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4ページ目-社会意識に関する世論調査(平成23年1月調査)

2011年4月4日掲載

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電話番号 03-5253-2111(代表)

2 調査結果の概要


3.国の政策に対する評価について

 (1) 現在の公共サービスの満足度
 国や地方公共団体では,役所での窓口業務,図書館やスポーツ施設の運営,職業紹介や研修等,様々な「公共サービス」を提供しているが,現在の公共サービスに全体として満足しているか,それとも,満足していないか聞いたところ,「満足している」とする者の割合が53.8%(「満足している」9.9%+「やや満足している」43.8%),「満足していない」とする者の割合が40.2%(「あまり満足していない」29.9%+「満足していない」10.3%)となっている。
 前回の調査結果と比較してみると,大きな変化は見られない。
 性別に見ると,「満足している」とする者の割合は女性で,「満足していない」とする者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「満足している」とする者の割合は60歳代,70歳以上で,「満足していない」とする者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
 従業上の地位別に見ると,「満足している」とする者の割合は主婦,その他の無職で,「満足していない」とする者の割合は雇用者で,それぞれ高くなっている。
 職業別に見ると,「満足していない」とする者の割合は管理・専門技術・事務職,販売・サービス・保安職,生産・輸送・建設・労務職で高くなっている。(図24表15−1表15−2

 (2) 今後の公共サービスのあり方
  1. できるものから民間企業を活用
 「公共サービスの実施において,できるものから民間企業を活用する方向に進めていく」という意見について,どう思うか聞いたところ,「そう思う」とする者の割合が74.9%(「そう思う」41.2%+「どちらかといえばそう思う」33.6%),「そう思わない」とする者の割合が18.3%(「どちらかといえばそう思わない」12.0%+「そう思わない」6.2%)となっている。
 前回の調査結果と比較してみると,「そう思う」(68.8%→74.9%)とする者の割合が上昇し,「そう思わない」(21.9%→18.3%)とする者の割合が低下している。
 都市規模別に見ると,「そう思う」とする者の割合は中都市で高くなっている。
 性別に見ると,「そう思う」とする者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「そう思う」とする者の割合は30歳代から50歳代で高くなっている。
 性・年齢別に見ると,「そう思う」とする者の割合は男性の30歳代から60歳代で高くなっている。
 従業上の地位別に見ると,「そう思う」とする者の割合は雇用者で高くなっている。
 職業別に見ると,「そう思う」とする者の割合は管理・専門技術・事務職,販売・サービス・保安職,生産・輸送・建設・労務職で,「そう思わない」とする者の割合は農林漁業職で,それぞれ高くなっている。(図25表16−1表16−2

  2. できるものからNPOやボランティア団体を活用
 「公共サービスの実施において,できるものからNPOやボランティア団体を活用する方向に進めていく」という意見について,どう思うか聞いたところ,「そう思う」とする者の割合が65.0%(「そう思う」29.0%+「どちらかといえばそう思う」36.0%),「そう思わない」とする者の割合が26.4%(「どちらかといえばそう思わない」17.0%+「そう思わない」9.4%)となっている。
 前回の調査結果と比較してみると,「そう思う」(58.7%→65.0%)とする者の割合が上昇し,「そう思わない」(29.5%→26.4%)とする者の割合が低下している。
 都市規模別に見ると,「そう思わない」とする者の割合は大都市で高くなっている。
 性別に見ると,「そう思わない」とする者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「そう思う」とする者の割合は40歳代,50歳代で,「そう思わない」とする者の割合は30歳代で,それぞれ高くなっている。
 従業上の地位別に見ると,「そう思う」とする者の割合は雇用者で,「そう思わない」とする者の割合は雇用者,自営業主で,それぞれ高くなっている。
 職業別に見ると,「そう思う」,「そう思わない」とする者の割合は管理・専門技術・事務職で高くなっている。(図26表17−1表17−2

 (3) 国の政策への民意の反映程度
 全般的にみて,国の政策に国民の考えや意見がどの程度反映されていると思うか聞いたところ,「反映されている」とする者の割合が18.6%(「かなり反映されている」1.2%+「ある程度反映されている」17.3%),「反映されていない」とする者の割合が78.7%(「あまり反映されていない」58.1%+「ほとんど反映されていない」20.5%)となっている。
 前回の調査結果と比較してみると,「反映されている」(22.8%→18.6%)とする者の割合が低下し,「反映されていない」(73.1%→78.7%)とする者の割合が上昇している。
 性別に見ると,「反映されている」とする者の割合は男性で,「反映されていない」とする者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「反映されている」とする者の割合は70歳以上で,「反映されていない」とする者の割合は20歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
 性・年齢別に見ると,「反映されている」とする者の割合は男性の60歳代,70歳以上,女性の70歳以上で,「反映されていない」とする者の割合は男性の30歳代,女性の20歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
 職業別に見ると,「反映されていない」とする者の割合は管理・専門技術・事務職,販売・サービス・保安職,生産・輸送・建設・労務職で高くなっている。(図27図28表18−1表18−2

