• 環境・自然

3ページ目-自然の保護と利用に関する世論調査(平成18年6月調査)

2006年9月11日掲載

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2 調査結果の概要


2.自然の保護と対策について

 (1) 自然保護についての意識
 自然保護についてどのように考えるか聞いたところ,「人間が生活していくために最も重要なこと」と答えた者の割合が48.3%,「人間社会との調和を図りながら進めていくこと」と答えた者の割合が46.7%,「開発の妨げとなるなど不要なこと」と答えた者の割合が2.3%となっている。
 性別に見ると,「人間が生活していくために最も重要なこと」と答えた者の割合は女性で,「人間社会との調和を図りながら進めていくこと」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「人間社会との調和を図りながら進めていくこと」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で高くなっている。(図7表7参考表

   ア 自然保護が必要な理由
 自然保護について「人間が生活していくために最も重要なこと」,「人間社会との調和を図りながら進めていくこと」と答えた者(1,742人)に,そう思うのはどのような理由からか聞いたところ,「気温の調節,二酸化炭素の吸収など,人間の生存に不可欠な環境条件を整えるから」を挙げた者の割合が46.7%と最も高く,以下,「多様な生物を育む生態系や絶滅のおそれのある動植物を守ることは重要だから」(37.0%),「人間の心にやすらぎやうるおいを与えてくれるから」(36.7%),「子供たちの健全な成長や自然を学ぶ場として大切だから」(25.8%),「災害の防止や水源の確保などに役立つから」(24.1%)などの順となっている。(2つまでの複数回答,上位5項目)
 都市規模別に見ると,「人間の心にやすらぎやうるおいを与えてくれるから」を挙げた者の割合は町村で高くなっている。
 性別に見ると,「子供たちの健全な成長や自然を学ぶ場として大切だから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「気温の調節,二酸化炭素の吸収など,人間の生存に不可欠な環境条件を整えるから」を挙げた者の割合は40歳代で,「多様な生物を育む生態系や絶滅のおそれのある動植物を守ることは重要だから」を挙げた者の割合は20歳代で,「人間の心にやすらぎやうるおいを与えてくれるから」を挙げた者の割合は50歳代で,「子供たちの健全な成長や自然を学ぶ場として大切だから」を挙げた者の割合は30歳代で,「災害の防止や水源の確保などに役立つから」を挙げた者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図8表8参考表

 (2) 自然保護に最も力を入れるべき地域
 今後,自然保護に最も力を入れるべき地域はどこだと思うか聞いたところ,「メダカやホタルなどの昆虫・小動物が生息している里地や里山の地域」と答えた者の割合が45.0%,「都市やその周辺の緑地や水辺などの自然が残っている地域」と答えた者の割合が33.2%,「ハイキングや保養に適した近郊の良好な自然地域」と答えた者の割合が10.9%,「国立公園に代表される優れた自然のある地域」と答えた者の割合が8.1%となっている。
 都市規模別に見ると,「メダカやホタルなどの昆虫・小動物が生息している里地や里山の地域」と答えた者の割合は小都市で,「都市やその周辺の緑地や水辺などの自然が残っている地域」と答えた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
 性別に見ると,大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると,「ハイキングや保養に適した近郊の良好な自然地域」と答えた者の割合は60歳代で高くなっている。(図9表9参考表

 (3) 自然保護のための対策
 今後,自然保護をしていくために,どのような対策に力を入れていくべきだと思うか聞いたところ,「道路やダムなどの整備事業を行う際,生態系など自然に配慮する」を挙げた者の割合が44.0%と最も高く,以下,「過去に開発などでそこなわれた自然を回復・再生していく」(39.4%),「農林業など人の手が入ることによって守られてきた里地や里山の自然を守る手だてを講じる」(39.0%)などの順となっている。(複数回答,上位3項目)
 都市規模別に見ると,「過去に開発などでそこなわれた自然を回復・再生していく」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
 年齢別に見ると,「道路やダムなどの整備事業を行う際,生態系など自然に配慮する」,「過去に開発などでそこなわれた自然を回復・再生していく」を挙げた者の割合は20歳代で,「農林業など人の手が入ることによって守られてきた里地や里山の自然を守る手だてを講じる」を挙げた者の割合は50歳代,60歳代で,それぞれ高くなっている。(図10表10

 (4) 海や沿岸の自然保護対策
 我が国の海やその沿岸の自然保護を図る上で,特に大切なことは何だと思うか聞いたところ,「ゴミがない美しい海岸にする」を挙げた者の割合が71.3%と最も高く,以下,「水質改善や油による海洋汚染を防止する」(53.3%),「砂浜,藻場(コンブやワカメなどが繁茂する場),干潟,サンゴ礁などを保全する」(40.2%),「開発などによってそこなわれた砂浜,藻場,干潟,サンゴ礁などを回復・再生する」(38.0%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
 都市規模別に見ると,「水質改善や油による海洋汚染を防止する」,「砂浜,藻場(コンブやワカメなどが繁茂する場),干潟,サンゴ礁などを保全する」,「開発などによってそこなわれた砂浜,藻場,干潟,サンゴ礁などを回復・再生する」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
 性別に見ると,「ゴミがない美しい海岸にする」,「水質改善や油による海洋汚染を防止する」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「ゴミがない美しい海岸にする」を挙げた者の割合は30歳代で,「水質改善や油による海洋汚染を防止する」,「砂浜,藻場(コンブやワカメなどが繁茂する場),干潟,サンゴ礁などを保全する」,「開発などによってそこなわれた砂浜,藻場,干潟,サンゴ礁などを回復・再生する」を挙げた者の割合は40歳代で,それぞれ高くなっている。(図11表11

 (5) 自然公園の保護と開発についての意識
 国立公園や国定公園などの自然公園内に自動車道路へホテル,スキー場などの観光施設をつくることは,利用者が便利になる反面,自然環境を損なうことも考えられるが,自然保護と観光開発との関係について,どのように考えるか聞いたところ,「自然を守るためには,これ以上観光開発をしない」と答えた者の割合が54.7%,「ある程度の観光開発も図る」と答えた者の割合が41.4%,「自然保護よりも観光開発を図る」と答えた者の割合が2.1%となっている。
 性別に見ると,大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると,「自然を守るためには,これ以上観光開発をしない」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,「ある程度の観光開発も図る」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図12表12参考表




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