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3ページ目-臓器移植に関する世論調査(平成16年8月調査)

2004年10月25日掲載

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2 調査結果の概要


2.臓器提供意思表示カード・シールについて

 (1) 臓器提供意思表示カードの周知度
 臓器提供意思表示カード,臓器提供意思表示シールに関する資料Bを提示しながら,臓器の移植に関する法律では,臓器提供についての意思表示は,本人が書面ですることが必要とされており,このために臓器提供意思表示カードが作られ配布されているが,このカードのことを知っていたか聞いたところ,「知っていた」と答えた者の割合が71.9%,「知らなかった」と答えた者の割合が28.1%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,「知っていた」(68.9%→71.9%)と答えた者の割合が上昇し,「知らなかった」(31.1%→28.1%)と答えた者の割合が低下している。
 都市規模別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は中都市で,「知らなかった」と答えた者の割合は小都市で,それぞれ高くなっている。
 性別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は女性で,「知らなかった」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は20歳代から40歳代で,「知らなかった」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
 職業別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職,主婦で,「知らなかった」と答えた者の割合は自営業主,その他の無職で,それぞれ高くなっている。(図8表8

 (2) 臓器提供意思表示カードの入手方法の周知度
 臓器提供意思表示カードは,全国の都道府県や市町村の窓口,郵便局,運転免許センターなど様々な場所で配布されているが,このカードの入手方法を知っていたか聞いたところ,「知っていた」と答えた者の割合が38.1%,「知らなかった」と答えた者の割合が61.9%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
 性別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は女性で,「知らなかった」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は20歳代から40歳代で,「知らなかった」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
 職業別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「知らなかった」と答えた者の割合はその他の無職で,それぞれ高くなっている。(図9表9

 (3) 臓器提供意思表示カードの所持状況
 臓器提供意思表示カードを持っているか聞いたところ,「持っている」とする者の割合が10.5%(「持っており,常時携帯している」4.4%+「持っているが,常時携帯していない」6.1%),「持っていない」と答えた者の割合が89.5%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
 都市規模別に見ると,「持っていない」と答えた者の割合は町村で高くなっている。
 性別に見ると,「持っている」とする者の割合は女性で,「持っていない」と答えた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「持っている」とする者の割合は20歳代から40歳代で,「持っていない」と答えた者の割合は50歳代から70歳以上で,それぞれ高くなっている。
 職業別に見ると,「持っている」とする者の割合は管理・専門技術・事務職で,「持っていない」と答えた者の割合はその他の無職で,それぞれ高くなっている。(図10表10

   ア 臓器提供意思表示カードの記入状況
 臓器提供意思表示カードを「持っている」とする者(223人)に,自分の臓器提供意思表示カードに,臓器提供をする意思を記入しているか聞いたところ,「記入している」とする者の割合が61.4%(「「1.脳死」での臓器提供意思表示のみ記入」19.7%+「「2.心臓停止」での臓器提供意思表示のみ記入」5.8%+「「1.脳死」と「2.心臓停止」の臓器提供意思を記入」32.7%+「「3.臓器を提供しない」意思を記入」3.1%),「何も記入していない」と答えた者の割合が38.6%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図11表11

   イ 臓器提供意思表示カードに記入していない理由
 自分の臓器提供意思表示カードに,「何も記入していない」と答えた者(86人)に,臓器提供意思表示カードに自分の意思を記入していない理由を聞いたところ,「自分の意思が決まらないから」を挙げた者の割合が53.5%と最も高くなっている。(複数回答,上位1項目)(図12表12

