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3ページ目-障害者に関する世論調査(平成13年9月調査)

2001年12月25日掲載

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2 調査結果の概要


  1. 障害者とのふれあいについて

    (1) 行事や催しへの参加意向

     国や地方公共団体は,「障害者の日」を中心にいろいろな行事や催しを行っているが,このような行事や催しに今後参加してみたいと思うか聞いたところ,「参加したい」とする者の割合が61.7%(「ぜひ参加したい」6.7%+「機会があれば参加したい」55.0%),「参加したくない」と答えた者の割合が30.2%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,「参加したい」(66.0%→61.7%)とする者の割合が低下し,「参加したくない」(26.8%→30.2%)と答えた者の割合が上昇している。
     性別に見ると,「参加したくない」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
     年齢別に見ると,「参加したい」とする者の割合は30歳代から50歳代で,「参加したくない」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図5
     職業別に見ると,「参加したい」とする者の割合は管理・専門技術・事務職で,「参加したくない」と答えた者の割合はその他の無職で,それぞれ高くなっている。(表5

    (2) 障害のある人の活躍について家庭で話す機会

     障害のある人が,職場やスポーツ・文化など様々な分野で活躍されていることが,新聞やテレビなどで報道されることがあるが,家庭で,このようなことについて話題にすることがあるか聞いたところ,「ある」とする者の割合が56.4%(「よくある」13.5%+「時々ある」43.0%),「ない」とする者の割合が42.7%(「あまりない」26.2%+「ほとんど(全く)ない」16.5%)となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,「ある」(48.8%→56.4%)とする者の割合が上昇し,「ない」(50.8%→42.7%)とする者の割合が低下している。
     性別に見ると,「ある」とする者の割合は女性で,「ない」とする者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
     年齢別に見ると,「ある」とする者の割合は40歳代,50歳代で,「ない」とする者の割合は20歳代,30歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図6表6

    (3) 話をしたり,手助けをすることがあったか

     障害のある人と気軽に話をしたり,障害のある人の手助けをすることがあったか聞いたところ,「あった」と答えた者の割合が58.8%,「なかった」と答えた者の割合が41.2%となっている。
      前回の調査結果と比較して見ると,「あった」(55.5%→58.8%)と答えた者の割合が上昇し,「なかった」(44.5%→41.2%)と答えた者の割合が低下している。
     都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
     性別に見ると,大きな差異は見られない。
     年齢別に見ると,「あった」と答えた者の割合は40歳代,50歳代で,「なかった」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図7
     職業別に見ると,「あった」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「なかった」と答えた者の割合はその他の無職で,それぞれ高くなっている。(表7

    ア 話をしたり,手助けをしたのはどのような気持ちからか

     障害のある人と気軽に話をしたり、障害のある人の手助けをすることがあったと答えた者(2,051人)に,それはどのような気持ちからか聞いたところ,「困っているときはお互い様という気持ちから」を挙げた者の割合が60.6%と最も高く,以下,「身内などに障害のある人がいて,その大変さを知っているから」(31.9%),「自分の仕事に関連して」(20.6%),「近所付き合いや親戚付き合いなどで」(17.0%)などの順となっている。(複数回答)
     前回の調査結果と比較して見ると,「困っているときはお互い様という気持ちから」(55.6%→60.6%)を挙げた者の割合が上昇している。
     都市規模別に見ると,「近所付き合いや親戚付き合いなどで」を挙げた者の割合は町村で高くなっている。
     性別に見ると,「困っているときはお互い様という気持ちから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
     年齢別に見ると,「自分の仕事に関連して」を挙げた者の割合は40歳代で,「近所付き合いや親戚付き合いなどで」を挙げた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図8
     職業別に見ると,「自分の仕事に関連して」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,労務職で高くなっている。(表8

    イ 話や手助けの内容

     障害のある人と気軽に話をしたり,障害のある人の手助けをすることがあったと答えた者(2,051人)に,それはどのような話や手助けであったか聞いたところ,「相談相手,話し相手」を挙げた者の割合が44.5%と最も高く,以下,「席をゆずった」(39.0%),「車椅子を押した」(35.4%),「横断歩道や階段で手助けをした」(34.4%),「一緒に遊んだ」(22.6%)などの順となっている。(複数回答)
     前回の調査結果と比較して見ると,「席をゆずった」(34.7%→39.0%),「車椅子を押した」 (29.5%→35.4%)を挙げた者の割合が上昇している。
     都市規模別に見ると,「相談相手,話し相手」を挙げた者の割合は町村で,「席をゆずった」,「横断歩道や階段で手助けをした」を挙げた者の割合は大都市,中都市で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,「横断歩道や階段で手助けをした」,「一緒に遊んだ」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
     年齢別に見ると,「席をゆずった」,「車椅子を押した」を挙げた者の割合は40歳代で,「一緒に遊んだ」を挙げた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図9
     職業別に見ると,「席をゆずった」,「車椅子を押した」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「横断歩道や階段で手助けをした」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,主婦で,それぞれ高くなっている。(表9

    ウ 話をしなかったり,手助けをすることがなかった理由

     障害のある人と気軽に話をしたり,障害のある人の手助けをすることがなかったと答えた者(1,439人)に,なかったのはどうしてか聞いたところ,「そのような機会がなかった」を挙げた者の割合が87.4%と最も高く,以下,「どのように接してよいかわからなかった」(12.2%),「おせっかいになるような気がした」(6.4%),「専門の人や関係者にまかせた方がよいと思った」(5.6%),「自分にとって負担になるような気がした」(2.4%)の順となっている。(複数回答)
     性別に見ると,大きな差異は見られない。
     年齢別に見ると,「どのように接してよいかわからなかった」を挙げた者の割合は30歳代で高くなっている。(図10
     職業別に見ると,「おせっかいになるような気がした」を挙げた者の割合は労務職で,「専門の人や関係者にまかせた方がよいと思った」を挙げた者の割合は家族従業者で,それぞれ高くなっている。(表10

