• 教育・人材育成

2ページ目-少年非行問題等に関する世論調査(平成13年11月調査)

2002年2月18日掲載

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2 調査結果の概要


  1. 非行の実態について

    (1)非行の増加

    ア) 最近,少年による非行等が問題となっていますが,あなたの実感として,こうした少年による重大な事件が以前に比べて増えていると思うか20歳未満の者に聞いたところ,「増えている」とする者の割合が88.1%(「かなり増えている」38.8%+「ある程度増えている」49.4%),「ほとんど(全く)増えていない」と答えた者の割合が5.9%,「減っている」と答えた者の割合が1.4%となっている。
     平成10年4月調査と比較して見ると,「増えている」(92.9%→88.1%)とする者の割合が低下している。
     都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
     性別に見ると,「増えている」とする者の割合は女性で高くなっている。
     学校区分別に見ると,「増えている」とする者の割合は高校の女子で高くなっている。(表1−1)
    イ) 同様の質問を20歳以上の者に聞いたところ,「増えている」とする者の割合が92.4%(「かなり増えている」58.9%+「ある程度増えている」33.5%),「ほとんど(全く)増えていない」と答えた者の割合が4.3%,「減っている」と答えた者の割合が0.6%となっている。
     平成10年4月調査と比較して見ると,「増えている」(94.3%→92.4%)とする者の割合が低下している。
     都市規模別に見ると,「増えている」とする者の割合は大都市で高くなっている。
     子供の有無等別に見ると,大きな差異は見られない。(表1−2)
    ウ) 20歳未満の者に聞いた結果と20歳以上の者に聞いた結果を比較して見ると,「増えている」とする者の割合は20歳以上の者で高くなっている。(図1

    (2)増加している非行

    ア) あなたは,以前に比べて,少年非行はどのようなものが増えていると思うか20歳未満の者に聞いたところ,「突然キレて行う非行」を挙げた者の割合が49.4%と最も高く,以下,「低年齢層による非行」(34.4%),「凶悪・粗暴化した非行」(34.1%),「集団による非行」(28.1%)などの順となっている。(複数回答,図2
     都市規模別に見ると,「突然キレて行う非行」,「低年齢層による非行」を挙げた者の割合は大都市で,「凶悪・粗暴化した非行」を挙げた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,「突然キレて行う非行」を挙げた者の割合は女性で,「集団による非行」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
     学校区分別に見ると,「低年齢層による非行」を挙げた者の割合は高校の男女で,「集団による非行」を挙げた者の割合は高校の男子で,それぞれ高くなっている。(表2−1
    イ) 同様の質問を20歳以上の者に聞いたところ,「低年齢層による非行」を挙げた者の割合が58.7%と最も高く,以下,「凶悪・粗暴化した非行」(53.2%),「突然キレて行う非行」(52.5%),「明確な動機がない非行」(37.0%),「集団による非行」(34.9%)などの順となっている。(複数回答,図2
     都市規模別に見ると,「明確な動機がない非行」,「集団による非行」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
     性別に見ると,「低年齢層による非行」,「突然キレて行う非行」を挙げた者の割合は女性で,「集団による非行」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
     年齢別に見ると,「低年齢層による非行」,「突然キレて行う非行」を挙げた者の割合は40歳代で,「明確な動機がない非行」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「集団による非行」を挙げた者の割合は60歳代で,それぞれ高くなっている。
     子供の有無等別に見ると,「低年齢層による非行」を挙げた者の割合は学生のいる者で,「突然キレて行う非行」,「明確な動機がない非行」を挙げた者の割合は乳児のいる者,学生のいる者で,「集団による非行」を挙げた者の割合は学校を卒業した子供がいる者で,それぞれ高くなっている。(表2−2
    ウ) 20歳未満の者に聞いた結果のうち上位の項目について,20歳以上の者に聞いた結果と比較して見ると「低年齢層による非行」,「凶悪・粗暴化した非行」,「集団による非行」を挙げた者の割合は20歳以上の者で高くなっている。(図2

    (3)凶悪事件を起こす少年の経緯

    ア) 最近の少年による重大な事件は,どのような経緯を持っている少年が起こしていると思うか20歳未満の者に聞いたところ,「家庭環境に問題のある少年」を挙げた者の割合が59.8%と最も高く,以下,「何ら問題がないと思われている少年」(32.0%),「学校生活になじめない少年」(30.9%),「友人関係に問題のある少年」(21.5%),「以前に不良行為や犯罪行為のあった少年」(18.5%)の順となっている。(複数回答,図3
     都市規模別に見ると,「学校生活になじめない少年」,「友人関係に問題のある少年」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
     性別に見ると,「家庭環境に問題のある少年」,「何ら問題がないと思われている少年」を挙げた者の割合は女性で,「以前に不良行為や犯罪行為のあった少年」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
     学校区分別に見ると,「何ら問題がないと思われている少年」を挙げた者の割合は高校の女子で,「以前に不良行為や犯罪行為のあった少年」を挙げた者の割合は高校の男子で,それぞれ高くなっている。(表3−1
    イ) 同様の質問を20歳以上の者に聞いたところ,「家庭環境に問題のある少年」を挙げた者の割合が70.9%と最も高く,以下,「何ら問題がないと思われている少年」(35.2%),「学校生活になじめない少年」(35.1%),「友人関係に問題のある少年」(31.2%),「以前に不良行為や犯罪行為のあった少年」(14.3%)の順となっている。(複数回答,図3
     都市規模別に見ると,「以前に不良行為や犯罪行為のあった少年」を挙げた者の割合は大都市で,「何ら問題がないと思われている少年」,「学校生活になじめない少年」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
     性別に見ると,「以前に不良行為や犯罪行為のあった少年」を挙げた者の割合は男性で,「何ら問題がないと思われている少年」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
     年齢別に見ると,「何ら問題がないと思われている少年」を挙げた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(表3−2
    ウ) 20歳未満の者に聞いた結果のうち上位の項目について,20歳以上の者に聞いた結果と比較して見ると,「家庭環境に問題のある少年」,「何ら問題がないと思われている少年」,「学校生活になじめない少年」,「友人関係に問題のある少年」を挙げた者の割合は20歳以上の者で,「以前に不良行為や犯罪行為のあった少年」を挙げた者の割合は20歳未満の者で,それぞれ高くなっている。(図3

