2 調査結果の概要
1.人権問題について
(1) 基本的人権についての周知度
基本的人権は侵すことのできない永久の権利として,憲法で保障されていることを知っているか聞いたところ,「知っている」と答えた者の割合が77.8%,「知らない」と答えた者の割合が22.2%となっている。
前回の調査結果(平成15年2月調査をいう。以下同じ。)と比較して見ると,大きな変化は見られない。
性別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は男性で,「知らない」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は30歳代で,「知らない」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図1,表1−1,表1−2)
前回の調査結果(平成15年2月調査をいう。以下同じ。)と比較して見ると,大きな変化は見られない。
性別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は男性で,「知らない」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は30歳代で,「知らない」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図1,表1−1,表1−2)
(2) 人権侵害の推移
新聞やテレビなどで「人権問題」とか「人権が侵害された」というニュースが報道されることがあるが,この5〜6年の間に,日本で,人権が侵害されるようなことは,次第に少なくなってきたと思うか,あまり変わらないと思うか,それとも次第に多くなってきたと思うか聞いたところ,「少なくなってきた」と答えた者の割合が11.0%,「あまり変わらない」と答えた者の割合が40.3%,「多くなってきた」と答えた者の割合が42.0%となっている。
前回の調査結果と比較してみると,「多くなってきた」(36.2%→42.0%)と答えた者の割合が上昇している。
性別に見ると,「あまり変わらない」と答えた者の割合は男性で,「多くなってきた」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「少なくなってきた」と答えた者の割合は60歳代で,「あまり変わらない」と答えた者の割合は20歳代から40歳代で,「多くなってきた」と答えた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。(図2,表2−1,表2−2)
前回の調査結果と比較してみると,「多くなってきた」(36.2%→42.0%)と答えた者の割合が上昇している。
性別に見ると,「あまり変わらない」と答えた者の割合は男性で,「多くなってきた」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「少なくなってきた」と答えた者の割合は60歳代で,「あまり変わらない」と答えた者の割合は20歳代から40歳代で,「多くなってきた」と答えた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。(図2,表2−1,表2−2)
(3) 人権侵害の経験
今までに,自分の人権が侵害されたと思ったことがあるか聞いたところ,「ある」と答えた者の割合が16.3%,「ない」と答えた者の割合が83.7%となっている。
前回の調査結果と比較してみると,「ある」(13.9%→16.3%)と答えた者の割合が上昇し,「ない」(86.1%→83.7%)と答えた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,大きな差異は見られない。(図3,表3−1,表3−2)
前回の調査結果と比較してみると,「ある」(13.9%→16.3%)と答えた者の割合が上昇し,「ない」(86.1%→83.7%)と答えた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,大きな差異は見られない。(図3,表3−1,表3−2)
ア 人権侵害の内容
人権が侵害されたと思ったことが「ある」と答えた者(287人)に,それはどのような場合か聞いたところ,「あらぬ噂,他人からの悪口,かげ口」を挙げた者の割合が47.4%と最も高く,以下,「プライバシーの侵害」(25.1%),「名誉・信用のき損,侮辱」(20.2%)などの順となっている。(複数回答,上位3項目)
前回の調査結果と比較してみると,「あらぬ噂,他人からの悪口,かげ口」(30.7%→47.4%),「名誉・信用のき損,侮辱」(12.2%→20.2%)を挙げた者の割合が上昇している。(図4,表4−1,表4−2)
前回の調査結果と比較してみると,「あらぬ噂,他人からの悪口,かげ口」(30.7%→47.4%),「名誉・信用のき損,侮辱」(12.2%→20.2%)を挙げた者の割合が上昇している。(図4,表4−1,表4−2)
(4) 人権尊重と権利の主張による他人への迷惑
「人権尊重が叫ばれる一方で,権利のみを主張して,他人の迷惑を考えない人が増えてきた」と言う意見について,どう思うか聞いたところ,「そう思う」とする者の割合が85.2%(非常にそう思う」34.9%+「かなりそう思う」50.3%),「そうは思わない」とする者の割合が12.7%(「あまりそうは思わない」11.7%+「全くそうは思わない」1.0%)となっている。
前回の調査結果と比較してみると,「そう思う」(76.7%→85.2%)とする者の割合が上昇し,「そうは思わない」(16.3%→12.7%)とする者の割合が低下している。
年齢別に見ると,「そう思う」と答えた者の割合は50歳代で,「そうは思わない」と答えた者の割合は20歳代で,それぞれ高くなっている。(図5,表5−1,表5−2)
前回の調査結果と比較してみると,「そう思う」(76.7%→85.2%)とする者の割合が上昇し,「そうは思わない」(16.3%→12.7%)とする者の割合が低下している。
年齢別に見ると,「そう思う」と答えた者の割合は50歳代で,「そうは思わない」と答えた者の割合は20歳代で,それぞれ高くなっている。(図5,表5−1,表5−2)
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