2 調査結果の概要
3.メディアにおける性・暴力表現に関する意識について
(1)メディアにおける性・暴力表現に対する考え方
テレビ,新聞,雑誌,インターネット,コンピュータゲームなどのメディアにおける性・暴力表現について,問題があると思うか聞いたところ,「そう思う」とする者の割合が80.0%(「そう思う」46.4%+「どちらかといえばそう思う」33.6%),「そう思わない」とする者の割合が16.0%(「どちらかといえばそう思わない」9.4%+「そう思わない」6.5%)となっている。
性別に見ると,「そう思う」とする者の割合は女性で,「そう思わない」とする者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「そう思う」とする者の割合は40歳代から60歳代で,「そう思わない」とする者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「そう思う」とする者の割合は女性の40歳代から60歳代で,「そう思わない」とする者の割合は女性の20歳代,男性の20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図25,表22)
性別に見ると,「そう思う」とする者の割合は女性で,「そう思わない」とする者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「そう思う」とする者の割合は40歳代から60歳代で,「そう思わない」とする者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「そう思う」とする者の割合は女性の40歳代から60歳代で,「そう思わない」とする者の割合は女性の20歳代,男性の20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図25,表22)
ア メディアにおける性・暴力表現による問題点
テレビ,新聞,雑誌,インターネット,コンピュータゲームなどのメディアにおける性・暴力表現について,問題があると思うとする者(2,593人)に,どのような点で問題があると思うか聞いたところ,「そのような表現を望まない人や子どもの目に触れている」を挙げた者の割合が63.0%,「社会全体の性に関する道徳観・倫理観が損なわれている」を挙げた者の割合が59.4%と高く,以下,「児童に対する性犯罪を助長する」(51.1%),「女性の性的側面を過度に強調するなど,女性の人権が侵害されている」(41.7%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
性別に見ると,「そのような表現を望まない人や子どもの目に触れている」,「児童に対する性犯罪を助長する」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「そのような表現を望まない人や子どもの目に触れている」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「社会全体の性に関する道徳観・倫理観が損なわれている」,「児童に対する性犯罪を助長する」,「女性の性的側面を過度に強調するなど,女性の人権が侵害されている」を挙げた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。
就業の状態別に見ると,「そのような表現を望まない人や子どもの目に触れている」を挙げた者の割合は雇用者,主婦・主夫で,「社会全体の性に関する道徳観・倫理観が損なわれている」を挙げた者の割合は雇用者で,それぞれ高くなっている。(図26,表23,参考)
性別に見ると,「そのような表現を望まない人や子どもの目に触れている」,「児童に対する性犯罪を助長する」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「そのような表現を望まない人や子どもの目に触れている」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「社会全体の性に関する道徳観・倫理観が損なわれている」,「児童に対する性犯罪を助長する」,「女性の性的側面を過度に強調するなど,女性の人権が侵害されている」を挙げた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。
就業の状態別に見ると,「そのような表現を望まない人や子どもの目に触れている」を挙げた者の割合は雇用者,主婦・主夫で,「社会全体の性に関する道徳観・倫理観が損なわれている」を挙げた者の割合は雇用者で,それぞれ高くなっている。(図26,表23,参考)
(2)メディアにおける性・暴力表現の制限の方法
テレビ,新聞,雑誌,インターネット,コンピュータゲームなどのメディアにおける性・暴力表現について制限をする場合,どのような方法で制限するのがよいと思うか聞いたところ,「インターネット接続業者によるブロッキングの実施」を挙げた者の割合が46.9%,「メディアや制作会社が加盟している業界団体による自主規制」を挙げた者の割合が46.6%,「法改正や新しい法律の制定による規制」を挙げた者の割合が46.3%と高く,以下,「フィルタリングの設定などによる受信側の制限」(41.7%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
都市規模別に見ると,「インターネット接続業者によるブロッキングの実施」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「法改正や新しい法律の制定による規制」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「インターネット接続業者によるブロッキングの実施」,「法改正や新しい法律の制定による規制」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「メディアや制作会社が加盟している業界団体による自主規制」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「フィルタリングの設定などによる受信側の制限」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「インターネット接続業者によるブロッキングの実施」を挙げた者の割合は女性の20歳代から50歳代,男性の30歳代,40歳代で,「メディアや制作会社が加盟している業界団体による自主規制」を挙げた者の割合は女性の30歳代から50歳代,男性の50歳代で,「法改正や新しい法律の制定による規制」を挙げた者の割合は女性の30歳代から50歳代で,「フィルタリングの設定などによる受信側の制限」を挙げた者の割合は女性の20歳代から40歳代,男性の20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。 (図27,表24,参考)
都市規模別に見ると,「インターネット接続業者によるブロッキングの実施」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「法改正や新しい法律の制定による規制」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「インターネット接続業者によるブロッキングの実施」,「法改正や新しい法律の制定による規制」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「メディアや制作会社が加盟している業界団体による自主規制」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「フィルタリングの設定などによる受信側の制限」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「インターネット接続業者によるブロッキングの実施」を挙げた者の割合は女性の20歳代から50歳代,男性の30歳代,40歳代で,「メディアや制作会社が加盟している業界団体による自主規制」を挙げた者の割合は女性の30歳代から50歳代,男性の50歳代で,「法改正や新しい法律の制定による規制」を挙げた者の割合は女性の30歳代から50歳代で,「フィルタリングの設定などによる受信側の制限」を挙げた者の割合は女性の20歳代から40歳代,男性の20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。 (図27,表24,参考)
目次 | 戻る | 次へ