このページの本文へ移動

世論調査内閣府

世論調査 >  平成22年度 >  動物愛護に関する世論調査 > 2 調査結果の概要

2 調査結果の概要


1 ペットの飼育状況について

 (1)ペット飼育の好き嫌い
 ペットを飼うのが好きなほうか聞いたところ,「好き」とする者の割合が72.5%(「大好き」23.4%+「好きなほう」49.1%),「嫌い」とする者の割合が25.1%(「嫌いなほう」21.8%+「大嫌い」3.3%)となっている。
 前回の調査結果(平成15年7月調査をいう,以下同じ)と比較して見ると,「好き」(65.5%→72.5%)とする者の割合が上昇し,「嫌い」(31.7%→25.1%)とする者の割合が低下している。
 年齢別に見ると,「好き」とする者の割合は20歳代,30歳代で,「嫌い」とする者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図1図2表1−1表1−2

 (2)ペット飼育の有無
 家庭で犬や猫など,ペットを飼っているかどうか聞いたところ,「飼っている」と答えた者の割合が34.3%,「飼っていない」と答えた者の割合が65.7%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
 都市規模別に見ると,「飼っていない」と答えた者の割合は大都市で高くなっている。
 性別に見ると,大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると,「飼っている」と答えた者の割合は50歳代で,「飼っていない」と答えた者の割合は30歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図3図4表2−1表2−2

  ア 飼育しているペットの種類
 ペットを「飼っている」と答えた者に(666人)に,どんな動物か聞いたところ,「犬」を挙げた者の割合が58.6%と最も高く,以下,「猫」(30.9%),「魚類」(19.4%)などの順となっている。(複数回答,上位3項目)
 前回の調査結果と比較して見ると,「魚類」(11.7%→19.4%)を挙げた者の割合が上昇している。
 性別に見ると,「魚類」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。(図5図6表3−1表3−2

  イ 所有者明示の有無
 犬または猫を「飼っている」と答えた者(犬390人,猫206人)に,所有者の氏名,住所などがわかるように名札や首輪,マイクロチップなどを装着し,飼い主が誰であるかわかるように明示しているか聞いたところ,犬については,「すべての犬に明示している」と答えた者の割合が33.8%,「一部の犬に明示している(一部の犬は明示していない)」と答えた者の割合が2.1%,「明示していない」と答えた者の割合が64.1%となっている。
 「すべての猫に明示している」と答えた者の割合が17.5%,「一部の猫に明示している(一部の猫は明示していない)」と答えた者の割合が2.9%,「明示していない」と答えた者の割合が79.6%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
 性別に見ると,犬については,大きな差異は見られない。(図7表4−1表4−2

  ウ 所有者明示の方法
 犬または猫を「飼っている」と答えた者で,所有者明示を「すべてしている」または「一部している」と答えた者(犬140人,猫42人)に,どのような方法で明示しているか聞いたところ,犬については,「首輪」を挙げた者の割合が73.6%と最も高く,以下,「名札」(25.7%),「マイクロチップ」(12.1%)などの順となっている。(複数回答,上位3項目)
 猫については,「首輪」を挙げた者の割合が78.6%と最も高く,以下,「名札」(33.3%)などの順となっている。(複数回答,上位2項目)
 前回の調査結果と比較して見ると,犬については,「首輪」(86.9%→73.6%)を挙げた者の割合が低下し,「マイクロチップ」(2.4%→12.1%)を挙げた者の割合が上昇している。(図8表5−1表5−2

  エ 所有者明示を行わない理由
 犬または猫を「飼っている」と答えた者で,所有者明示を「一部している」または「していない」と答えた者(犬258人,猫170人)に,明示していない理由は何かを聞いたところ,犬については,「明示する必要がないと考えるから」を挙げた者の割合が71.7%と最も高く,以下,「面倒だから」(12.0%)などの順となっている。(複数回答,上位2項目)
 猫については,「明示する必要がないと考えるから」を挙げた者の割合が72.4%と最も高く,以下,「動物がいやがるから(かわいそうだから)」(17.6%)などの順となっている。(複数回答,上位2項目)
 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
 性別に見ると,犬については,大きな差異は見られない。(図9表6−1表6−2

  オ 去勢・不妊手術をしているか
 犬または猫を「飼っている」と答えた者(犬390人,猫206人)に,飼っている犬または猫に去勢または不妊の手術をしているか聞いたところ,犬については,「すべての犬に手術をしている」と答えた者の割合が30.8%,「一部の犬に手術をしている(一部の犬は手術をしていない)」と答えた者の割合が5.1%,「手術をしていない」と答えた者の割合が62.3%となっている。
 猫については,「すべての猫に手術をしている」と答えた者の割合が72.3%,「一部の猫に手術をしている(一部の猫は手術をしていない)」と答えた者の割合が3.9%,「手術をしていない」と答えた者の割合が22.3%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,犬については,「すべての犬に手術をしている」(21.1%→30.8%)と答えた者の割合が上昇し,「手術をしていない」(73.6%→62.3%)と答えた者の割合が低下している。
 猫については,大きな変化は見られない。
 性別に見ると,犬については,「手術をしていない」と答えた者の割合は女性で高くなっている。(図10表7−1表7−2参考

  カ 去勢・不妊手術をしていない理由
 犬または猫を「飼っている」と答えた者で,去勢・不妊手術を「していない」または「一部していない」と答えた者(犬263人,猫54人)に,去勢または不妊の手術をしていない理由を聞いたところ,「自然のままがいいと思うから」を挙げた者の割合が39.9%,「手術する必要がないと考えるから」を挙げた者の割合が39.2%と高く,以下,「かわいそうだから」(14.1%),「まだ子犬だから」(11.0%),「子犬を産ませたいから」(10.6%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
 猫については,「手術する必要がないと考えるから」を挙げた者の割合が37.0%,「自然のままがいいと思うから」を挙げた者の割合が29.6%,「まだ子猫だから」を挙げた者の割合が25.9%,「手術費用が高いから」を挙げた者の割合が18.5%などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
 前回の調査結果と比較して見ると,犬については,「手術する必要がないと考えるから」(59.1%→39.2%)を挙げた者の割合が低下している。
 性別に見ると,犬については,大きな差異は見られない。(図11表8−1表8−2参考

  キ ペットを飼わない理由
 ペットを「飼っていない」と答えた者(1,273人)に,ペットを飼わないのはどのような理由からか聞いたところ,「十分に世話ができないから」を挙げた者の割合が46.2%と最も高く,以下,「死ぬと別れが辛いから」(37.0%),「集合住宅(アパート・マンションなど一戸建てでないもの)であり,禁止されているから」(25.2%),「鳴き声,悪臭などで近所に迷惑がかかるおそれがあるから」(18.5%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
 都市規模別に見ると,「死ぬと別れが辛いから」,「鳴き声,悪臭などで近所に迷惑がかかるおそれがあるから」を挙げた者の割合は小都市で,「集合住宅(アパート・マンションなど一戸建てでないもの)であり,禁止されているから」を挙げた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
 性別に見ると,大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると,「死ぬと別れが辛いから」を挙げた者の割合は60歳代で,「集合住宅(アパート・マンションなど一戸建てでないもの)であり,禁止されているから」を挙げた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図12表9−1表9−2参考





目次戻る次へ

Copyright© Cabinet Office, Government Of Japan. All Rights Reserved.

内閣府大臣官房政府広報室 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(代表)