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5ページ目-森林と生活に関する世論調査(平成15年12月調査)

2004年3月1日掲載

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2 調査結果の概要


4 木材の利用

 (1)木材の利用の意義についての周知度
 国内の森林から生産される木材(間伐材を含む)の利用を促進することが,森林の整備にとって必要だということを知っていたか聞いたところ,「はい」と答えた者の割合が60.0%,「いいえ」と答えた者の割合が40.0%となっている。
 都市規模別に見ると,「はい」と答えた者の割合は町村で,「いいえ」と答えた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
 性別に見ると,「はい」と答えた者の割合は男性で,「いいえ」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「はい」と答えた者の割合は50歳代から70歳以上で,「いいえ」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図17表17

 (2)木材の魅力についての周知度
 木材の魅力について,知っていることを挙げてもらったところ,「木材は,断熱性が高く,夏は涼しく冬は温かく感じる」を挙げた者の割合が73.7%と最も高く,以下,「木材には,湿度を調節する働きがある」(63.4%),「木材には,発生する香りなどの成分に気持ちを落ち着かせる効果がある」(62.8%),「木材は,家や家具などに使用したあと紙やエネルギー資源などにリサイクルできる」(53.2%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
 都市規模別に見ると, 「木材は,断熱性が高く,夏は涼しく冬は温かく感じる」を挙げた者の割合は中都市で, 「木材には,発生する香りなどの成分に気持ちを落ち着かせる効果がある」,「木材は,家や家具などに使用したあと紙やエネルギー資源などにリサイクルできる」を挙げた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
 性別に見ると,「木材には,湿度を調節する働きがある」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「木材には,湿度を調節する働きがある」,「木材は,家や家具などに使用したあと紙やエネルギー資源などにリサイクルできる」を挙げた者の割合は50歳代で,「木材には,発生する香りなどの成分に気持ちを落ち着かせる効果がある」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(図18表18

 (3)木造住宅か非木造住宅か
 仮に,今後,新たに住宅を建てたり,買ったりする場合,どんな住宅を選びたいと思うか聞いたところ,「木造住宅(昔から日本にある在来工法のもの)」と答えた者の割合が60.0%,「木造住宅(ツーバイフォー工法など在来工法以外のもの)」と答えた者の割合が20.4%,「非木造住宅(鉄筋,鉄骨,コンクリート造りのもの)」と答えた者の割合が12.8%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,「木造住宅(昔から日本にある在来工法のもの)」(67.0%→60.0%)と答えた者の割合が低下し, 「非木造住宅(鉄筋,鉄骨,コンクリート造りのもの)」(7.7%→12.8%)と答えた者の割合が上昇している。
 都市規模別に見ると,「木造住宅(昔から日本にある在来工法のもの)」と答えた者の割合は小都市,町村で,「木造住宅(ツーバイフォー工法など在来工法以外のもの)」,「非木造住宅(鉄筋,鉄骨,コンクリート造りのもの)」と答えた者の割合が大都市で,それぞれ高くなっている。
 性別に見ると, 「木造住宅(ツーバイフォー工法など在来工法以外のもの)」と答えた者の割合は女性で, 「非木造住宅(鉄筋、鉄骨、コンクリート造りのもの)」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「木造住宅(昔から日本にある在来工法のもの)」と答えた者の割合は50歳代から70歳以上で, 「木造住宅(ツーバイフォー工法など在来工法以外のもの)」と答えた者の割合は20歳代から40歳代で,「非木造住宅(鉄筋,鉄骨,コンクリート造りのもの)」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図19表19