 ア 国の政策への民意の反映方法
 国の政策に国民の考えや意見が「ある程度反映されている」,「あまり反映されていない」,「ほとんど反映されていない」と答えた者(6,083人)に,どうすればよりよく反映されるようになると思うか聞いたところ,「政治家が国民の声をよく聞く」と答えた者の割合が27.5%,「国民が国の政策に関心を持つ」と答えた者の割合が20.2%,「国民が選挙のときに自覚して投票する」と答えた者の割合が15.3%,「国民が参加できる場をひろげる」と答えた者の割合が15.3%,「政府が世論をよく聞く」と答えた者の割合が14.1%,「マスコミが国民の意見をよく伝える」と答えた者の割合が5.1%となっている。
 前回の調査結果と比較してみると,「国民が参加できる場をひろげる」(16.7%→15.3%)と答えた者の割合が低下している。
 都市規模別に見ると,「政治家が国民の声をよく聞く」と答えた者の割合は小都市で高くなっている。
 性別に見ると,「政治家が国民の声をよく聞く」,「政府が世論をよく聞く」と答えた者の割合は女性で,「国民が選挙のときに自覚して投票する」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「政治家が国民の声をよく聞く」と答えた者の割合は70歳以上で,「国民が国の政策に関心を持つ」,「政府が世論をよく聞く」と答えた者の割合は40歳代で,「国民が選挙のときに自覚して投票する」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,「国民が参加できる場をひろげる」と答えた者の割合は20歳代,30歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。
 性・年齢別に見ると,「政治家が国民の声をよく聞く」と答えた者の割合は男性の70歳以上,女性の70歳以上で,「国民が国の政策に関心を持つ」と答えた者の割合は男性の40歳代で,「国民が選挙のときに自覚して投票する」と答えた者の割合は男性の60歳代,70歳以上,女性の70歳以上で,「国民が参加できる場をひろげる」と答えた者の割合は男性の20歳代,30歳代,女性の20歳代,30歳代で,「政府が世論をよく聞く」と答えた者の割合は女性の30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。
 職業別に見ると,「国民が国の政策に関心を持つ」,「政府が世論をよく聞く」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「国民が参加できる場をひろげる」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職,販売・サービス・保安職で,それぞれ高くなっている。(図29図30表19−1表19−2

 (4) 良い方向に向かっている分野
 現在の日本の状況について,良い方向に向かっていると思われるのは,どのような分野か聞いたところ,「科学技術」を挙げた者の割合が27.0%と最も高く,以下,「医療・福祉」(22.4%),「通信・運輸」(16.7%),「防災」(14.8%)などの順となっている。なお,「ない,わからない」と答えた者の割合が26.4%となっている。(複数回答,上位4項目)
 前回の調査結果と比較してみると,「科学技術」(20.7%→27.0%),「医療・福祉」(18.7%→22.4%),「通信・運輸」(14.3%→16.7%)を挙げた者の割合が上昇している。
 都市規模別に見ると,「医療・福祉」を挙げた者の割合は小都市で高くなっている。
 性別に見ると,「科学技術」,「通信・運輸」,「防災」を挙げた者の割合は男性で,「医療・福祉」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「科学技術」を挙げた者の割合は20歳代で,「医療・福祉」を挙げた者の割合は20歳代,70歳以上で,「通信・運輸」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「防災」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。
 性・年齢別に見ると,「科学技術」を挙げた者の割合は男性の20歳代,30歳代,50歳代,60歳代,女性の20歳代で,「医療・福祉」を挙げた者の割合は男性の70歳以上,女性の20歳代で,「通信・運輸」を挙げた者の割合は男性の30歳代から50歳代,女性の40歳代で,「防災」を挙げた者の割合は男性の40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。
 従業上の地位別に見ると,「科学技術」を挙げた者の割合は雇用者,自営業主で,「医療・福祉」を挙げた者の割合は家族従業者で,「通信・運輸」,「防災」を挙げた者の割合は雇用者で,それぞれ高くなっている。
 職業別に見ると,「科学技術」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,販売・サービス・保安職で,「通信・運輸」,「防災」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。
 (図31図32表20−1表20−2

 (5) 悪い方向に向かっている分野
 現在の日本の状況について,悪い方向に向かっていると思われるのは,どのような分野か聞いたところ,「景気」を挙げた者の割合が57.7%,「国の財政」を挙げた者の割合が55.7%と高く,以下,「雇用・労働条件」(52.3%),「外交」(46.3%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
 前回の調査結果と比較してみると,「景気」(63.1%→57.7%),「雇用・労働条件」(56.5%→52.3%)を挙げた者の割合が低下し,「国の財政」(47.6%→55.7%),「外交」(28.3%→46.3%)を挙げた者の割合が上昇している。
 都市規模別に見ると,「外交」を挙げた者の割合は大都市,中都市で高くなっている。
 性別に見ると,「国の財政」,「外交」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「景気」,「国の財政」,「雇用・労働条件」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「外交」を挙げた者の割合は40歳代から60歳代で,それぞれ高くなっている。
 性・年齢別に見ると,「景気」を挙げた者の割合は男性の30歳代,50歳代,女性の40歳代から60歳代で,「国の財政」を挙げた者の割合は男性の20歳代から60歳代で,「雇用・労働条件」を挙げた者の割合は男性の40歳代,女性の40歳代,50歳代で,「外交」を挙げた者の割合は男性の30歳代から60歳代で,それぞれ高くなっている。
 職業別に見ると,「景気」を挙げた者の割合は販売・サービス・保安職で,「国の財政」,「外交」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「雇用・労働条件」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,販売・サービス・保安職で,それぞれ高くなっている。(図33図34表21−1表21−2



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