2 調査結果の概要
1.臓器移植法について
(1) 臓器移植に対する関心の有無 臓器移植に関心があるか聞いたところ,「関心がある」と答えた者の割合が55.9%,「関心がない」と答えた者の割合が44.1%となっている。
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,「関心がある」と答えた者の割合は女性で,「関心がない」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「関心がある」と答えた者の割合は40歳代,60歳代で,「関心がない」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図1,表1)
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,「関心がある」と答えた者の割合は女性で,「関心がない」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「関心がある」と答えた者の割合は40歳代,60歳代で,「関心がない」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図1,表1)
ア 関心を持った理由
臓器移植に「関心がある」と答えた者(1,174人)に,臓器移植に関心を持った理由を聞いたところ,「テレビ・ラジオで話題になっているから」を挙げた者の割合が75.4%と最も高く,以下,「新聞・雑誌で話題になっているから」(61.0%),「家庭での会話で話題になったから」(12.0%)などの順となっている。(複数回答,上位3項目)
性別に見ると,「家庭での会話で話題になったから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「新聞・雑誌で話題になっているから」を挙げた者の割合は50歳代で高くなっている。(図2,表2)
性別に見ると,「家庭での会話で話題になったから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「新聞・雑誌で話題になっているから」を挙げた者の割合は50歳代で高くなっている。(図2,表2)
(2) 脳死での臓器提供で本人意思と家族の承諾が必要なことについての周知度
臓器の移植に関する法律では,脳死での臓器提供には,生前,本人の自由意思で書いた書面による意思表示が存在するとともに,その意思表示に対する家族の承諾が必要となっている。このことを知っていたかどうか聞いたところ,「知っていた」と答えた者の割合が83.2%,「知らなかった」と答えた者の割合が16.8%となっている。
前回の調査結果(平成12年5月調査をいう,以下同じ。)と比較して見ると,大きな変化は見られない。
都市規模別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は中都市で,「知らなかった」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は30歳代,50歳代で,「知らなかった」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図3,表3)
前回の調査結果(平成12年5月調査をいう,以下同じ。)と比較して見ると,大きな変化は見られない。
都市規模別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は中都市で,「知らなかった」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は30歳代,50歳代で,「知らなかった」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図3,表3)
(3) 脳死での臓器提供における本人意思表示と家族の承諾についての条件とすべきこと
脳死での臓器提供の条件とすべきだと思うものを聞いたところ,「本人の提供する意思表示と家族の承諾が共にあること」と答えた者の割合が54.0%,「本人の提供する意思表示があること」と答えた者の割合が27.6%,「本人及び家族の拒否の意思表示が共にないこと」と答えた者の割合が2.9%,「本人の拒否の意思表示がないこと」と答えた者の割合が0.7%,「本人の提供する意思表示があるか,または本人の提供若しくは拒否の意思表示が不明の場合には家族の承諾があること」と答えた者の割合が6.5%となっている。
都市規模別に見ると,「本人の提供する意思表示があること」と答えた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「本人の提供する意思表示と家族の承諾が共にあること」と答えた者の割合は女性で,「本人の提供する意思表示があること」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「本人の提供する意思表示と家族の承諾が共にあること」と答えた者の割合は40歳代で,「本人の提供する意思表示があること」と答えた者の割合は20歳代で,それぞれ高くなっている。(図4,表4)
都市規模別に見ると,「本人の提供する意思表示があること」と答えた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「本人の提供する意思表示と家族の承諾が共にあること」と答えた者の割合は女性で,「本人の提供する意思表示があること」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「本人の提供する意思表示と家族の承諾が共にあること」と答えた者の割合は40歳代で,「本人の提供する意思表示があること」と答えた者の割合は20歳代で,それぞれ高くなっている。(図4,表4)
(4) 心臓停止後の臓器提供(腎臓と眼球)についての周知度
臓器の移植に関する法律では,亡くなられた方が,臓器を提供しない意思を表示していない場合には,家族に提供の意思があれば,心臓停止後に腎臓と眼球については提供することができる。このことを知っていたか聞いたところ,「知っていた」と答えた者の割合が30.1%,「知らなかった」と答えた者の割合が69.9%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は50歳代,60歳代で,「知らなかった」と答えた者の割合は40歳代で,それぞれ高くなっている。(図5,表5)
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「知っていた」と答えた者の割合は50歳代,60歳代で,「知らなかった」と答えた者の割合は40歳代で,それぞれ高くなっている。(図5,表5)
(5) 臓器提供者が移植を受ける者を指定することについて
臓器の移植に関する法律における臓器移植においては,現在臓器移植を受ける患者を公平かつ適正に選択することとされている。これについてどう思うか聞いたところ,「臓器を提供する意思を表示する者が,移植を受ける者を自由に指定できるようにするべき」と答えた者の割合が27.5%,「臓器を提供する意思を表示する者が,移植を受ける者を身近な者などに限った上で,自由に指定できるようにするべき」と答えた者の割合が21.2%,「臓器を提供する意思を表示する者が,移植を受ける者を自由に指定できるようにするべきではない」と答えた者の割合が26.3%となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が23.6%となっている。
都市規模別に見ると,「臓器を提供する意思を表示する者が,移植を受ける者を自由に指定できるようにするべき」と答えた者の割合は大都市で,「臓器を提供する意思を表示する者が,移植を受ける者を自由に指定できるようにするべきではない」と答えた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「臓器を提供する意思を表示する者が,移植を受ける者を自由に指定できるようにするべき」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で高くなっている。(図6,表6)
都市規模別に見ると,「臓器を提供する意思を表示する者が,移植を受ける者を自由に指定できるようにするべき」と答えた者の割合は大都市で,「臓器を提供する意思を表示する者が,移植を受ける者を自由に指定できるようにするべきではない」と答えた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「臓器を提供する意思を表示する者が,移植を受ける者を自由に指定できるようにするべき」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で高くなっている。(図6,表6)
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