  ア 木材の利用
 仮に,今後,新たに住宅を建てたり,買ったりする場合,木造住宅を選びたいとする者(1,699人)に,木材を利用した住宅を選ぶ時に,重視することを聞いたところ,「品質や性能が良く,耐久性に優れていること」を挙げた者の割合が70.6%,「健康に配慮した材料が用いられていること」を挙げた者の割合が66.1%と高く,以下,「国産材が用いられていること」(40.8%),「使用する木材の種類や産地,費用が明らかであること」(33.0%)などの順となっている。 (複数回答,上位4項目)
 性別に見ると, 「健康に配慮した材料が用いられていること」,「使用する木材の種類や産地,費用が明らかであること」を挙げた者の割合が女性で,「国産材が用いられていること」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「品質や性能が良く,耐久性に優れていること」,「健康に配慮した材料が用いられていること」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で, 「国産材が用いられていること」を挙げた者の割合は50歳代から70歳以上で,「使用する木材の種類や産地,費用が明らかであること」を挙げた者の割合は40歳代で,それぞれ高くなっている。(図20表20

 (4)公共施設等への木材利用
 現在,国や自治体では,公共の施設や設備等への木材利用を推進していますが,今後,どのような施設に木材を利用していくことが望ましいと思うか聞いたところ,「小学校や中学校の校舎などの学校施設」を挙げた者の割合が49.9%,「病院などの医療施設や老人ホームなどの福祉施設」を挙げた者の割合が49.5%と高く,以下,「幼稚園,保育園や公園にあるすべり台などの遊具」(38.7%),「スポーツ施設,図書館や音楽ホールなどの社会教育施設」(19.2%)などの順となっている。(2つまでの複数回答,上位4項目)
 前回の調査結果と比較して見ると,「小学校や中学校の校舎などの学校施設」(53.3%→49.9%),「スポーツ施設,図書館や音楽ホールなどの社会教育施設」(28.5%→19.2%)を挙げた者の割合が低下し, 「病院などの医療施設や老人ホームなどの福祉施設」(29.5%→49.5%), 「幼稚園,保育園や公園にあるすべり台などの遊具」(24.8%→38.7%)を挙げた者の割合が上昇している。
 性別に見ると, 「幼稚園,保育園や公園にあるすべり台などの遊具」を挙げた者の割合は女性で,「スポーツ施設,図書館や音楽ホールなどの社会教育施設」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「病院などの医療施設や老人ホームなどの福祉施設」を挙げた者の割合は50歳代,60歳代で,「幼稚園,保育園や公園にあるすべり台などの遊具」を挙げた者の割合は30歳代で, 「スポーツ施設,図書館や音楽ホールなどの社会教育施設」を挙げた者の割合は40歳代で,それぞれ高くなっている。(図21表21

 (5)木質バイオマスの利活用方策
 間伐などの森林の手入れや木材を生産する過程で発生する樹皮や木くずなどの木質バイオマスを利用していくことは,石油などの使用を減らし,地球温暖化防止に貢献しますが,木質バイオマスの利活用について,今後,取り組むべき方策は何だと思うか聞いたところ,「細かくして堆肥や家畜の敷料としての利活用の推進」を挙げた者の割合が50.3%,「燃やして発電するなどエネルギーとしての利活用の推進」を挙げた者の割合が48.7%と高く,以下,「林道の整備や収集機械の導入など,原材料を集荷しやすい条件の整備」(25.2%),「成分を抽出して新たな木質材料やアルコールの生産としての利活用の推進」(21.1%),「木質バイオマスの利活用に取り組むNPO等の民間団体への活動支援」(19.0%)などの順となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が15.0%となっている。(複数回答,上位5項目)
 都市規模別に見ると,「細かくして堆肥や家畜の敷料としての利活用の推進」を挙げた者の割合は中都市,町村で,「燃やして発電するなどエネルギーとしての利活用の推進」を挙げた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
 性別に見ると,「林道の整備や収集機械の導入など,原材料を集荷しやすい条件の整備」,「成分を抽出して新たな木質材料やアルコールの生産としての利活用の推進」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「細かくして堆肥や家畜の敷料としての利活用の推進」,「林道の整備や収集機械の導入など、原材料を集荷しやすい条件の整備」を挙げた者の割合は50歳代で,「成分を抽出して新たな木質材料やアルコールの生産としての利活用の推進」を挙げた者の割合は30歳代で,「木質バイオマスの利活用に取り組むNPO等の民間団体への活動支援」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(図22表22


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