   ウ 臓器提供意思表示カードを持っていない理由
 臓器提供意思表示カードを「持っていない」と答えた者(1,902人)に,臓器提供意思表示カードを持っていないのはどのような理由からかと聞いたところ,「臓器移植に抵抗感があるから」を挙げた者の割合が28.2%と最も高く,以下,「臓器移植についてよく知らないから」(18.3%),「臓器提供意思表示カードの入手方法がわからなかったから」(15.0%),「臓器提供意思表示カードのことを知らなかったから」(12.7%)などの順となっている。なお,「特にない」と答えた者の割合は21.7%となっている。(複数回答,上位4項目)
 前回の調査結果と比較して見ると,「臓器提供意思表示カードの入手方法がわからなかったから」(18.0%→15.0%)を挙げた者の割合が低下している。
 都市規模別に見ると,「臓器提供意思表示カードのことを知らなかったから」を挙げた者の割合は町村で高くなっている。
 性別に見ると,大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると,「臓器移植についてよく知らないから」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「臓器提供意思表示カードの入手方法がわからなかったから」を挙げた者の割合は30歳代で,「臓器提供意思表示カードのことを知らなかったから」を挙げた者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
 職業別に見ると,「臓器移植についてよく知らないから」を挙げた者の割合は労務職で高くなっている。(図13表13

   エ 臓器提供意思表示カードを持つ意向
 臓器提供意思表示カードを「持っていない」と答えた者(1,902人)に,臓器提供意思表示カードを持ちたいと思うか聞いたところ,「持ちたいと思う」とする者の割合が20.0%(「持ちたいと思う」6.5%+「どちらかといえば持ちたいと思う」13.5%),「どちらともいえない」と答えた者の割合が35.2%,「持ちたいとは思わない」とする者の割合が41.9%(「どちらかといえば持ちたいとは思わない」11.6%+「持ちたいとは思わない」30.2%)となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,「どちらともいえない」(32.1%→35.2%)と答えた者の割合が上昇している。
 都市規模別に見ると,「持ちたいとは思わない」とする者の割合は小都市で高くなっている。
 性別に見ると,大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると,「持ちたいと思う」とする者の割合は30歳代で,「どちらともいえない」と答えた者の割合は20歳代,30歳代,50歳代で,「持ちたいとは思わない」とする者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
 職業別に見ると,「持ちたいと思う」とする者の割合は管理・専門技術・事務職で,「どちらともいえない」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職,労務職で,「持ちたいとは思わない」とする者の割合はその他の無職で,それぞれ高くなっている。(図14表14

 (4) 臓器提供意思表示シールの周知度
 臓器提供の意思表示については,臓器提供意思表示カードのほかに,医療保険の被保険者証や運転免許証に貼る臓器提供意思表示シールが配布されているが,このシールのことを知っていたか聞いたところ,「知っていた」と答えた者の割合が9.6%,「知らなかった」と答えた者の割合が90.4%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
 都市規模別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は大都市で,「知らなかった」と答えた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
 性別に見ると,大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は50歳代で,「知らなかった」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。
 職業別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「知らなかった」と答えた者の割合はその他の無職で,それぞれ高くなっている。(図15表15

   ア 臓器提供意思表示シールの貼付状況
 臓器提供意思表示シールを「知っていた」と答えた者(203人)に,臓器提供意思表示シールを医療保険の被保険者証や運転免許証にはっているか聞いたところ,「はっている」とする者の割合が7.9%(「医療保険の被保険者証のみにはっている」2.0%+「運転免許証のみにはっている」4.4%+「医療保険の被保険者証と運転免許証の両方にはっている」1.5%),「両方ともはっていない」と答えた者の割合が92.1%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
 性別に見ると,大きな差異は見られない。(図16表16

 (5) 被保険者証に臓器提供意思表示を直接記入する欄があった方がよいかどうか
 臓器提供意思表示シール以外に,医療保険の被保険者証に臓器提供意思表示を直接記入する欄があった方がよいと思うか聞いたところ,「そう思う」とする者の割合が56.0%(「そう思う」35.0%+「どちらかというとそう思う」21.0%),「そう思わない」とする者の割合が24.6%(「あまりそう思わない」12.8%+「そう思わない」11.8%)となっている。なお,「どちらともいえない」と答えた者の割合が12.1%となっている。
 都市規模別に見ると,「そう思う」とする者の割合は大都市で高くなっている。
 性別に見ると,大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると,「そう思う」とする者の割合は20歳代で高くなっている。
 職業別に見ると,「そう思う」とする者の割合は管理・専門技術・事務職で高くなっている。(図17表17


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