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2ページ目-社会意識に関する世論調査(平成19年1月調査)

2007年4月2日掲載

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2 調査結果の概要


1.社会に対する意識について

 (1) 社会志向か個人志向か
 国民は,「国や社会のことにもっと目を向けるべきだ」という意見と,「個人生活の充実をもっと重視すべきだ」という意見があるが,このうちどちらの意見に近いか聞いたところ,「国や社会のことにもっと目を向けるべきだ」と答えた者の割合が51.0%,「個人生活の充実をもっと重視すべきだ」と答えた者の割合が32.9%となっている。なお,「一概にいえない」と答えた者の割合が13.8%となっている。
 都市規模別に見ると,「国や社会のことにもっと目を向けるべきだ」と答えた者の割合は中都市で高くなっている。
 性別に見ると,「個人生活の充実をもっと重視すべきだ」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
 性・年齢別に見ると,「国や社会のことにもっと目を向けるべきだ」と答えた者の割合は男性の60歳代,女性の40歳代,50歳代で,「個人の生活の充実をもっと重視すべきだ」と答えた者の割合は男性の30歳代で,それぞれ高くなっている。(図1表1

 (2) 社会への貢献意識
 日頃,社会の一員として,何か社会のために役立ちたいと思っているか聞いたところ,「思っている」と答えた者の割合が62.6%,「あまり考えていない」と答えた者の割合が34.9%となっている。
 都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
 性別に見ると,「思っている」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
 性・年齢別に見ると,「思っている」と答えた者の割合は男性の40歳代,60歳代,女性の40歳代,50歳代で,「あまり考えていない」と答えた者の割合は男性の70歳以上,女性の70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図2表2

  ア 社会への貢献内容
 何か社会のために役立ちたいと「思っている」と答えた者(3,498人)に,何か社会のために役立ちたいと思っているのはどのようなことか聞いたところ,「自然・環境保護に関する活動(環境美化,リサイクル活動,牛乳パックの回収など)」を挙げた者の割合が37.9%,「社会福祉に関する活動(老人や障害者などに対する介護,身の回りの世話,給食,保育など)」を挙げた者の割合が35.8%,「町内会などの地域活動(お祝い事や不幸などの手伝い,町内会や自治会などの役員,防犯や防火活動など」を挙げた者の割合が35.0%などの順となっている。(複数回答,上位3項目)
 前回の調査結果(平成18年2月調査結果をいう。以下同じ)と比較して見ると,「自然・環境保護に関する活動(環境美化,リサイクル活動,牛乳パックの回収など)」(32.9%→37.9%)を挙げた者の割合が上昇している。
 都市規模別に見ると,「自然・環境保護に関する活動(環境美化,リサイクル活動,牛乳パックの回収など)」を挙げた者の割合は中都市で,「町内会などの地域活動(お祝い事や不幸などの手伝い,町内会や自治会などの役員,防犯や防火活動など)」を挙げた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
 性別に見ると,「自然・環境保護に関する活動(環境美化,リサイクル活動,牛乳パックの回収など)」,「社会福祉に関する活動(老人や障害者などに対する介護,身の回りの世話,給食,保育など)」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
 性・年齢別に見ると,「自然・環境保護に関する活動(環境美化,リサイクル活動,牛乳パックの回収など)」を挙げた者の割合は女性の30歳代,40歳代で,「社会福祉に関する活動(老人や障害者などに対する介護,身の回りの世話,給食,保育など)」を挙げた者の割合は女性の20歳代,50歳代,60歳代で,「町内会などの地域活動(お祝い事や不幸などの手伝い,町内会や自治会などの役員,防犯や防火活動など)」を挙げた者の割合は男性の60歳代,70歳以上と女性の50歳代,60歳代で,それぞれ高くなっている。(図3表3−1表3−2

 (3) 国民全体の利益か個人の利益か
 今後,日本人は,個人の利益よりも国民全体の利益を大切にすべきだと思うか聞いたところ,「個人の利益よりも国民全体の利益を大切にすべきだ」と答えた者の割合が47.4%,「国民全体の利益よりも個人個人の利益を大切にすべきだ」と答えた者の割合が29.7%となっている。なお,「一概にいえない」と答えた者の割合が20.2%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,「個人の利益よりも国民全体の利益を大切にすべきだ」(44.9%→47.4%)と答えた者の割合が上昇している。
 都市規模別に見ると,「個人の利益よりも国民全体の利益を大切にすべきだ」と答えた者の割合は中都市で,「国民全体よりも個人個人の利益を大切にすべきだ」と答えた者の割合は小都市で,それぞれ高くなっている。
 性別に見ると,「個人の利益よりも国民全体の利益を大切にすべきだ」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
 性・年齢別に見ると,「個人の利益よりも国民全体の利益を大切にすべきだ」と答えた者の割合は男性の30歳代,60歳代で,「国民全体よりも個人個人の利益を大切にすべきだ」と答えた者割合は男性20歳代で,それぞれ高くなっている。(図4表4

