単に暴力や性に関する情報を扱ったビデオ・出版物を手に入れられる」,「カラオケボックス,ゲームセンター,インターネットカフェなどが深夜まで営業している」,「携帯電話やインターネットの普及により,少年の交友関係や行動が把握しにくくなっている」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「携帯電話やインターネットの普及により,簡単に見知らぬ者と出会える環境にある」,「携帯電話やインターネットの普及により,少年の交友関係や行動が把握しにくくなっている」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「携帯電話やインターネットの普及により,簡単に暴力や性,自殺に関する情報を手に入れられる」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「簡単に暴力や性に関する情報を扱ったビデオ・出版物を手に入れられる」を挙げた者の割合は40歳代で,「カラオケボックス,ゲームセンター,インターネットカフェなどが深夜まで営業している」を挙げた者の割合は50歳代,60歳代で,それぞれ高くなっている。
子どもの有無別に見ると,「携帯電話やインターネットの普及により,簡単に見知らぬ者と出会える環境にある」,「簡単に暴力や性に関する情報を扱ったビデオ・出版物を手に入れられる」を挙げた者の割合は乳幼児から高校生の子どもがいる者で,「携帯電話やインターネットの普及により,簡単に暴力や性,自殺に関する情報を手に入れられる」を挙げた者の割合は乳幼児,小学生,高校生の子どもがいる者で,「カラオケボックス,ゲームセンター,インターネットカフェなどが深夜まで営業している」を挙げた者の割合は高校生,大学生の子どもがいる者で,「携帯電話やインターネットの普及により,少年の交友関係や行動が把握しにくくなっている」を挙げた者の割合は小学生から大学生の子どもがいる者で,それぞれ高くなっている。(図7,表7−1,表7−2,参考1,参考2)
(3) 社会風潮の問題点
少年非行について,どのような社会風潮が問題だと思うか聞いたところ,「他人の子どもに無関心である,地域の絆が希薄化している」を挙げた者の割合が57.4%と最も高く,以下,「社会全般の規範意識(モラル)が低下している」(48.5%),「社会全般に心の豊かさや思いやりの心が失われている」(42.8%),「社会全般的に保護者と子どもの接する時間が不足しがちである」(37.9%),「少年が夢や希望を持ちにくい社会である」(37.0%),「家庭の教育力が低下している」(36.1%)などの順となっている。(複数回答,上位6項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「社会全般の規範意識(モラル)が低下している」(57.8%→48.5%)を挙げた者の割合が低下し,「少年が夢や希望を持ちにくい社会である」(31.2%→37.0%),「家庭の教育力が低下している」(30.6%→36.1%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「他人の子どもに無関心である,地域の絆が希薄化している」を挙げた者の割合は大都市,中都市で,「社会全般的に保護者と子どもの接する時間が不足しがちである」を挙げた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「社会全般の規範意識(モラル)が低下している」,「家庭の教育力が低下している」を挙げた者の割合は男性で,「社会全般に心の豊かさや思いやりの心が失われている」,「社会全般的に保護者と子どもの接する時間が不足しがちである」,「少年が夢や希望を持ちにくい社会である」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「他人の子どもに無関心である,地域の絆が希薄化している」を挙げた者の割合は40歳代,60歳代で,「社会全般の規範意識(モラル)が低下している」を挙げた者の割合は50歳代で,「社会全般的に保護者と子どもの接する時間が不足しがちである」を挙げた者の割合は50歳代で,「少年が夢や希望を持ちにくい社会である」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。
子どもの有無別に見ると,「他人の子どもに無関心である,地域の絆が希薄化している」を挙げた者の割合は乳幼児から中学生の子どもがいる者で,「社会全般の規範意識(モラル)が低下している」を挙げた者の割合は中学生の子どもがいる者で,「社会全般に心の豊かさや思いやりの心が失われている」を挙げた者の割合はその他の子どもがいる者で,「家庭の教育力が低下している」を挙げた者の割合は大学生の子どもがいる者で,それぞれ高くなっている。(図8,表8−1,表8−2,参考)
前回の調査結果と比較して見ると,「社会全般の規範意識(モラル)が低下している」(57.8%→48.5%)を挙げた者の割合が低下し,「少年が夢や希望を持ちにくい社会である」(31.2%→37.0%),「家庭の教育力が低下している」(30.6%→36.1%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「他人の子どもに無関心である,地域の絆が希薄化している」を挙げた者の割合は大都市,中都市で,「社会全般的に保護者と子どもの接する時間が不足しがちである」を挙げた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「社会全般の規範意識(モラル)が低下している」,「家庭の教育力が低下している」を挙げた者の割合は男性で,「社会全般に心の豊かさや思いやりの心が失われている」,「社会全般的に保護者と子どもの接する時間が不足しがちである」,「少年が夢や希望を持ちにくい社会である」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「他人の子どもに無関心である,地域の絆が希薄化している」を挙げた者の割合は40歳代,60歳代で,「社会全般の規範意識(モラル)が低下している」を挙げた者の割合は50歳代で,「社会全般的に保護者と子どもの接する時間が不足しがちである」を挙げた者の割合は50歳代で,「少年が夢や希望を持ちにくい社会である」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。
子どもの有無別に見ると,「他人の子どもに無関心である,地域の絆が希薄化している」を挙げた者の割合は乳幼児から中学生の子どもがいる者で,「社会全般の規範意識(モラル)が低下している」を挙げた者の割合は中学生の子どもがいる者で,「社会全般に心の豊かさや思いやりの心が失われている」を挙げた者の割合はその他の子どもがいる者で,「家庭の教育力が低下している」を挙げた者の割合は大学生の子どもがいる者で,それぞれ高くなっている。(図8,表8−1,表8−2,参考)
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