    (4) 障害者との交流や催し,ボランティア活動の参加経験の有無

     障害のある人,ない人相互の交流活動や催し,あるいはボランティア活動が全国各地で行われているが,そのような活動に参加したことがあるか聞いたところ,「参加したことがある」と答えた者の割合が15.2%,「参加したことがない」と答えた者の割合が84.8%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
     都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
     性別に見ると,「参加したことがある」と答えた者の割合は女性で,「参加したことがない」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。(図11
     職業別に見ると,「参加したことがある」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「参加したことがない」と答えた者の割合は労務職で,それぞれ高くなっている。(表11

    (5) 今後の参加意向

     今後,このような交流活動や催し,あるいはボランティア活動に参加してみたいと思うか聞いたところ,「参加したい」とする者の割合が64.8%(「ぜひ参加したい」6.6%+「機会があれば参加したい」58.2%),「参加したくない」と答えた者の割合が25.7%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
     性別に見ると,「参加したい」とする者の割合は女性で,「参加したくない」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「参加したい」とする者の割合は男性の40歳代,50歳代及び女性の30歳代から50歳代で,「参加したくない」と答えた者の割合は男性の60歳代,70歳以上及び女性の70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図12
     職業別に見ると,「参加したい」とする者の割合は管理・専門技術・事務職で,「参加したくない」と答えた者の割合はその他の無職で,それぞれ高くなっている。(表12

    ア 今後,参加したい交流や催し,ボランティア活動の内容

     「参加したい」とする者(2,261人)に,今後,具体的にどのような交流活動や催し,あるいはボランティア活動に参加したいと思うか聞いたところ,「身近にいる障害のある人に対して,積極的に手助けをする」を挙げた者の割合が48.3%,「地域のボランティア活動に参加する」を挙げた者の割合が45.5%と高く,以下,「障害のある人々のための募金に対して寄附を行う」(24.8%)などの順となっている。(複数回答)
     前回の調査結果と比較して見ると,「身近にいる障害のある人に対して,積極的に手助けをする」(40.1%→48.3%)を挙げた者の割合が上昇し,「障害のある人々のための募金に対して寄附を行う」(29.1%→24.8%)を挙げた者の割合が低下している。
     都市規模別に見ると,「地域のボランティア活動に参加する」を挙げた者の割合は町村で高くなっている。
     性別に見ると,「身近にいる障害のある人に対して,積極的に手助けをする」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
     年齢別に見ると,「身近にいる障害のある人に対して,積極的に手助けをする」を挙げた者の割合は20歳代,30歳代で高くなっている。(図13表13

    (6) 工夫すれば障害のある人々にも利用しやすくなると思うことの有無

     日常生活の中で接するものや場所について,もう少し工夫すれば障害のある人々にも利用しやすくなると思うことがあるか聞いたところ,「ある」とする者の割合が76.5%(「よくある」28.1%+「時々ある」48.4%),「ない」とする者の割合が19.6%(「あまりない」15.2%+「ほとんど(全く)ない」4.4%)となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,「ある」(73.9%→76.5%)とする者の割合が上昇している。
     都市規模別に見ると,「ある」とする者の割合は中都市で高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「ある」とする者の割合は男女とも30歳代,40歳代で,「ない」とする者の割合は男性の60歳代,70歳以上及び女性の70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図14
     職業別に見ると,「ある」とする者の割合は管理・専門技術・事務職で,「ない」とする者の割合はその他の無職で,それぞれ高くなっている。(表14

    ア 工夫すれば障害のある人々にも利用しやすくなると思うこと

     工夫すれば障害のある人々にも利用しやすくなると思うことがあるとする者(2,670人)に,それはどのようなことか聞いたところ,「道路の段差や信号」を挙げた者の割合が79.9%と最も高く,以下,「電車やバスなどの構造や乗り降り」(69.6%),「住宅の構造」(42.0%),「図書館やデパートなどの公共的な建物の構造」(30.9%),「駅や郵便局などの公共的な施設での点字表示や音声・文字案内」(30.4%)などの順となっている。(複数回答)
     前回の調査結果と比較して見ると,「道路の段差や信号」(76.4%→79.9%)を挙げた者の割合が上昇している。
     都市規模別に見ると,「道路の段差や信号」を挙げた者の割合は中都市で,「電車やバスなどの構造や乗り降り」,「駅や郵便局などの公共的な施設での点字表示や音声・文字案内」を挙げた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,「電車やバスなどの構造や乗り降り」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「道路の段差や信号」を挙げた者の割合は女性の30歳代から50歳代で,「電車やバスなどの構造や乗り降り」を挙げた者の割合は女性の20歳代から40歳代で,「図書館やデパートなどの公共的な建物の構造」を挙げた者の割合は男性の40歳代で,「駅や郵便局などの公共的な施設での点字表示や音声・文字案内」を挙げた者の割合は男性の40歳代,50歳代及び女性の50歳代で,それぞれ高くなっている。(図15
     職業別に見ると,「道路の段差や信号」を挙げた者の割合は主婦で,「電車やバスなどの構造や乗り降り」,「図書館やデパートなどの公共的な建物の構造」,「駅や郵便局などの公共的な施設での点字表示や音声・文字案内」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(表15

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