3ページ目-文化に関する世論調査（平成21年11月調査）

　住んでいる地域の文化的環境，例えば，鑑賞機会，創作・参加機会，文化財や伝統的まちなみの保存・整備などに満足しているか聞いたところ，「満足している」とする者の割合が52.1％（「満足している」14.1％＋「どちらかといえば満足している」38.0％），「満足していない」とする者の割合が35.3％（「どちらかといえば満足していない」22.9％＋「満足していない」12.4％）となっている。なお，「わからない」と答えた者の割合が12.6％となっている。
　都市規模別に見ると，「満足していない」とする者の割合は小都市で高くなっている。
　性別に見ると，大きな差異は見られない。
　年齢別に見ると，「満足している」とする者の割合は70歳以上で，「満足していない」とする者の割合は50歳代で，それぞれ高くなっている。（図６，表６）

　住んでいる地域の文化的環境を満足できるものとするために，何が必要だと思うか聞いたところ，「子どもが文化芸術に親しむ機会の充実」を挙げた者の割合が38.9％と最も高く，以下，「地域の芸能や祭りなどの継承・保存」（28.6％），「ホール・劇場，美術館・博物館などの文化施設の充実」（28.3％），「歴史的な建物や遺跡などを活かしたまちづくりの推進」（23.8％）などの順となっている。（複数回答，上位４項目）
　都市規模別に見ると，「地域の芸能や祭りなどの継承・保存」を挙げた者の割合は小都市で高くなっている。
　性別に見ると，「子どもが文化芸術に親しむ機会の充実」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
　年齢別に見ると，「子どもが文化芸術に親しむ機会の充実」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で，「ホール・劇場，美術館・博物館などの文化施設の充実」を挙げた者の割合は20歳代で，それぞれ高くなっている。（図７，表７）

　地域の文化的環境が充実することにより，期待する効果は何か聞いたところ，「子どもが心豊かに成長する」を挙げた者の割合が50.2％と最も高く，以下，「地域に住む人々が生きる楽しみを見出せる」（38.4％），「地域に住む人々の交流や社会参加が盛んになる」（37.8％），「地域に対する愛着が醸成される」（32.2％）などの順となっている。（複数回答，上位４項目）
　都市規模別に見ると，「地域に対する愛着が醸成される」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
　性別に見ると，「子どもが心豊かに成長する」，「地域に住む人々が生きる楽しみを見出せる」，「地域に住む人々の交流や社会参加が盛んになる」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
　年齢別に見ると，「子どもが心豊かに成長する」を挙げた者の割合は30歳代，40歳代で，「地域に住む人々が生きる楽しみを見出せる」を挙げた者の割合は50歳代で，「地域に住む人々の交流や社会参加が盛んになる」を挙げた者の割合は40歳代で，「地域に対する愛着が醸成される」を挙げた者の割合は30歳代で，それぞれ高くなっている。（図８，表８）