2 調査結果の概要
2.がん検診に関する意識について
(1) がん検診の関心度について
がん検診は,がんの早期発見,早期治療につながる重要な検査だと思うか聞いたところ,「重要と思う」とする者の割合が94.7%(「そう思う」81.9%+「どちらかといえば,そう思う」12.8%),「どちらともいえない」と答えた者の割合が2.7%,「重要と思わない」とする者の割合が2.1%(「どちらかといえば,そう思わない」1.2%+「全くそう思わない」0.9%)となっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図5,表5)
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図5,表5)
(2) がん検診の受診状況(胃がん検診)
胃がん検診(バリウムによるレントゲン撮影,内視鏡検査など含む)について,最近受けた時期を聞いたところ,「2年以内に受診」とする者の割合が37.5%(「1年以内に受診」29.5%+「2年以内に受診」7.9%),「2年以上前に受診」と答えた者の割合が15.9%,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合が46.2%となっている。
都市規模別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は町村で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は40歳代から60歳代で,「2年以上前に受診」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図6,表6)
都市規模別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は町村で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は40歳代から60歳代で,「2年以上前に受診」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図6,表6)
(3) がん検診の受診状況(肺がん検診)
肺がん検診(胸の単純X線撮影,喀痰検査など含む)について,最近受けた時期を聞いたところ,「2年以内に受診」とする者の割合が39.2%(「1年以内に受診」34.7%+「2年以内に受診」4.5%),「2年以上前に受診」と答えた者の割合が8.0%,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合が52.0%となっている。
都市規模別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は中都市,町村で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は男性で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は40歳代から60歳代で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図7,表7)
都市規模別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は中都市,町村で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は男性で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は40歳代から60歳代で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図7,表7)
(4)がん検診の受診状況(大腸がん検診)
大腸がん検診(便潜血反応検査(検便)など)について,最近受けた時期を聞いたところ,「2年以内に受診」とする者の割合が32.4%(「1年以内に受診」27.1%+「2年以内に受診」5.3%),「2年以上前に受診」と答えた者の割合が12.0%,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合が54.7%となっている。
都市規模別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は町村で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は40歳代から60歳代で,「2年以上前に受診」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図8,表8)
都市規模別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は町村で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は40歳代から60歳代で,「2年以上前に受診」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図8,表8)
(5) がん検診の受診状況(子宮がん検診(女性のみ))
子宮がん検診について,女性のみを対象に,最近受けた時期を聞いたところ,「2年以内に受診」とする者の割合が39.0%(「1年以内に受診」29.1%+「2年以内に受診」9.8%),「2年以上前に受診」と答えた者の割合が22.4%,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合が37.9%となっている。(図9,表9)
(6) がん検診の受診状況(乳がん検診(女性のみ))
乳がん検診について,女性のみを対象に,最近受けた時期を聞いたところ,「2年以内に受診」とする者の割合が32.4%(「1年以内に受診」23.7%+「2年以内に受診」8.8%),「2年以上前に受診」と答えた者の割合が16.3%,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合が50.2%となっている。
都市規模別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は小都市で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。(図10,表10)
都市規模別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は小都市で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。(図10,表10)
(7) がん検診の受信状況(その他のがん検診)
その他のがん検診について,最近受けた時期を聞いたところ,「2年以内に受診」とする者の割合が10.4%(「1年以内に受診」9.1%+「2年以内に受診」1.4%),「2年以上前に受診」と答えた者の割合が3.7%,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合が78.7%となっている。
性別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は男性で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は50歳代から70歳以上で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図11,表11)
性別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は男性で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「2年以内に受診」とする者の割合は50歳代から70歳以上で,「今まで受けたことはない」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図11,表11)
ア がん検診の受信場所
一度でも何らかのがんに関する検診を受診した者(1,253人)に,主にどのような機会に受診したか聞いたところ,「市区町村の集団検診(検診バスなど)」を挙げた者の割合が28.7%,「職場での集団検診(検診バス)」を挙げた者の割合が27.8%と高く,以下,「かかりつけ医で勧められて受診」を挙げた者の割合が25.2%などの順となっている。(複数回答,上位3項目)
都市規模別に見ると,「市区町村の集団検診(検診バスなど)」を挙げた者の割合は小都市,町村で高くなっている。
性別に見ると,「職場での集団検診(検診バス)」を挙げた者の割合は男性で,「市区町村の集団検診(検診バスなど)」,「かかりつけ医で勧められて受診」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。(図12,表12)
都市規模別に見ると,「市区町村の集団検診(検診バスなど)」を挙げた者の割合は小都市,町村で高くなっている。
性別に見ると,「職場での集団検診(検診バス)」を挙げた者の割合は男性で,「市区町村の集団検診(検診バスなど)」,「かかりつけ医で勧められて受診」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。(図12,表12)
イ 最近,未受診の理由
何らかのがんに関する検診を「2年以上前に受診」,「今まで受けたことはない」と答えた者(1,584人)に,最近がん検診を受けない理由はおもに何が理由か聞いたところ,「たまたま受けていない」を挙げた者の割合が28.8%と最も高く,以下,「健康状態に自信があり,必要性を感じないから」(17.3%),「心配な時はいつでも医療機関を受診できるから」(16.9%),「時間がなかったから」(15.9%),「面倒だから」(15.4%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
都市規模別に見ると,「健康状態に自信があり,必要性を感じないから」を挙げた者の割合は小都市で高くなっている。
性別に見ると,「健康状態に自信があり,必要性を感じないから」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「たまたま受けていない」を挙げた者の割合は30歳代で,「健康状態に自信があり,必要性を感じないから」,「心配な時はいつでも医療機関を受診できるから」を挙げた者の割合は70歳以上で,「時間がなかったから」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図13,表13)
都市規模別に見ると,「健康状態に自信があり,必要性を感じないから」を挙げた者の割合は小都市で高くなっている。
性別に見ると,「健康状態に自信があり,必要性を感じないから」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「たまたま受けていない」を挙げた者の割合は30歳代で,「健康状態に自信があり,必要性を感じないから」,「心配な時はいつでも医療機関を受診できるから」を挙げた者の割合は70歳以上で,「時間がなかったから」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図13,表13)
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