 (4) 現在の世相(明るいイメージ)
 現在の世相をひとことで言えば,明るいイメージとしては,どのような表現があてはまると思うか聞いたところ,「平和である」を挙げた者の割合が50.9%と最も高く,以下「安定している」(18.2%)などの順となっている。(複数回答,上位2項目)。
 性別に見ると,「平和である」,「安定している」を挙げた者の割合は男性でそれぞれ高くなっている。
 性・年齢別に見ると,「平和である」を挙げた者の割合は男性の40歳代,50歳代,女性の40歳代で,「安定している」を挙げた者の割合は男性の40歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図5表5−1表5−2

 (5) 現在の世相(暗いイメージ)
 現在の世相をひとことで言えば,暗いイメージとしては,どのような表現があてはまると思うか聞いたところ,「無責任の風潮が強い」を挙げた者の割合が58.3%と最も高く,以下「自分本位である」(51.3%),「連帯感が乏しい」(34.4%),「ゆとりがない」(33.7%),「不安なこと,いらいらすることが多い」(30.2%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)。
 前回の調査結果と比較して見ると,「無責任の風潮が強い」(55.6%→58.3%」,(自分本位である」(47.2%→51.3%),「連帯感が乏しい」(30.5%→34.4%),「ゆとりがない」(31.6%→33.7%)を挙げた者の割合が上昇している。
 都市規模別に見ると,「無責任の風潮が強い」,「自分本位である」,「連帯感が乏しい」,「ゆとりがない」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
 性別に見ると,「無責任の風潮が強い」,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は男性で,「不安なこと,いらいらすることが多い」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
 性・年齢別に見ると,「無責任の風潮が強い」を挙げた者の割合は男性の40歳代,50歳代,女性の40歳代,50歳代で,「自分本位である」を挙げた者の割合は女性の40歳代,50歳代で,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は男性の40歳代から60歳代で,「ゆとりがない」を挙げた者の割合は男性の40歳代,女性の30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図6表6−1表6−2

 (6) 地位と報酬
 日本の社会の現実として,どのような人が高い地位と多くの報酬を得ていると思うか,また,どのような人が高い地位と多くの報酬を得ることが望ましいと思うか聞いたところ,以下のような結果となっている。(図7−1図7−2

  ア 現実に高い地位と多くの報酬を得ている人
 日本の社会の現実として,どのような人が高い地位と多くの報酬を得ていると思うか聞いたところ,「実績をあげた人が得る」と答えた者の割合が50.3%,「年齢の高い人が得る」と答えた者の割合が12.5%,「努力をした人が得る」と答えた者の割合が20.5%,「誰でも同じくらいに得る」と答えた者の割合が1.8%となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が10.0%となっている。
 性別に見ると,「努力をした人が得る」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
 性・年齢別に見ると,「実績をあげた人が得る」と答えた者の割合は男性の40歳代,女性の20歳代から50歳代で,「年齢の高い人が得る」と答えた者の割合は男性の20歳代,30歳代,女性の20歳代,30歳代で,「努力をした人が得る」と答えた者の割合は男性の60歳代,70歳以上,女性の70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図8表7

  イ 高い地位と多くの報酬を得る望ましい人
 どのような人が高い地位と多くの報酬を得ることが望ましいと思うか聞いたところ,「実績をあげた人が得る」と答えた者の割合が27.9%,「年齢の高い人が得る」と答えた者の割合が2.0%,「努力をした人が得る」と答えた者の割合が60.2%,「誰でも同じくらいに得る」と答えた者の割合が4.4%となっている。
 都市規模別に見ると,「実績をあげた人が得る」と答えた者の割合は大都市で高くなっている。
 性別に見ると,「実績をあげた人が得る」と答えた者の割合は男性で,「努力をした人が得る」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
 性・年齢別に見ると,「実績をあげた人が得る」と答えた者の割合は男性の20歳代から40歳代で,「努力をした人が得る」と答えた者の割合は女性の50歳代,60歳代で,それぞれ高くなっている。(図9表8




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