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2ページ目-男女共同参画社会に関する世論調査(平成14年7月調査)

2002年9月9日掲載

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2 調査結果の概要


1.男女の地位に関する意識について

 (1) 各分野の男女の地位の平等感
 次のそれぞれの分野で男女の地位は平等になっていると思うか聞いたところ, 「平等」と答えた者の割合が,「学校教育の場」で63.1%,「家庭生活」で40.4%,「法律や制度の上」で36.0%,「職場」で25.9%,「政治の場」で18.8%,「社会通念・慣習・しきたりなど」で18.4%となっている。(図1)

  ア 家庭生活における男女の地位の平等感
 家庭生活で男女の地位は平等になっていると思うか聞いたところ,「男性の方が優遇されている」とする者の割合が50.2%(「男性の方が非常に優遇されている」11.5%+「どちらかといえば男性の方が優遇されている」38.7%),「平等」と答えた者の割合が40.4%,「女性の方が優遇されている」とする者の割合が6.0%(「どちらかといえば女性の方が優遇されている」5.1%+「女性の方が非常に優遇されている」1.0%)となっている。
 前回の調査結果(平成12年2月調査をいう,以下同じ)と比較して見ると,大きな変化は見られない。
 都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
 性別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は女性で,「平等」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は40歳代,50歳代で,「平等」と答えた者の割合は20歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図2)
 性・年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は女性の30歳代から60歳代で,「平等」と答えた者の割合は男性の20歳代,40歳代,60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
 性・本人職業別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は女性の家族従業者,被用者,無職で,「平等」と答えた者の割合は男性の自営業主,被用者,無職で,それぞれ高くなっている。(表1)

  イ 職場における男女の地位の平等感
 職場で男女の地位は平等になっていると思うか聞いたところ,「男性の方が優遇されている」とする者の割合が59.0%(「男性の方が非常に優遇されている」18.0%+「どちらかといえば男性の方が優遇されている」41.0%),「平等」と答えた者の割合が25.9%,「女性の方が優遇されている」とする者の割合が3.1%(「どちらかといえば女性の方が優遇されている」2.8%+「女性の方が非常に優遇されている」0.3%)となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が12.0%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
 都市規模別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は大都市,中都市で高くなっている。
 性別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は女性で,「平等」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は20歳代から40歳代で高くなっている。(図3)
 性・年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は女性の30歳代から50歳代で,「平等」と答えた者の割合は男性の50歳代,60歳代で,それぞれ高くなっている。(表2)

  ウ 学校教育の場における男女の地位の平等感
 学校教育の場で男女の地位は平等になっていると思うか聞いたところ,「男性の方が優遇されている」とする者の割合が14.5%(「男性の方が非常に優遇されている」2.8%+「どちらかといえば男性の方が優遇されている」11.8%),「平等」と答えた者の割合が63.1%,「女性の方が優遇されている」とする者の割合が3.5%(「どちらかといえば女性の方が優遇されている」3.1%+「女性の方が非常に優遇されている」0.5%)となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が18.8%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
 都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
 性別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は女性で,「平等」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は50歳代で, 「平等」と答えた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(図4)
 性・年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は女性の50歳代,60歳代で,「平等」と答えた者の割合は女性の20歳代,30歳代と男性の20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。
 性・本人職業別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は女性の無職で, 「平等」と答えた者の割合は男性の被用者で,それぞれ高くなっている。(表3)

  エ 政治の場における男女の地位の平等感
 政治の場で男女の地位は平等になっていると思うか聞いたところ,「男性の方が優遇されている」とする者の割合が72.4%(「男性の方が非常に優遇されている」30.2%+「どちらかといえば男性の方が優遇されている」42.2%),「平等」と答えた者の割合が18.8%,「女性の方が優遇されている」とする者の割合が2.1%(「どちらかといえば女性の方が優遇されている」1.8%+「女性の方が非常に優遇されている」0.3%)となっている。
 都市規模別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は大都市で高くなっている。
 性別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は女性で,「平等」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は30歳代から50歳代で, 「平等」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図5)
 性・年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は女性の30歳代から50歳代で,「平等」と答えた者の割合は女性の70歳以上と男性の40歳代,60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
 性・本人職業別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は女性の被用者で,「平等」と答えた者の割合は男性の自営業主,無職で,それぞれ高くなっている。(表4)

  オ 法律や制度の上での男女の地位の平等感
 法律や制度の上で男女の地位は平等になっていると思うか聞いたところ,「男性の方が優遇されている」とする者の割合が48.4%(「男性の方が非常に優遇されている」13.0%+「どちらかといえば男性の方が優遇されている」35.4%),「平等」と答えた者の割合が36.0%,「女性の方が優遇されている」とする者の割合が4.7%(「どちらかといえば女性の方が優遇されている」4.1%+「女性の方が非常に優遇されている」0.6%)となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が10.9%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,「平等」(38.6%→36.0%)と答えた者の割合が低下している。
 都市規模別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は中都市で高くなっている。
 性別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は女性で,「平等」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は40歳代,50歳代で高くなっている。(図6)
 性・年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は女性の30歳代から60歳代で,「平等」と答えた者の割合は男性の20歳代から60歳代で,それぞれ高くなっている。
 性・本人職業別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は女性の被用者,無職で,「平等」と答えた者の割合は男性の自営業主,被用者,無職で,それぞれ高くなっている。(表5)