    (4)実際に身の回りで問題になっている非行

    ア) 少年による非行が問題となっているが,実際にあなたの周囲で起こり問題となっていることについて20歳未満の者に聞いたところ,「飲酒・喫煙などの不良行為」を挙げた者の割合が35.0%と最も高く,以下,「不登校の問題」(30.0%),「いじめの問題」(27.5%),「バイクや自転車などを盗む」(22.9%)などの順となっている。(複数回答,図4
     都市規模別に見ると,「飲酒・喫煙などの不良行為」,「バイクや自転車などを盗む」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
     性別に見ると,「バイクや自転車などを盗む」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
     学校区分別に見ると,「飲酒・喫煙などの不良行為」を挙げた者の割合は高校の男女で,「不登校の問題」を挙げた者の割合は中学の男女で,「いじめの問題」を挙げた者の割合は中学の女子で,「バイクや自転車などを盗む」を挙げた者の割合は高校の男子で,それぞれ高くなっている。(表4−1
    イ) 同様の質問を20歳以上の者に聞いたところ,「飲酒・喫煙などの不良行為」を挙げた者の割合が23.8%,「バイクや自転車などを盗む」を挙げた者の割合が22.8%と高く,以下,「いじめの問題」(19.5%),「バイクや自転車などでひったくりをする」(18.6%),「不登校の問題」(17.6%),「ささいなことに腹を立てて暴力を振るう」(16.4%),「暴走行為をする」(16.3%)などの順となっている。なお,「特にない」と答えた者の割合は31.8%となっている。(複数回答,図4
     都市規模別に見ると,「バイクや自転車などでひったくりをする」,「暴走行為をする」を挙げた者の割合は大都市で,「不登校の問題」を挙げた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,「飲酒・喫煙などの不良行為」,「バイクや自転車などを盗む」,「暴走行為をする」を挙げた者の割合は男性で,「不登校の問題」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
     年齢別に見ると,「飲酒・喫煙などの不良行為」,「バイクや自転車などでひったくりをする」,「不登校の問題」を挙げた者の割合は40歳代で,「いじめの問題」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「ささいなことに腹を立てて暴力を振るう」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「暴走行為をする」を挙げた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。
     子供の有無等別に見ると,「いじめの問題」を挙げた者の割合は乳幼児のいる者,学生がいる者で,「不登校の問題」,「ささいなことに腹を立てて暴力を振るう」を挙げた者の割合は学生のいる者で,それぞれ高くなっている。(表4−2参考表4
    ウ) 20歳未満の者に聞いた結果のうち上位の項目について,20歳以上の者に聞いた結果と比較して見ると,「飲酒・喫煙などの不良行為」,「不登校の問題」,「いじめの問題」を挙げた者の割合は20歳未満の者で高くなっている。(図4

    (5)社会的にみて問題だと思う非行

    ア) 少年による非行が問題となっているが,社会的にみて問題だと思うことを20歳未満の者に聞いたところ,「刃物などを使った殺傷事件」を挙げた者の割合が49.2%と最も高く,以下,「覚せい剤やシンナーなどの薬物の乱用」(41.6%),「いじめの問題」(35.0%),「ささいなことに腹を立てて暴力を振るう」(28.5%)などの順となっている。(複数回答,図5
     性別に見ると,「ささいなことに腹を立てて暴力を振るう」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
     学校区分別に見ると,「いじめの問題」を挙げた者の割合は高校の男子で,「ささいなことに腹を立てて暴力を振るう」を挙げた者の割合は高校の女子で,それぞれ高くなっている。 (表5−1
    イ) 同様の質問を20歳以上の者に聞いたところ,「刃物などを使った殺傷事件」を挙げた者の割合が48.4%と最も高く,以下,「覚せい剤やシンナーなどの薬物の乱用」(39.8%),「いじめの問題」(38.7%),「ささいなことに腹を立てて暴力を振るう」(35.2%),「いわゆる援助交際などの性の非行」(33.0%)などの順となっている。(複数回答,図5
     都市規模別に見ると,「ささいなことに腹を立てて暴力を振るう」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
     年齢別に見ると,「刃物などを使った殺傷事件」を挙げた者の割合は20歳代で,「覚せい剤やシンナーなどの薬物の乱用」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「いじめの問題」,「ささいなことに腹を立てて暴力を振るう」を挙げた者の割合は30歳代で,それぞれ高くなっている。
     子供の有無等別に見ると,「覚せい剤やシンナーなどの薬物の乱用」を挙げた者の割合は学生のいる者で,「いじめの問題」,「ささいなことに腹を立てて暴力を振るう」,「いわゆる援助交際などの性の非行」を挙げた者の割合は乳幼児のいる者,学生のいる者で,それぞれ高くなっている。(表5−2
    ウ) 20歳未満の者に聞いた結果のうち上位の項目について,20歳以上の者に聞いた結果と比較して見ると,「いじめの問題」,「ささいなことに腹を立てて暴力を振るう」を挙げた者の割合は20歳以上の者で高くなっている。(図5

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