2 調査結果の概要
1 治安に対する関心
(1) 日本は安全・安心な国か
現在の日本が,治安がよく,安全で安心して暮らせる国だと思うか聞いたところ,「そう思う」とする者の割合が42.4%(「そう思う」11.6%+「どちらかといえばそう思う」30.9%),「そう思わない」とする者の割合が54.7%(「あまりそう思わない」36.5%+「そう思わない」18.2%)となっている。
性別に見ると,「そう思う」とする者の割合は男性で,「そう思わない」とする者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「そう思わない」とする者の割合は60歳代で高くなっている。
職業別に見ると,「そう思う」とする者の割合は管理・専門技術・事務職で,「そう思わない」とする者の割合は主婦で,それぞれ高くなっている。(図1,表1)
性別に見ると,「そう思う」とする者の割合は男性で,「そう思わない」とする者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「そう思わない」とする者の割合は60歳代で高くなっている。
職業別に見ると,「そう思う」とする者の割合は管理・専門技術・事務職で,「そう思わない」とする者の割合は主婦で,それぞれ高くなっている。(図1,表1)
(2) 治安に対する関心度
現在,日本の治安にどの程度関心があるか聞いたところ,「関心がある」とする者の割合が81.0%(「関心がある」27.0%+「ある程度関心がある」53.9%),「関心がない」とする者の割合が18.0%(「あまり関心がない」14.9%+「関心がない」3.1%)となっている。
都市規模別に見ると,「関心がある」とする者の割合は大都市で,「関心がない」とする者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「関心がある」とする者の割合は40歳代で,「関心がない」とする者の割合は20歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「関心がある」とする者の割合は管理・専門技術・事務職で,「関心がない」とする者の割合は労務職で,それぞれ高くなっている。(図2,表2)
都市規模別に見ると,「関心がある」とする者の割合は大都市で,「関心がない」とする者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「関心がある」とする者の割合は40歳代で,「関心がない」とする者の割合は20歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「関心がある」とする者の割合は管理・専門技術・事務職で,「関心がない」とする者の割合は労務職で,それぞれ高くなっている。(図2,表2)
ア 治安に関心を持ったきっかけ
現在,日本の治安に「関心がある」とする者(1,698人)に,治安に関心を持ったきっかけを聞いたところ,「テレビや新聞でよく取り上げられるから」を挙げた者の割合が83.9%と最も高く,以下,「家族や友人との会話などで話題になったから」(30.0%),「身近で犯罪が発生した(発生しそうになった)から」(23.0%)などの順となっている。(複数回答,上位3項目)
性別に見ると,「テレビや新聞でよく取り上げられるから」,「家族や友人との会話などで話題になったから」,「身近で犯罪が発生した(発生しそうになった)から」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「家族や友人との会話などで話題になったから」を挙げた者の割合は30歳代で高くなっている。
職業別に見ると,「テレビや新聞でよく取り上げられるから」,「家族や友人との会話などで話題になったから」を挙げた者の割合は主婦で高くなっている。(図3,表3)
性別に見ると,「テレビや新聞でよく取り上げられるから」,「家族や友人との会話などで話題になったから」,「身近で犯罪が発生した(発生しそうになった)から」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「家族や友人との会話などで話題になったから」を挙げた者の割合は30歳代で高くなっている。
職業別に見ると,「テレビや新聞でよく取り上げられるから」,「家族や友人との会話などで話題になったから」を挙げた者の割合は主婦で高くなっている。(図3,表3)
(3) 最近の治安に関する認識
ここ10年間で日本の治安はよくなったと思うか聞いたところ,「よくなったと思う」とする者の割合が7.1%(「よくなったと思う」1.5%+「どちらかといえばよくなったと思う」5.5%),「悪くなったと思う」とする者の割合が86.6%(「どちらかといえば悪くなったと思う」42.8%+「悪くなったと思う」43.8%)となっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「悪くなったと思う」とする者の割合は30歳代,40歳代で高くなっている。(図4,表4)
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「悪くなったと思う」とする者の割合は30歳代,40歳代で高くなっている。(図4,表4)
ア 治安が悪くなったと思う理由
ここ10年間で日本の治安は「悪くなったと思う」とする者(1,816人)に,治安が悪くなった原因は何だと思うか聞いたところ,「外国人の不法滞在者が増えたから」を挙げた者の割合が54.4%と最も高く,以下,「青少年の教育が不十分だから」(47.0%),「地域社会の連帯意識が希薄となったから」(43.8%),「様々な情報が氾濫し,それが容易に手にはいるようになったから」(40.6%),「景気が悪くなったから」(38.6%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
都市規模別に見ると,「外国人の不法滞在者が増えたから」,「青少年の教育が不十分だから」,「地域社会の連帯意識が希薄となったから」,「景気が悪くなったから」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「外国人の不法滞在者が増えたから」を挙げた者の割合は男性で,「様々な情報が氾濫し,それが容易に手にはいるようになったから」,「景気が悪くなったから」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「外国人の不法滞在者が増えたから」を挙げた者の割合は50歳代,60歳代で,「青少年の教育が不十分だから」を挙げた者の割合は70歳以上で,「地域社会の連帯意識が希薄となったから」,「景気が悪くなったから」を挙げた者の割合は40歳代で,「様々な情報が氾濫し,それが容易に手にはいるようになったから」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「外国人の不法滞在者が増えたから」を挙げた者の割合は自営業主で,「地域社会の連帯意識が希薄となったから」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(図5,表5)
都市規模別に見ると,「外国人の不法滞在者が増えたから」,「青少年の教育が不十分だから」,「地域社会の連帯意識が希薄となったから」,「景気が悪くなったから」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「外国人の不法滞在者が増えたから」を挙げた者の割合は男性で,「様々な情報が氾濫し,それが容易に手にはいるようになったから」,「景気が悪くなったから」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「外国人の不法滞在者が増えたから」を挙げた者の割合は50歳代,60歳代で,「青少年の教育が不十分だから」を挙げた者の割合は70歳以上で,「地域社会の連帯意識が希薄となったから」,「景気が悪くなったから」を挙げた者の割合は40歳代で,「様々な情報が氾濫し,それが容易に手にはいるようになったから」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「外国人の不法滞在者が増えたから」を挙げた者の割合は自営業主で,「地域社会の連帯意識が希薄となったから」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(図5,表5)
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