  カ 社会通念・慣習・しきたりなどにおける男女の地位の平等感
 社会通念・慣習・しきたりなどにおける男女の地位は平等になっていると思うか聞いたところ,「男性の方が優遇されている」とする者の割合が73.2%(「男性の方が非常に優遇されている」22.7%+「どちらかといえば男性の方が優遇されている」50.5%),「平等」と答えた者の割合が18.4%,「女性の方が優遇されている」とする者の割合が3.0%(「どちらかといえば女性の方が優遇されている」2.4%+「女性の方が非常に優遇されている」0.6%)となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,「男性の方が優遇されている」(76.6%→73.2%) とする者の割合が低下し,「平等」(15.8%→18.4%)と答えた者の割合が上昇している。
 都市規模別に見ると,「平等」とする者の割合は町村で高くなっている。
 性別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は女性で,「平等」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は30歳代から50歳代で, 「平等」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図7)
 性・年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は女性の30歳代から50歳代で,「平等」と答えた者の割合は女性の70歳以上と男性の70歳以上で,それぞれ高くなっている。
 性・本人職業別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は女性の被用者で,「平等」と答えた者の割合は女性の自営業主と男性の自営業主で,それぞれ高くなっている。(表6)

 (2) 社会全体における男女の地位の平等感
 社会全体における男女の地位は平等になっていると思うか聞いたところ,「男性の方が優遇されている」とする者の割合が75.0%(「男性の方が非常に優遇されている」12.9%+「どちらかといえば男性の方が優遇されている」62.1%),「平等」と答えた者の割合が19.5%,「女性の方が優遇されている」とする者の割合が2.8%(「どちらかといえば女性の方が優遇されている」2.4%+「女性の方が非常に優遇されている」0.4%)となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
 都市規模別に見ると,「平等」とする者の割合は町村で高くなっている。
 性別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は女性で,「平等」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は30歳代から50歳代で,「平等」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図8)
 性・年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」とする者の割合は女性の30歳代から50歳代で,「平等」と答えた者の割合は男性の20歳代,50歳代から70歳以上で,それぞれ高くなっている。(表7)

 (3) 男女があららゆる分野で平等になるために重要なこと
 今後,男女が社会のあららゆる分野でもっと平等になるために最も重要なことは何か聞いたところ,「法律や制度の上での見直しを行い,女性差別につながるものを改めること」と答えた者の割合が12.7%,「女性を取り巻く様々な偏見、固定的な社会通念、慣習・しきたりを改めること」と答えた者の割合が24.3%,「女性自身が経済力をつけたり、知識・技術を習得するなど、積極的に力の向上を図ること」と答えた者の割合が26.9%,「女性の就業、社会参加を支援する施設やサービスの充実を図ること」と答えた者の割合が13.9%,「政府や企業などの重要な役職に一定の割合で女性を登用する制度を採用・充実すること」と答えた者の割合が11.5%となっている。
 平成4年11月の調査結果と比較して見ると,「女性を取り巻く様々な偏見、固定的な社会通念、慣習・しきたりを改めること」(26.8%→24.3%)答えた者の割合が低下し,「女性の就業、社会参加を支援する施設やサービスの充実を図ること」(9.3%→13.9%)と答えた者の割合が上昇している。
 都市規模別に見ると,「女性の就業、社会参加を支援する施設やサービスの充実を図ること」と答えた者の割合は大都市で高くなっている。
 性別に見ると,「女性の就業、社会参加を支援する施設やサービスの充実を図ること」と答えた者の割合は女性で,「政府や企業などの重要な役職に一定の割合で女性を登用する制度を採用・充実すること」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「女性を取り巻く様々な偏見、固定的な社会通念、慣習・しきたりを改めること」と答えた者の割合は30歳代,40歳代で,「女性自身が経済力をつけたり、知識・技術を習得するなど、積極的に力の向上を図ること」と答えた者の割合は50歳代,60歳代で,「女性の就業、社会参加を支援する施設やサービスの充実を図ること」と答えた者の割合は30歳代で,「政府や企業などの重要な役職に一定の割合で女性を登用する制度を採用・充実すること」と答えた者の割合は20歳代で,それぞれ高くなっている。(図9)
 性・年齢別に見ると,「女性を取り巻く様々な偏見、固定的な社会通念、慣習・しきたりを改めること」と答えた者の割合は女性の30歳代と男性の40歳代で,「女性自身が経済力をつけたり、知識・技術を習得するなど、積極的に力の向上を図ること」と答えた者の割合は女性の50歳代,60歳代で,「女性の就業、社会参加を支援する施設やサービスの充実を図ること」と答えた者の割合は女性の20歳代,30歳代で,「政府や企業などの重要な役職に一定の割合で女性を登用する制度を採用・充実すること」と答えた者の割合は男性の20歳代,30歳代,60歳代で,それぞれ高くなっている。(表8)(参考表)


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